勝手に曲からストーリー2

曲:アイドル(YOASOBI)

「4つの翼」

とある事務所。
アイドルユニット「インテグラル」のメンバーが集まっていた。
春華、真夏、秋那、冬美の4人だ。

「君達には、是非今度の大会に出てもらいたい。
無限の可能性を秘めている君たちには、
もってこいの大会だろう」

社長が穏やかな顔で言った。

「面白そう」

興味津々のリーダー春華。

「やるっきゃないね」

サバサバとした真夏。

「うわぁ、嬉しいですぅ」

フワフワな秋那。

「私めが力をお貸しましょう」

不思議ちゃん冬美。

一同が目を輝かせた。

「うむ、いい顔だ。
早速レッスンに入るのだが、
新曲が気になるだろう。
タイトルは<午前7時のシンデレラ>だ」

社長は自信満々だ。

「楽しんでマスターします。
ね、みんな」

春華は楽しそうだ。

「オーー!」

3人が気合の掛け声。

そしてレッスンが始まった。
時折、心が弱くなりそうだったが、
持ち前のパワーで乗り切った。
完成度も高い。

本番当日。
リハーサルを終えて、少しの休憩に入る。
全員余裕の表情だ。

「すごい、お客さんいっぱいだ」

真夏が目を見開いて驚いた。

「レッスン思い出せば大丈夫」

春華はみんなを励ました。

大会が始まると、どのユニットも華やかで力強かった。
会場は声援がこだまして、ヒートアップする。

いよいよ出番だ。

「さあ、みんな行くよ!
絶対絶対楽しんでね!」

円陣を組んで春華が声を張る。

「OK! Here We Go!!」

全員のテンションがマックスだ。


□ボタン・・・必殺スマイル
△ボタン・・・ヒートゲージMAX時、スーパーダンス
○ボタン・・・無双技
xボタン・・・カメラアピール

R1・・・カメラアングル切り替え
R2・・・ズーム変更



♪午前7時のシンデレラ♪

目覚ましのベルに
あわてて飛び起きると
朝日が眩しい

はやる気持ちが
抑えきれなくて

今日は笑顔になれるかな?
新しい箱を開けたいけど
何かもったいないような

カボチャの馬車で行きたい
あなたのところへ
誰にもわからなくていいの
あなたが見ていてくれれば

データなんていらないの
今の私でadapted

・・・
大盛況だった。

「みんな、ありがとう」

春華は目を潤ませた。

「めっちゃ気持ちいい」

真夏は満面の笑顔。

「もう〜なんていうか、そういう感じですぅ」

秋那も満足げだ。

「良き。
任務完了」

冬美はフフッと笑う。

表彰式が始まった。

「発表します。
優勝ユニットは・・・」

ドラムロールが鳴る。

「インテグラルの皆さんです!」

スポットライトが当たった。

「やったぁ!!ふぅーー!」

いの一番に喜んだ真夏。
全員が飛び跳ねて嬉しそうだ。

「いかがですか。
頂点に立った気持ちは」

司会者がマイクを向ける。

「はい、すごくレッスンも大変だったんですけど、
メンバーを信じていました」

春華は満面の笑顔で答えた。

「今の気持ちを表現すると、
どんな感じですか?」

司会者が聞いた。

「私達はアイドルではありません」

春華が力強く言った。
そして、右手の拳を高く上げる。
4人が寄り添うように集まった。

「We are インテグラル!」

4人が人差し指を空に向かって指した。

会場から大歓声が轟く。
その声は会場の外にいる人にも聞こえた。