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【カタールW杯】アルゼンチン代表、優勝への軌跡

FIFA WORLD CUP Qatar2022は悲願のアルゼンチンの優勝で幕を閉じた。
初めての冬開催、欧州シーズン中の開催、カタール開催とこれまでのW杯とは異なるシチュエーションでの開催になり、準備期間が短い、スケジュールがハードのような問題もあったが、日本を筆頭にダークホース的存在の登場()など、今大会のW杯も盛り上がりを見せた。

ここでは筆者であるNo.19の母国であるアルゼンチン代表が優勝するまでの軌跡を辿っていこう。

↑開幕直前までをまとめた記事がこちら!

アルゼンチン国歌も是非!

グループリーグ第1戦
VS サウジアラビア

直近36試合無敗で迎えた開幕戦。盤石と思われたアルゼンチン代表だったが、そう簡単にいかないのがW杯初戦。前半にメッシのPKでいとも簡単に先制をし、「やはり今大会のアルゼンチンは強い」と思わせるような立ち上がりだったが、後半に入るとサウジアラビアの怒涛の反撃を受け、前半とはまるで違うチームかのようだったアルゼンチンはそのまま逆転負けを喫する。今大会1番の番狂せと言っても過言ではなかったが、初戦の怖さとサッカーの面白さが存分に詰まったそんな試合だったのではないだろうか。(筆者目線でいうとクソつまらない試合でした)
●1-2 得点:メッシ

グループリーグ第2戦
VS メキシコ

開幕黒星発進を余儀なくされたアルゼンチンは負ければグループリーグ敗退と緊張感溢れる第2戦に挑んだ。
初戦黒星ということもあり、メキシコは立ち上がりからアルゼンチンを攻め立てる。どちらかといえばメキシコのペースで試合が進むが、アルゼンチンも硬い守備でゴールを許さず前半を終える。後半に入り少しずつ息を吹き返すアルゼンチンは、やはりこの男の一発で勝利を手繰り寄せた。そう、リオネル・メッシだ。右サイドでディ・マリアが相手を引きつけて中央にパスを送るとそこにいたのはメッシ。ペナルティエリアの外側でボールを受けると、そこから左足を振り抜きアルゼンチンに一点をもたらす。試合終盤にはこの試合に抜擢されたエンソ・フェルナンデスがショートコーナーから芸術的なゴールを沈め、試合終了。圧倒的な試合とは言えなかったがなんとか勝点3をもぎ取った。
○2-0 得点:メッシ、E.フェルナンデス

グループリーグ第3戦
VS ポーランド

一勝一敗で迎えたグループリーグ第3戦。勝てばグループリーグ突破が決まるこの大一番、やはり注目は両エース、メッシとレヴァンゴルフスキだった。しかし蓋を開けてみると活躍したのはアルゼンチンの若い選手たち。試合開始時点から圧倒的にポーランドを攻め立てるアルゼンチン。前半こそVARで得たPKをメッシが外してしまうが、後半には三笘が所属するブライトンで活躍するマッカリスターがゴール中央で上手く合わせて先制に成功すると、この大会から台頭してきたアルバレスがエリア内で見事なトラップから相手DFに体を預けながらのシュートをゴールに流し込み追加点!またバルセロナのスーパーレヴァンゴルフスキにも執拗なディフェンスで0に抑え、完璧な勝利。第1戦のサウジアラビア戦からは想像もできないような出来で、アルゼンチンはグループリーグを首位で通過した。
○2-0 得点:マッカリスター、アルバレス

ベスト16
VS オーストラリア

ここからは負ければ終わりの一発勝負、つまり全てが決勝戦。グループリーグ最終戦から勢いに乗るアルゼンチンはこの試合も圧倒的な強さを見せる。この試合で自身通算1000試合目となるメッシは、その記録に自分で花を添えるようにゴールを決めてみせた。前半にオタメンディのまるで全てを悟ったかのようなパスを受けたメッシはエリア内で得意の左足を振り抜き先制。これがメッシにとってはW杯のトーナメント初ゴールになった。後半に入ると、この大会で常に守備で走り回っていたアルバレスの頑張りに応えるかのように相手のGKのミスを突き、デパウルからアルバレスで追加点。試合終盤にオーストラリアの猛攻を受け一点を失うが試合巧者ぶりも見せつつ、準々決勝へ駒を進めた。
ちなみにこの試合の行われた日にトモナリFCはスパルタンレースに参加しており、筆者自身かなりの疲労があったことは言うまでもないだろう。
○2-1 得点:メッシ、アルバレス

準々決勝
VS オランダ

今大会、最も荒れたと言っても過言では無いのがこのアルゼンチン対オランダ戦だろう。なぜなら、この試合の主審は知る人ぞ知る、あのマテウラオスだったからだ。結論から言わせてもらうと、彼はこのような大会で試合を裁くべきではない。(なんの結論?)
しかし試合内容としてはかなり落ち着いたゲーム展開だった。この試合、3バックシステムを採用したアルゼンチンは、前半に右ウイングバックを務めたモリーナがメッシのスーパーなアシストを受けゴールを決めると、後半にはメッシのPKで追加点。75分の時点で、オランダは枠内シュートが一本も無いほど完璧な試合運びを見せていたアルゼンチンだったが、途中からパワープレーに切り替えたオランダに高さでやられて失点。また今大会を象徴する長いロスタイム11分で最後の最後にFKでトリッキーなプレーから同点に追いつかれ、延長戦にまでもつれ込む最悪の試合展開に。「2-0は1番怖い点差」まさにこれ。結局、決着はPK戦に。後攻のアルゼンチンはディブ・マルティネスがスーパーセーブを連発。なんとか準決勝に進出することが出来た。この試合はピッチ内外で様々な出来事が起こる試合で選手たちは心身共にかなり疲れ果てたに違いない。(わいも)
○2-2(4-3) 得点:モリーナ、メッシ

準決勝
VS クロアチア

正直、クロアチアが勝ち上がってくるのはまさかという気持ちだった。なぜなら、あのブラジルと準々決勝を戦ったからだ。心の中ではブラジルとアルゼンチンの南米クラシコを見たい気持ちもあったが、前回大会の準優勝チーム、そして、前回大会でアルゼンチンが負けている相手。準決勝という気持ち以上に負けられない想いでいっぱいだった。
ここまでの試合でアルゼンチンは、コンディションの良い選手、システムを見つけ出すことに成功していた。もちろん試合を決めるのはメッシであることに変わりはないのだが。前半にメッシが素晴らしいコースにPKを決めると、その直後にはロングカウンターですごく意味のわからないドリブルを見せたアルバレスが2点目を決める。正直、脳裏には「また2-0か」と、これは良くない展開かと思ったが、この日のアルゼンチンは先日のオランダ戦とは違い、常に自分たちのサッカーをやり抜き、後半にはハーフライン付近からメッシの独走ドリブルから最後はまたアルバレスが決め、3点差にし、危なげなく決勝へ。
ここまで安心して観れる試合は今大会初めてだったかもしれない。
○3-0 得点:メッシ、アルバレス×2

決勝
VS フランス

2022年12月19日月曜日24時(日本時間)キックオフ。一生忘れることのない120分+PK戦が始まる。
決勝の相手は前回大会でアルゼンチンのW杯を奪ったフランス。今でも鮮明に思い出す、あの時のエンバペ、パヴァール。アルゼンチンが悲願のW杯を掲げる為にこれほどない相手だろう。フランスとしてはベストメンバーではないみたいだが、ここまで勝ち上がってきた実力は本物。アルゼンチンは苦しむだろうという前評判も多かった。
この日も大きな声で国歌を歌ったNo.19の心持ちを表現するかのように、前半のアルゼンチンはフランスを圧倒した。久しぶりのスタメン復帰となったディ・マリアが躍動する。前半幾度となく得意のドリブルを見せ、PKを獲得すると、メッシが落ち着いて沈め先制に成功する。(筆者号泣1回目)
勢いそのままにカウンターからメッシ→アルバレス→マッカリスター→ディ・マリアと流れるような攻撃で追加点。(筆者号泣2回目)
めちゃめちゃ強いやん。こんなんありえへんやん。もう5-0くらいで圧倒的優勝やん。(と思ったそこのあなた、先程から何回も言ってますよね?2-0は危険なスコアなのです。)
また、前半アルゼンチンはフランスに一本のシュートも打たせないほどの完璧な試合展開を見せる。(もう前半で試合終了でよくね?)
一方、フランスは焦りからか、前半のうちにバルセロナでスーパーな活躍を見せるウスマンデンベレ(紅茶を入れるのが得意)とあのスコーピオンキックで有名なジルーを変え、流れを取り戻そうとする。後半に入っても試合は動かず、80分あたりまで2-0と完全にアルゼンチン優勝ムードが漂っていた。
だがしかし、悪夢は一瞬だった。フランスのフォワードの選手が抜け出すとPKを与えてしまう。もちろんエンバペが蹴る。アルゼンチンの守護神ディブ・マルティネスも反応してボールに触るが、それも虚しくボールはゴールへ。
その97秒後には、またしてもエンバペ。エンバペもうええって。バケモンやん。強烈ボレーすんなや。まさかの同点。もはや、アルゼンチン側の雰囲気で言うと負けのような感じだった。そのあと、メッシの強烈ミドルなどもあったが、両者得点を上げれず延長戦へ。
両チーム円陣を組み、身体的にも精神的にもかなり限界に近い状態だったに違いないが、気持ちを新たにピッチへ戻る。手を変え品を変え、選手を変えながらなんとかフランスゴールへ迫るアルゼンチンはラウタロ・マルティネスの決定的なシーンも見せた。
そして、延長後半、やっぱり決めたのはメッシ神だった。ラウタロがDFラインを抜け出し強烈なシュートを放つと、これはロリスに止められるがそれがメッシの下へこぼれる。ゴール前にはバルセロナ所属のクンデが立ちはだかったが時既に遅し。ボールはゴールラインを割った。(筆者号泣3回目)
流石にこれはもらったと、ありがとうメッシ、そんな気持ちで一杯だったが、またしてもエンバペ。モンティエルが痛恨のハンドでまたしてもPKを与える。エンバペ、ハットトリック。なんでやねん。もうこの辺りからあんまり記憶がありません(いや試合を通してあんまり記憶がありません)
第三者目線でいうと、これまでにないほど面白い試合だったのかもしれないが、こんなふざけた試合やめてほしいというのが私の意見だ。
もちろん、勝敗はPKに委ねられる。
もう5周くらい回って無感情だった私とは裏腹に、安定感のあるキックを見せる、神(筆者号泣4回目)
更には、ディブがスーパーセーブand謎ダンスを披露(筆者号泣5回目)
そして遂に、アルゼンチン決めれば勝ちのキッカーはモンティエル。なんか大丈夫かよ(お前がな)感が半端なかったが、めちゃめちゃ冷静にロリスの反対に蹴り込み、、、

アルゼンチン優勝!!!!!!!!!!!!!
(筆者号泣通算100回を超える)

嗚呼、神様ありがとう。今までこの為に生きて来たんだな。
○3-3(4-2) 得点:メッシ×2、ディ・マリア

もうここまでにしときます。色々書き始めたら、一生終わりません。

Muchas Gracias DIEGO y LIONEL

En Argentina nací, tierra de Diego y Lionel,
de los pibes de Malvinas que jamás olvidaré,
no te lo puedo explicar, porque no vas a entender
las finales que perdimos cuántos años las lloré,
pero eso se terminó, porque en el Maracaná, la final con los brazucas, la volvió a ganar papá
Muchacho, ahora nos volvimos ilusionar, quiero ganar la tercera, quiero ser campeon mundial
Y al Diego, en el cielo lo podemos ver,
con Don Diego y con La Tota, alentandolo a Lionel

文/No.19(ほんまに嬉しい)

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