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新型コロナワクチンを打った日記

さっき1回目 (モデルナ社製) を打ってきました。ふと「どれくらいの人が1回以上接種してるんだろう」と思って調べてみると、7月20日現在全国で30.00%、また65歳以上の83.14%だそうです (政府CIOポータル)。2020年の統計で65歳以上は28.7%であることから計算すると、65歳未満の1回接種率はわずか6.14%ということになります。

これは今からでも体験記の需要があるのでは?と思ったので、書き残します。念のため注意ですが、このnoteはあくまでも私個人の日記であり目安程度にご覧ください。

経緯

†私は若い† ので、自治体からの接種券の発送は最後から2番目でした。区のホームページを眺めながらため息をついていたときのこと、一通のメールが届きます。確定申告のために契約しているクラウド会計ソフトのfreeeから「ウチの職域接種でユーザーのみんなも打っていいよ」とのことでした。しかも職域接種は接種券を事後に出してもいいらしい。懐がマリアナ海溝。

できれば接種券持っていきたいなーと思っていたので、最終日の7月21日に予約をしました。予約システムは SELECTTYPE というホームページ作成サービスでできていました。こんなものがあるのか。

接種1回目

運命の接種当日、会場へ向かいます。正直、freeeの社員でもないのに打っていいものなのかと半信半疑でしたが、親切な会場案内で歓迎されている感があって安心しました。

インフルエンザのワクチンに比べて鋭く細い痛みに感じます。針を刺す痛みの「チクッ」を「チーーーーーーー…」にした感じ(?)。ただ、これは個人差があるようで全く痛くない方もいるそうです。

打った後は全く痛くありません。アナフィラキシーショックの様子見のため会場内で15分間 (人によっては30分間) 安静にするよう言われていましたが、これが終わっても痛みはありませんでした。

接種から3時間ほど、パッチが貼ってある部分にだけ痛みと熱を感じ始めました。巷で噂されている通り筋肉痛のような痛みです。まだ腕は上がります。

接種から10時間ほど、腕を動かすと少し痛みを感じるようになってきました。実際に腫れているわけではありませんが、デカめのアブに噛まれパンパンに腫れたような、突っ張る痛みがあります。明日は腕が上がらないかもしれないとビクビクしながら眠ります。

おはようございます、翌日です。時間で言うと22時間後くらい。実は寝る前に悪寒がしていたので発熱を覚悟していたのですが、測ったら高めの平熱くらいでした。夏なのに長袖を羽織っても寒いわ、どの向きでも腕が痛くて姿勢が定まらないわ、1時間半くらいは寝付けませんでした。
腕ですが、みなさんの言っている意味がわかりました。「痛いけど上げようと思えば上がる」と言われている通りです。力を入れたときに痛いので、高い位置に腕を置くより、水平を維持する方が痛いです。痛みの程度は筋肉痛に似ているかもしれませんが、種類は違います。筋肉痛より鋭い痛みです。筋肉痛が「ジンジン」、これは「ズキズキ」という感じ。痛いですが、見た目はなんともありません。

接種から24時間ほど、起きたときは熱がないというだけで小躍りしていましたが、黙っていれば忘れる程度の微妙な倦怠感があることに気付きました。納期に追われているわけでもないので1日ボーッとしています。生きてるってナンダロ?

接種から48時間が経ちました。昨日の夜が副反応のピークだった気がします。腕が「痛いけど上がる」ではなく「痛くて上げられない」状態でした。高めの平熱くらいだったのが微熱のラインを超えたのもその頃です。
今も微熱は続いていますが、腕はだいぶ治りました。接種10時間時点くらいの痛みに戻っています。

接種から72時間が経ちました。微熱はなくなり、腕も可動域ギリギリまで動かしても痛くなくなりました。
ただ、ここにきて打った箇所が、腫れてはいないものの赤く熱を持っています。遅延性皮膚反応かもしれません?
アメリカで行われた治験の結果によるとこの症状が1回目で現れるのは8日経過時点で0.8%とのことです。実は同報告によると悪寒が出るのも10%ほどとなっています。
この治験の参加者の平均年齢は51.4歳で16.7%は65歳以上だったそうです。副反応は免疫機能の強い若い世代の方が強く出ると言われています。私は20代なのですが、この日記と照らし合わせて治験のデータが20代にはあまり役立たないものなのではないかと思っています (もちろん私がごく低確率を引いていて、このデータは十分に20代にも当てはまるものであるという可能性は否めません)。

接種2回目

2021年8月29日追記
正直、1週間前から憂鬱でした。前回以上の副反応がほぼ確実に出る注射をわざわざ打たれに行くのですから…

当日は問診票→接種→アナフィラキシー待機と1回目と全く同じフローでスムーズでした。違ったのは、針を刺す痛みが全くなかったことです。触れられた感覚すらなかったので、実はウソでした~と言われても疑いません。というか、本当に打ったのか疑っています。しかし接種から2時間が経った今、順調に上腕に違和感が増しているので、おそらく本当に打ったのでしょう。

接種から2時間半ほどですが、急に腕が痛くなってきました。もう気合いを入れないと腕を上げられない域に入ってきました。1回目くらいのタイミングを想像していたのであまりの急展開に困惑しています。今回はあらかじめロキソニンを用意しているので、早々に飲むかもしれません… ちなみにワクチン接種後の解熱鎮痛剤服用については厚労省からアドバイスがあります。要するに市販薬を飲んでもいいけど用法用量守ってね、って書いてあります。

接種からまだ5時間ですが、腕の痛みが1回目の2日目夜相当、痛くて上がらない状態に近くなっています。熱は測ると微熱直前くらいありますが、倦怠感がないのでつらくありません。腕はつらいです。

ここから地獄の夜が始まります。さっきまでの微熱が急上昇していきます。リアルタイムで書く元気はありませんでしたので、まとめです。

体温変化の記録をグラフにしてみました。接種6時間後から12時間後にかけての6時間 (1440分=1日; 1目盛=6時間) で2℃近く上昇しています。

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私としては悪寒や怠さで眠れないほどつらかったのは38.5℃を超えていた一晩くらいで、それ以下は寝ていればつらくない印象でした。

腕の痛みについて、痛くなるのが早い!と書いていましたが、この当日夜の数時間がピークで就寝時には寝姿勢に困らない程度に治まっていました。ペースは早かったものの、全体を通して腕は1回目よりつらくありませんでした。
完全に痛みが消えたのは接種から72時間が経ったところでした。違和感があるといえばありますが、気にならない程度です。1回目の同じ時点で出ていた皮膚反応も見えません。

あとがき

1回目と2回目では、たしかに2回目の方が高熱が出てつらい時間はあったものの、どちらも丸2日で概ね終息して丸3日で完全に回復したので、副反応の期間は変わらなかったといえます。

腕の痛みといい熱といい、覚悟していたのですがどちらも一晩程度だったので、喜ばしいことにロキソニンは無駄になってしまいましたが、最終手段があるのとないのとでは気分が違います。飲み慣れている解熱鎮痛剤を用意して臨むのが良いと思います。

この日記が、これからワクチンを打つ方の覚悟の助けになればうれしいです。

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