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「嘔吐恐怖症」もあったのかも

うつ病で休職中の50代女性です。
お笑いコンビ日本エレキテル連合の中野聡子さんが「嘔吐恐怖症」を患っているとのネットニュースを見た。
自覚はなかったが、今思えば私もその最たる症状ではなかったかと思う場面を思い出した。

≪注意:嘔吐恐怖症の方はこの先は無理に読まないでくださいね≫

5、6年前の話になるが、会社帰り夜遅くに地下鉄に乗った時のこと。
確か金曜日で残業後や飲み会後の会社員で、車両内はまあまあ混雑していた。電車に乗り、端の席の前のつり革を持って、あと一駅で乗り換えかぁと残業疲れでぼんやりと乗っていた。
すると、私の目の前に座っていた20歳前後の女性が突然口元を抑えたのが分かった。何気に目に入ったが手の間から……えっ?今までこの人、普通にスマホ見てたよね??いきなりどうしたの??
と混乱しつつ、どう見ても様子がおかしい。私は咄嗟にカバンに入れていたレジ袋を取り出しバサバサ広げ、無我夢中で前の女性の顔の前に差し出し上から頭を押さえた……。間に合った……。我ながらナイスキャッチ……。
心ではガッツポーズだったが、実際は手足は震えるわ、心臓バクバクするは、私が倒れるかもと思うくらいの衝撃と緊張感だった。

皆さんも遭遇したことがあるかもしれないが、満員電車は、倒れる人が出ると、詰め詰めだったはずなのにそこの空間だけ、人がいなくなる。
まさにその時もその状況で、該当女性の隣に座っていた人も、体は完全に逆方向に向いていて、周りに立っていた人たちもいなくなり、レジ袋に頭を押し込まれている女性と押し込んでいる私がスポットライトを浴びる状況になってしまった。
結局、嘔吐恐怖症予備軍または該当者の方々は多いのだと思う。それを証拠にその後も、誰も大丈夫ですか?と近づく人はおらず。
それから30秒ほどで次の駅に着いたので、すぐに本人を連れ出すことができたが、これが長時間止まらない電車だったらどうしていただろうと自分でも怖くなった。
私は「だ、大丈夫?」と声をかけるのが精いっぱいで、女性も「すみませんでした……」とレジ袋に顔を突っ込んだまま消えて行った。

救急車を呼ぶ事態にもならずよかったのだけれど、それから家へ帰るまで心臓のバクバクは治まらず、家に帰ってもご飯も食べれずに寝てしまった。
私はそれ以来、何が起こるか分からないので、カバンには常に買い物用以外に数枚のレジ袋を入れるようにしている。(黒い袋も持っている)

その出来事を友達や同僚に話すと、みんなナイスアシスト!!袋差し出してくれるなんて神様やん!!と笑いに変えてくれたのが良かったのか、その感情をそれ以上引きずることはなく過ごせている。

困ったときは助けたいと思っていても、いざとなると怖いですよね。
いろんなことが起こるけれど、自分が平常心でいられるために備えておくことは必要だと思う。

今日も一日お疲れさまでした。
明日は今日より幸せでありますように。

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