自粛でむし歯・歯周病が増える！？ ～②大人編～

☆こんな出来事☆
患者さん：「舌が痛いから、申し訳ないけど、見て頂けないですか？」
私：「心配ですね。お待ちしていますよ。」ということで来て頂いた患者さん。

良くお話しを聞くと…
・舌がヒリヒリ痛い。
・口の上の内側(口蓋)を触るとザラつく。
・昔に舌痛症と言われたことある。
・最近少し良くなってきたけど・・・。
↓↓↓
私：(う～ん、舌痛症！？かな～。)
舌に問題はないかOral ID検査(オーラルID:口腔ガン検査機)→特に気になる所はなし。
私：(あれ！？以前と口の中が違う！！)

ここからもっと話を聞くと・・・
私：「最近はどう過ごされていますか？」
患者さん：「自粛で仕事へ行かなくなって、動かないからコレステロール心配だし、糖尿病予備群かもと心配。だから最近、お酢を飲むようになったのよ。炭酸で割ると結構おいしくて、１日に何度か飲んでいるわ。」
プラークコントロール確認をすると、プラークスコア(毎回プラークスコアは１０％以下)
がいつもより増えていました。

Q．さて、どうしたのでしょう？？？

A．自粛で動かない・食べる→太る→身体が気になる→ストレス→唾液量が減る→口の中が乾く→舌がヒリヒリする→口の中はプラークがコントコロールされにくい環境になる。
→むし歯・歯周病に繋がってしまうのです。そして、さらにお酢！お酢は酸です。(①子供編参照)１日に何度も飲むと口の中が酸性になってしまい、むし歯になりやすい環境になってしまいます。

この方には、唾液を出す訓練を一緒に行い、ストレス発散できることを一緒に考えて、今のお口の環境をお話しし、どうすべきかを一緒に考えて(時間を決めてお酢を飲むこと・お酢を飲んだら口をゆすぐなど)、今の生活習慣を少しでも改善する工夫をお話しました！

みなさんも、これを読んで、気になることがあれば、気を付けて下さい！！