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BAMPの2年間と、2ヶ月間の編集長の日々に感謝を込めて

2017年5月の立ち上げから関わっていたウェブマガジン『BAMP』から、7月末でHuuuuが離れることになりました。

僕自身、『BAMP』はとても大切なメディアです。今年の5月末から編集長も務めていたのですが、わずか2ヶ月の就任期間となりました。こんなに早く終わる編集長ってある…???とは思いましたけど、たった2ヶ月でも経歴には書けるしネタになるからいいか、と。何より得たものは本当に大きかったので。  

僕を成長させてくれて、たくさんの人と出会わせてくれたBAMPの2年間と2ヶ月について、少し振り返りたいと思います。


BAMPはなぜ「小さな声を届ける」のか?

今年の5月に編集長になり、改めて向き合ったのがBAMPのコンセプトでした。なぜ、BAMPは「小さな声を届ける」のか?

これまで正しいとされてきた制度が崩れ、価値観が多様化し、時代が揺れています。どこかから正解として発せられる「大きな声」に身を委ねる生き方は、たしかに楽だし安心でしょう。でも、目まぐるしく変化する現代でよりよく生きるためには、自分の頭で、何か正解なのか考え続ける必要があるのではないか。そのことに気がつくために「小さな声」に耳を傾ける必要があるはず。

そんな風に理由を言語化する作業は、メディアとして「なぜやるのか?」に立ち戻ることでした。

「この取材は何のためなのか」「なぜ取材するのか」「何を伝えるための記事なのか……」常に問い続けながら、言語化したコンセプトを常に意識しながら、記事に向き合う。すると、記事の取材も編集も、今まで以上に面白く、奥深いものになりました。

思うに、これまでは1本1本にただ愚直に向き合う編集だったのでしょう。視界が狭く、それゆえに「この記事は何のためにあるのか」を忘れてしまうこともあった。でも、メディア自体のコンセプトを常に意識することで、一歩引いた、より視野の広い編集のやり方に気づくことができたように思います。

そして、ここで言語化したことは、自分の編集者としての姿勢を再確認することに繋がりました。BAMPという場は離れますが、「小さな声」的なものに向き合うことは、これからも続けます。Huuuuとして仕込んでいることもあるので、また近々お知らせできるはず。


BAMPもCAMPFIREの運営の元、継続される予定です(今後の編集体制は後日発表があるそう)。思い入れのある記事ばかりなので、ぜひこの機会に過去記事をご覧いただけたら嬉しいです。


BAMPは「任される」経験をした仕事だった

さて、僕は2017年の2月に、前職の出版社を辞めてHuuuuの一員として働き始めました。柿次郎さんとの出会いは以下のブログ記事をどうぞ↓

BAMPのプロジェクトが立ち上がったのは、Huuuuに入った直後。ウェブメディアの編集なんてはじめての状態から、気づいたらBAMPがスタートし、編集者として関わることになりました。

初代編集長である柿次郎さんが「チームづくり」を意識して進めたBAMP。Huuuuのメンバーとなった田中嘉人さん(ヨッシーさん)、根岸達朗さん、すずきあつおさんをはじめ、編集者・ライターとしての筋肉がムキムキの方々が立ち上げ当初からガンガン記事を書いてくれました。そんな彼らの原稿へ、編集者として赤字を入れることのプレッシャーたるや。

「その赤字に覚悟はあるか?」と毎回問われながら(※あくまで比喩です!)、少しずつ自分なりの編集を身につけていきました。みなさんとっても優しかったので、それだけは誤解なきよう……。


ありがたいことにBAMPではほとんどの取材に同行し、編集を担当させてもらいました。
現場で何を聞き、どのように動くか。さまざまなライターさんたちと一緒の現場を経験し、皆さんの初稿を見せていただく中で学ぶことは本当に多かったです。

さらに、2018年からは副編集長として現場を任されるようになり、その後、編集長にも。
根岸さんには原稿チェックで、ヨッシーさんにはタイトルワークで、あつおさんにはメディア編集におけるメンターとして、力を貸していただいてばかりでした。失敗ばかりで迷惑もたくさんかけたけれど、編集者としての自信を持てたのは皆さんのおかげです。

もちろん、今まで関わってくださったライターやカメラマン、取材協力者の皆さん、メディアの運営元であるCAMPFIREとBASEの皆さん、立ち上げ時にご尽力いただいたデザイナーの中屋辰平さん、ブルーパドルの佐藤ねじさん、橋本大和さん、TRACEの加藤亮平さん、ありがとうございました。BAMPで生まれた縁は一生ものだと思っていますので、これからもよろしくお願いします。

そして何より、実力もよくわからないポッと出の僕に、このポジションを任せてくれた柿次郎さんには誰よりも感謝しています。

BAMPがなければ今の僕はありません。そんな風に言えるメディアと関われたのは幸せでした。


そして人生は続きます

いろんな感情が湧き上がってきますが、あくまで仕事がひと段落しただけ。人生は変わらず続くんですよね。すでに契約終了が決定しているなかで取材した「HEY! LUCY」のお二人のお話は、そんなことを教えてくれました。

さて、生きていくには仕事をしなければいけません。月4〜6本編集していたぶんのリソースがガバッと空きましたので、絶賛お仕事募集中です! 

Huuuuのお問い合わせフォーム(https://huuuu.jp/contact)からでも、直接のメッセージでも、どうかお気軽にご連絡ください。


さらに、BAMPの連載『経営者の孤独』が書籍となって発売中です。今となってはこうして書籍化できて、BAMPの一部を形として残せて本当によかった…!!!

8月3日(土)には銀座蔦屋書店で出版記念イベントも開催します。著者の土門蘭さんが東京でトークイベントに出るのも、柿次郎さんと公開インタビューし合うのも非常にレアな機会です。
あと僕はとても皆さんとお酒が飲みたいので、ぜひ打ち上げまでお越しいただけると嬉しいです。


それでは皆さん、Huuuuと友光だんごを引き続きよろしくお願いします!



犬とビールが好きな編集者です。サポートいただいたお金で犬の民藝品を買います!