夏の三崎、葉山、鎌倉を旅して「どこに住み、働くか」を考えはじめた
取材ツアーではない遊びのツアーがしたくて、真夏の三浦半島へ行ってきた。会社で買ってもらったばかりのカメラの練習で色々撮ったので、写真日記的に残しておく。
旅の道連れはカメラマンの藤原慶くんと、編集者の山中康司さん。どちらも普段仕事でお世話になっているふたり。
左が山中さん。メガネをかけるとPUNPEEに似ているけれど、メガネを失くしたらしくてずっと裸眼だった
左が慶くん。最近、僕の近所に引っ越してきた。笑いのツボが変だけど素敵な写真を撮る(以上2点の写真のみ、慶くん撮影)
旅は三崎からはじまる
三浦半島では必ず行きたい場所があった。それが三崎。先輩の編集者・ミネシンゴさんがいるからだ。
ミネさんは三浦の町で出版社「アタシ社」を営みながら、事務所兼蔵書室「本と屯」、美容室の「花暮美容室」、泊まれる仕事場「TEHAKU」とさまざまな場所を営んでいる方だ。会うたびに新しい場所を始めているし、いつも目のギラギラとしたエネルギーがすごくて圧倒される。
この日も取材が三件あるというめちゃくちゃ忙しいさなか、僕たちを出迎えてくれた。
TEHAKUでは入居者の方もいた。東京の会社で働いているが、コロナでテレワークになり今はほぼ三崎にいるそう。三崎の魅力はなにより「飯が美味いこと」と力強く言っていた。あの嬉しそうな顔の説得力はすさまじい。
教えていただいた海鮮の店は混みすぎていて諦め、こちらもミネさんおすすめのイタリアン「ミサキ イタリアーノ ボッカ」へ。美味しいしらすのパスタやまぐろのカツレツなどを食べる。連日の猛暑で外を歩くのも命がけだから、このあともずっと店に寄る時間が貴重なピットインになる。
三崎は町の規模のわりに本屋がたくさん残っているように思えた。本屋が多いのはいい町だ。
船の下で涼むおじさん
思い出と葉山と木彫りの熊
海を見ながら車で葉山を目指す。葉山は慶くんの地元で、昔好きだった女の子のエピソードなんかを聞きながらドライブするのはとても夏だった。
葉山では、慶くんおすすめの小道具店「桜花園」へ。
こんなリビセンみたいな店があったんだ!と驚いてツイートすると、リビセンのかなこさんから「大先輩です」との返信が。建具に古材に古道具にと迷路のような店内に所狭しと並ぶ、時間の溶けてゆく空間だった。集めている「小ぶりな木彫りの熊」 があったので、購入。
今年はどこの海水浴場もオープンしていないものの、海水浴客はかなりの数。夕方にさしかかると、その帰る人々との波とぶつかり、葉山から鎌倉への道は相当な渋滞になった。なのだけれど車から海と夕陽を撮るのが楽しく、パシャパシャやっていたら宿のある鎌倉に到着。
夜はもう一つの旅の目的、井上拓美くんのイベント「Takumi's Kitchen」へ。この辺りでカメラの重みに耐えかね(Canonの6D、ちょっとした小型犬くらいの重さ)宿に置いてきたため写真がないので、参加したお客さんのツイートを。
イベントでは料理人としてのたくみくんの顔を見られて面白かった。最近知り合ったのだけれど、色んなことをやっていて謎が多いので、会うたびに少しずつ会話して掘り下げていくのが楽しい存在だ。
会場となっていたアンドサタデーコーヒーさんは「編集と場づくり」のかけ合わせを夫婦でやられていてすっかり虜になってしまった。理想の形。また昼間、のんびり遊びに行きたい。
夜のゲストハウスではお盆らしい出来事があったので、飲み会とかで話したい。この夜にみんなでコンビニ行った道中、めちゃくちゃ楽しかったなあ。
朝の鎌倉がおもしろい
たくみくんも一緒の宿に泊まり、翌朝は朝食屋コバカバへ。パンとごはんの合計10種類くらいの定食が食べられる、朝食専門のユニークなお店。そういえば鎌倉は日帰りでしか来たことがなかったから、朝の鎌倉は始めて。越田商店のサバを使った定食を食べる。
コバカバを出てカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュへ。11時開店の瞬間にちょうどお店に着き、並ぶことなくスルッと入店できる奇跡。がんばって朝起きるといいことがある。
今年に入ってから色々とあった慶くんの希望で、鶴岡八幡宮へお参り。いいことあるといいね。
最後は「かかん」の麻婆豆腐と赤星のビールでしめる。山中さんの注文した魯肉飯も美味しそうだったなあ。カンカン照りの街を歩いてたどり着いたビールは、それはもう甘露……。
慶くんも山中さんも東京以外の拠点をなんとなく考え始めているタイミングで、車中の会話も「東京にちょくちょく仕事しに行く拠点として、三浦半島は最強なのでは…?」というもの。
僕も妻がテレワークになり、いよいよ東京じゃなくてもいいなあ、と思い始めてきたところ。地元の岡山へいつか、という気持ちはあるけれど、その前のグラデーションの期間としては、都内へ1時間〜2時間くらいで出られる逗子、鎌倉、三崎はすごく惹かれる。どの街も違う魅力があり、魅力のある人たちがいる。そんな将来をぼんやり考え始める足がかりになり、うんとリフレッシュできた夏休み旅行でした。
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