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17th romance: 食べて、祈って、恋をして

2020.7.19 食べて、祈って、恋をして鑑賞。

みるのはたぶん3回目。でもPLAN B製作で監督がグリーのプロデューサーのライアンマーフィーだっていうのは初めて知った。
だから使われている音楽が印象的なのかと思った。

見ながらいつのまにか泣いていて、途中のインドのシーンでは声が出るくらい泣いてた。いろんなところで感情移入して、いつのまにか涙に変わってたのだと思う。

主演はロマコメの女王、ジュリアロバーツ。ジュリア演じる作家のリズは結婚していたが幸せではなく、夫とのすれ違いを感じてた。

ある日、泣きながら神に祈ると、覚悟が決まって離婚することを決め、しばらくして新しい役者の彼氏ができる。

新しい恋ができれば幸せ!となりそうなのに、なんだかもやもやして、自分の居場所ではないと感じるリズは旅に出ることをきめ、付き合ったイケメン彼氏もおいていく。

リズは友だちに、彼氏と二人でいる姿を見られて、すっかり〇〇色のリズね、と言われたことが引っかかったんじゃないかなと思う。

恋をするとたしかに相手の色に染まることがあるし、相手に合わせて変わってしまうこともある。
それは悪いことじゃないと思う、けど同時に自分という存在がわからなくなる、そんな気持ちにもなるのかなと思う。

リズは、旅の行き先として、イタリア、インド、そして以前旅で占ってもらったバリを選ぶ。

まずイタリアではとにかく美食を堪能する。
パスタにピザ、デザートを気持ちいいくらいがんがん食べるリズに生命力を感じた。

食べるとは生きることなんだなと思った。

そして、「何もしない喜び」というイタリア人の価値観に触れるリズ。

仕事も自分のペースで、まわりに流されずに、家族とごはんとおしゃべりをする時間を大切にしたり、自分のために料理やおしゃれをしてみたり、少しずつ、リズが自分自身と向き合うようになっていくのが読み取れる。

あとイタリアで、北欧出身の女友達ができるなかで、そのひとが食事中に話した「女が自分の人生を選んでいくのは勇気がいること」と言う言葉が刺さった。たしかにそのとおりかもしれない。

次に訪れたインドでは、修行をするリズ。

そこで過ごしている人は、瞑想やヨガ、掃除などで修行をしていく。
先に修行をしてた男性とけんかしながらも心を開いていき、インド人で働いている女の子とも相談を受けながら心を通わせていく。

男性は自分の悪い習慣のせいで家族を失った過去があり、しばしば修行に挫折しそうなリズに厳しくも背中を押す。

「自分の心と向き合って変えるしかない。人の心は変えられないのだから。」

「相手に許しを乞うんじゃない、自分が自分を許してあげるしかないんだ。」

どちらの言葉もそのひとが悩み追い詰められるリズに伝えたもの。
どちらの言葉も突き刺さって、自分の考えかたや行動を見つめ直さないとと思わされた。

修行で大きな学びを得たリズが最後に行き着いたのはバリ。

リズはそこで前見てもらった占い師を訪ね、またしても修行(雑用)をすることになる。

バリでゆっくり過ごす中で、ある男性とちょっとしたハプニングで知り合う。

はじめはそれが恋かわからないくらいだったのに、どんどん彼に惹かれていくリズ。
そして生活の中心が彼になっていくなかで、幸せを感じながらも不安が大きくなり、、、というまあありがちな展開ではある。。

占い師さんが言っていたことで、「人生には調和が必要だ」という言葉に縛られてしまうリズ。恋愛によってバランスが崩れてしまうことを恐れていた。

そこで占い師さんがいう言葉が深い。
「愛のために調和が崩れるのは調和ある人生の一部でもあるんだ」

愛のある生活のなかで、相手が中心になったり、優先順位が変わったりすることは自然なこと。
結果的にそれですてきな人生を送れるなら、それは調和していること。

すごくリズの背中を押し、結果として行動につながった大きな言葉だった。

恋愛するとき、ひとは過去の経験をひきずり、臆病になることがある。
選択することに悩むこともある。

そんなときに、上にあげたような言葉で背中を押され、行動しようという気持ちが生まれることは度々あると思った。

全編に渡って、写しだされるのは旅の中でみる美しい景色、そのなかで知り合っていく友人や知り合い、そしてそのひとたちの人生観。

そんな景色や人とのふれあいのなかでリズは学び、前を向いて歩んでいく。

悩んでいるときや自分の選択が正しいか迷うときにみたら、必ず自分に刺さる名言と出会って背中を押してもらえると思う。
わたしもまた悩み迷うときに立ち返りたい映画だなと思った。

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