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青い空を見て思うこと

ここ関東は、この季節、晴れていると空がとても青くて、空を見上げると、マスクなんて外して、思いっきり深呼吸したくなります。

吸い込まれそう。なんて美しいのでしょう。

ふと、私の幼少期の、青にまつわる思い出が蘇ってきました。

70年代始め。2〜4歳頃、私は青色のお気に入り具合が止まりませんでした。

色といえば、「青かそれ以外か」という感じでしょうか笑。そのくらい青しか目に入らなかったし、青以外は心が踊りませんでした。青にとても執着した子でしたね。

しかも、青なら何でもいいわけでもありません。私の認めるこだわりの青の基準があって、それにかなった青だけが、私の好きな青い色でした。

辺りを見回して、まず青色をとらえると、
「あの青は好き」
「あの青は好きじゃない」
そう思いながら周りを見ていました。

でも、当時70年代は、青といえば男の子の色!というような風潮がありました。
なので私が青を欲しがると

「あら、まるで男の子のようだね」

と家族や親戚の人は言いました。言われ続けると、なんだかいけないことのような気持ちになりました。私は他の女の子と違うんだと思いました。

それから男の子は存分に青いものが持ててとても羨ましく思いました。

(それからほどなく今日まで、世間は好きな色が選べるような時代になりましたね。本当に良かったです)

私はある頃から、青を見ないようになりました。好きな色は?と聞かれたら、青以外で答えるようになりました。青を選ぶとなんだか否定されるような恐れを抱くようになったのです。

赤かなピンクかなオレンジ色かな…

気がつくと何色が好きなのかわからなくなっていました。いったい私、何色が好きなんだろう…?

好きな色が分からない…

ずいぶん長い間、その問いに答えられず、自分の空っぽさ、流行や周りの人に惑わされてしまうことに悲しくなりました。そしてそのことは自分を苦しめました。どの色も、その色が一番いいような気がしたのです。
定められないことがとても苦しかった。

しかしここ最近、私はようやく、気づきました。

ひとつに絞らなくても、そのシーン、その景色、その時の気分で、好きな色は変わっていい。

その瞬間瞬間で、目に映る色、心に映る色を愛し素直に受け止めるということ。
なんだそれで良かった。

空の青色は美しい。
木々の緑色は美しい。
夕焼けの橙色は美しい…。
綺麗と思う色はそのまま好き。
それで良かった。

今とても息を深く吸えて心地よいです。

今見上げてる空の色は、あの頃一番お気に入りの青だったな。こんなにずっとそばにいたんだね。だから好きだったのかもしれないね。

美しい青い空を見て、ふとそんなことを思った今日この頃でした。

今日も長い独り言にお付き合いいただきありがとうございました。



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