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キャリアを考えるように、生きる国を選ぶ時代になっていく

キャリア共育デザイナーの赤井友美です。

コロナ禍になってから、オンライン学童、オンライン英語教室とすっかりオンライン化にシフトして行くことになり、ますます仕事とプライベートの境目がなくなってます。

緊急事態宣言もあと1ヶ月も伸び、z世代(1996年〜2012年前後生まれ)たちの生活はどう変わっていくのだろうかというのが最近の考えごと。
(きっと私の世代が「就職氷河期世代」とか名付けられたように「コロナ時代」と言われたりするのでしょうか)

日本のZ世代がこれまで受けてきた教育は150年間続いてきた「ザ・日本の教育」。実際ICT活用状況は、OECD加盟国のなかで最下位に位置している。
https://resemom.jp/article/img/2020/01/09/54151/250930.html
メールで課題を出したことがない。先生と教育用SNSを使って連絡を取ることもない、ICTデバイスを使って宿題をすることもない。

そんな中なのでこの2ヶ月ほどオンラインイベントを数多くやってきたけれど、小学生向けと言いつつ「子どもだけ」ってことはなく、隣にずっと親がいることがほとんど。中学生でもそばにいることがあるほど。事後アンケートを送っても保護者が回答してくれること多数。

かたや、海外在住の友人たちの投稿を見てると、子どもたちは自分の部屋を持ち、小学生になったらタブレットやPCを使うのも日常的だったりするので、ロックダウンして数週間は親がサポートしたけれど「もう子どもだけすっかりオンライン授業が受けられるようになったよー」という書き込み多数。
しかし、OECDのICT活用調査を見ると、どの国も「全く使ったことがない」という子どもが一定数いるので、「みんなが使えるわけじゃない」

これ、別にオンラインに限ったことではないなーと思う。

「小さい時は守る必要あるし、受身的に学ぶところからね。そして公平性大事だからみんな同じね。でも、大きくなったらと自分で考えて。自己責任だから」と言われる国と
「君は何を考えているの?どうするの?たくさん情報もツールもあるよ、所属する組織(学校)によって環境に大きな差があるけどね」と言われる国。
どっちがいい悪いではない。

ただ、国のあり方はもちろん、一人一人が所属する一番小さなコミュニティ(家庭)、子どものそばにいる保護者の選択眼や評価判断、大人の「べき論」が、一人一人の未来に大きく影響していく。

「どの家庭にもデバイスが揃っていない中でオンライン学習は始められない」と考える公平さを重視する家庭や国の考え方もアリだし
「コロナの中でも、次世代を担う子ども達の体力や最低限の食事を担保するために、学校は休校にしない。ずっと続けていくべき」
と考える家庭や国の考え方もアリ。

ただ、大きく変わったのはグローバル化&インターネットの発展により、情報は数時間で世界を巡るようになったし、移動もできるようになったので、「あれ?私はこのまま生きたいのか?」と世界を見渡せるようになったこと。

そして、コロナの良かった点は、各国の考え方が分かりやすく現れたこと。with コロナの時代に入り、SDGsも含めた様々な世界共通課題に対する向き合い方、方向性がもっと見えやすくなる。

今のコロナに対する対策、経済施策、どの国のやり方が正解はないし、実際データを見ると切り口により大幅に結論も変わる。数十年後になってきっとどうだったか審判が下せるレベルになる。
そんな時代だからこそ、「今ここ」にフォーカスして、一人一人が主体性を持って生きて決断して行かないと「辛い・しんどい」「幸福感がない」となるに違いない。(参考:幸福感と自己決定

3.11を含めて度重なる震災の上に、with コロナ。
多くの人の死生観、人生観が変わっていき、「自分の幸せってなんだ?」「自分の人生をどう生きるか」と考えた結果、仕事やキャリアを選ぶときに家を離れる人が多いように、自分の人生を考えたときに生きる国を選ぶ人がこれから益々増えていくだろうと思う。

実際、子ども達や中高生と関わっていると、彼らの賢さと情報量、軽やかさは想像以上で、しがらみも感じず先に進みそう。

そう考えていくと、自然豊かな東の端の国として、今いる大人はどうあるべきか。子ども達には何を伝えていけるといいのか。
オンラインイベントをしながら、日々考えている。

サポートありがとうございます。サポートいただきましたものは次世代プログラムを作るための設計費用として使わせていただきます。