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「置かれた場所であばれたい」潮井エムコ著と「チョッちゃんは、もうじき100歳」黒柳朝著(聞き手:黒柳徹子)2冊続けて読んでみました。

潮井エムコさんは、「置かあば」と略して見えるが、私にとって、note
海から、出版された本を初めて読んでみたので、記念すべき1冊だった。

読みやすかった。一気、いや、二気で、読んでしまった。

何が一番心に残ったかというと、厳しい砂糖制限の教育を受けて。それでいながら、お母様は、こっそりと、美味しいチョコレートを食べていた。

その宝物が仕舞い込んである、タンスの引き出しに達するまで、下から、順繰りに、タンスの引き出しを引き出して、足場を作り、宝物を頂戴する姿が、目にくっきり浮かぶ。まるで、クレヨンしんちゃんのようなお話。全部が全部そうでもないが。

でも、クレヨンしんちゃんは、「チョコビ」を与えられているから、まだマシなのかもしれない。

そういう話は、かつて聞いた。あまりの砂糖制限で、高校時代に、自分で、リカー、梅、氷砂糖、入れ物を買いこみ、内緒で、甘い梅酒づくりをしたという、女性の話を聞いたことがある。梅酒は、アルコールが入っているから、気をつけないと、アルコール依存症になってしまう。もちろん、親に見つかり次第、没収されたのだろう。

アルコール依存よりも、甘さ目的だから、大丈夫だと思うが。

その子がとても綺麗で、モデルになっても、恥ずかしくないような女性だった。

だが、できちゃった婚。(蛇足が続きました。)


次は、「チョッちゃんは、もうじき100歳」

私は、「窓際のトットちゃん」を読んでなかったので尚更、よかった。

「徹子の部屋」でお馴染みの、黒柳徹子さんが、お母様にインタビューしてみようと思いつかれ、そのインタビュー内容がうまく編集されている。

所々、「徹子のモノローグ」、「チョッちゃんのモノローグ」とか書き込まれて、窓際のトットちゃんを読んでなくても、随分楽しませていただいた。

一番心に残ったのは、9 いつまでも楽しく暮らすコツ
「おしゃれをあきらめない」 徹子さん:「昔、沢村貞子さんが言ってた。「包装紙は大切よ」って。中身が同じでも、包装紙が変わると、人は見てくれる。いつも同じ包装紙だと、どんどん古びてくるって、本当ね。」

なんせ、自分は、坊主頭であるし、夫の古着をリメイクしたものを、未だ使っている。が、最近、用心が悪いので、安いジーンズメイトというお店で、値段的にこれなら許せる範囲で、作業用兼タウンウエアを少しずつ買ってはいる。目立たぬように、濡れないように、全天候型、夏場は、UVケアもかねて。

自分の場合は、見てくれよりも、実用性のために心がけるようになった。


この2冊は、読みやすい分、忘れるのも早い。だから、書き留めておく。


潮井エムコ様へ、これからが大変だと思いますが、今後の作品がまた楽しみです。偉そうなことは、言えませんが(一読者にすぎない身分なので)、私が思うには、物書きはシャンソンの歌い手みたいな一面があると思います。歳を重ねて様々な経験を積んで、表現方法も変わってくると思います。そうそう、自分の結婚の親戚顔合わせ会の時、仕事柄、「松山千春コンサート」の特等席チケットを姉に贈ったはいいが、それがですね、その親戚顔合わせ会と同じ日になってしまったんです。姉には、私のことなどどうでもいいので、特等席で、「松山千春様」の歌声を聴いて欲しかったんです。だけど、親父が古い感覚で、これは、「結婚式」と同じ意味合いだから、親族が会場から戻ってきたら、おもてなしをしてもらいたいと、姉にコンサートは行ってはならぬの命令が下り、姉は、残念で仕方がなかったようです。でも、まあその前に、「ふれあい」の人のコンサートの時は、本当に舞台、から2、3列目のところを取ってあげたから、いいでしょう。もう、名前が出てこないや。思い出しました、「中村雅俊様」でした。

黒柳徹子様へ、自分の母は、今年で、88歳(数え)。母には、黒柳さんのようなインタビューは、できません。田舎の人ですから。でも、母が、急に昔話をしはじめたら、聞く耳は持ってあげたいなあと思います。この本が出来上がると同時に、お母様が天に召されるという、あとがきが、追悼文のようで、寂しさと、やってよかったなあという思いが、同時に感じられました。






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