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【ダイニング】食事と仕事、両方に対応するダイニングの照明とは

今回はダイニングの照明計画についてお話します。
ダイニングは、
食事を食べるだけでなく色々な行動が行われます。
お子さんが勉強をしたり、リモートワークをしたり、お化粧をする方もいるでしょう。

あかりには空間の雰囲気を変える力がありますから、
仕事とプライベート両方に対応する住環境が作れますよ。

それを考慮して、ダイニングの照明計画で大切なことをご紹介します。

1.光の色

重要なのは光の色です。

しっかり明るくて作業がしやすい=昼白色ですが、

食事を美味しそうに演出してくれるのは、電球色です。 

ですので、
お子様が勉強したり、リモートワークをする時は、
昼白色
がおすすめ。

白と黒のコントラストがはっきりするので
文字が読みやすく、覚醒効果もありますよ。

一方で、
お食事を美味しそうに見せてくれるのは電球色。

また、リラックス効果や入眠効果もありますので、
夕方以降は電球色に切り替えるといいでしょう。



ですので「光色を切替えられるダウンライト」がおすすめ。

スイッチの操作で電球色、昼白色に切替が可能です。

次に、ダイニングの照明の種類からみていきましょう。

2.照明の種類(メリット・デメリット)

①ペンダントライト

インスタグラムやインテリア雑誌でよく見かけるプランです。
お好みのデザインを選んで、インテリアを楽しむスタイルです。
大きめの1灯タイプ、小さいものを2〜3灯吊るすタイプの2つに分かれます。

●メリット
・インテリアのアクセントになる
・おしゃれ
・模様替えで照明を変えられる

デメリット
・鍋や焼肉で汚れやすい。お手入れが必要。
・人によっては邪魔に感じる。
・テーブルの位置や向きを変えられない。

②ダウンライト


テーブル上をすっきりとさせるプランです。
インテリアをシンプルにしたい方におすすめです。

メリット
・目線を遮るものがなく、すっきりする
・埃をかぶらないので、お掃除が不要。

デメリット
・あまりないが、味気なく感じる方もいるかも。

③スポットライト


光の向きを変えられるスポットライトも
機能的でおすすめです。

メリット
・ダウンライトのようにすっきりするが、光の向きを変えられるため、テーブルの移動に対応できる。

デメリット
・目線に入るとまぶしい。

④シーリングライト・シャンデリア


大きなシーリングライトやシャンデリアを設置することもあります。
見た目よりも明るさを重視したい方におすすめです。

メリット
・光量が多いので、かなり明るい。
・ダイニングテーブル上だけでなく部屋全体が明るくなる。
・部屋のどこにダイニングをずらしても明るさに問題がない。

デメリット
・おしゃれにはないかも。あくまで機能重視。

次に、ダイニング照明で気にしておきたいLED選びのポイントをご紹介します。

3.ダイニングは高品質のLEDがおすすめ

「ダイニングテーブルで、アクセサリーを作ったり、お化粧をするから、

しっかり明るくてすっきりしたダウンライトがいいわ。」

との奥様のご要望で、ダイニングはダウンライトにすることになりました。


「モノの色味を正確に表す性能」を
「演色性Ra(アールエー)」と呼びます。

自然光下と同じように見える=Ra100なので、
高いほど性能がいいです。

「Ra74」と「Ra84」では、このような違いがあります。

Ra80を下回ると違和感を感じることが多いので、
注意してくださいね。

Ra80以上であれば、通常は十分な性能ですが、

食卓や化粧をするところには、
それ以上を使っても後悔はしないはず。

今回選定した「光色切替ダウンライト」は
「高演色Ra95」
なのでばっちりです。

ですので、食卓はもちろん、

今回の奥様のようにものづくりをする場合も、
演色性は気にしたほうがいい
でしょう。


購入してくれた方に商品が届いたら、
「写真で見た色と実物が違う!」なんてことを防げます。

6.将来のライフスタイルの変化を見越した照明計画

リビングダイニングは長い時間を過ごす場所のため、
将来を見越した照明計画がおすすめです。

LED照明を選ぶ際に注意したいのが、

「ランプの色を変えたい時や、万が一壊れたときはどういった交換方法になるのか。」という点です。

メーカー各社が3,000円台からリーズナブルなダウンライトを販売しています。

価格が安いものは「LED一体型」が多いので、
ランプ部分と本体が取外しできません。

ランプを交換することもできませんし、
その場合は電気工事での器具まるごと交換が必要です。

廊下・トイレ・収納などは、使う用途や必要な明るさはずっと変わらないので、

リーズナブルな一体型を選び、全体のコストバランスをとっていいと思います。

しかし、リビングダイニングはどうでしょうか。

将来、
お子様が成人して家を出て夫婦2人だけの生活になったら、

「ダイニングでアクセサリーを作るときだけ白い明かりがあれば、あとはそんなに明るくなくてもいいわ」

など、リビングダイニングでの過ごし方や、必要と感じることは変わるかもしれません。

家族構成やライフスタイルが変われば、快適な照明も変わるのものなのです。

ですので、

リビングダイニングには、
「LED電球型」や「LEDユニット交換型」を選ぶことをおすすめします。

自分でランプ部分だけ交換ができますから、
ランプの色を変えたり、明るさを変えるだけでも、
部屋の使い方の変化に対応できますよ。

コロナウイルスの影響により、
家での時間が多くなり、仕事とプライベートの区別を
つけにくくなった昨今。

あかりの力を利用して、
より良い住環境を整えてみてはいかがでしょうか。

照明プラン相談のお問合せはインスタグラムのDMまで、お気軽にお問合せください。

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細谷友美
1986年生まれ東京都出身。
日本女子大学家政学部住居学科を卒業後、パナソニックリビングショールーム東京に就職。
4年間、照明、スイッチ、電気設備担当アドバイザーとして、数多くのお客様の住まいづくりに携わる。現在は、在宅にて照明コンサルタントをしています。照明計画を通して、素敵な住まいづくりのお手伝いができたら嬉しいです。

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