【リビング】子供の時も年取ってからも、同じ照明で過ごすつもり？

照明計画にも、将来を見据える必要がある。
考えたことありますか？

子供が小さいころと、大きくなってから更に独立してからは、ライフスタイルや生活スタイルが変わります。

高齢になると、より明るい環境がないと見えづらいですし、

また、緑内障になると、明るさを抑えないと眩しいそうです。

そのように、必要な明るさや照明が変わるので、

できるだけ、可変的な照明を選ぶ必要があると考えています。

１．ライフスタイルの変化を見越した照明計画

リビングダイニングは特に可変性を重視したい場所です。

LED照明を選ぶ際に注意したいのが、

「ランプの色を変えたい時や、

将来壊れたときはどういった交換方法になるのか。」

という点です。

・キッチンはインテリア性を重視して電球色にしたが、作業性が悪いので、昼白色にしたい。

・明るい照明器具を付けたが、もう少し落ち着いた明るさにしたい。

・高齢になり、明るさが足りなく感じてきた。

このような場面が考えられます。

また、照明器具には、家電と同様に寿命がありますので、

10～15年後には、
新しい器具に付け替える必要があるんです。

その時に、
電気工事を伴わず、自力で交換ができるといいですよね。

まず、ダウンライトの場合をお話しします。

メーカー各社が

3,000円台からリーズナブルなダウンライトを販売しています。

住宅メーカーの標準仕様もだいたいこちらです。

価格が安いものは「LED一体型」が多いので、
ランプ部分と本体が取外しできません。

ランプを交換することもできませんし、
その場合は電気工事での器具まるごと交換が必要です。

一体型はコストが安いのがメリットです。

廊下・トイレ・収納などは、
使う用途や必要な明るさはずっと変わらないので、

リーズナブルな一体型を選び、
全体のコストバランスをとっていいと思います。

しかし、リビングダイニングはどうでしょうか。

将来、
お子様が成人して家を出て夫婦2人だけの生活になったら、

「ダイニングでアクセサリーを作るときだけ白い明かりがあれば、あとはそんなに明るくなくてもいいわ」

など、リビングダイニングでの過ごし方や、
必要と感じることは変わるかもしれません。

今ですと、仕事も家で行うように変わった方も多いでしょう。

リビングダイニングキッチンには、

ランプ部分が取外しができ、
明るさや光の色を交換したり、調光機能を+する事ができる、
「LEDユニット交換型」を選ぶことをおすすめします。

（点灯時間が長い為、器具の劣化が進みやすい場所でもあります。）

このように、ランプの色を変えたり、明るさを変えるだけでも、部屋の使い方の変化に対応できますよ。

２．簡易取付の器具を使う。

マンションなどには引掛けシーリングという電源プラグがついており、そこに大きな照明を１つ付けるというのが一般的です。　

・引掛シーリング

・シーリングライト

・ペンダントライト

・スポットシーリングライト

・シャンデリアやシーリングファン

以上が、電気工事不要で自分で取付る事ができます。

そういった器具を使うのも、１つの選択肢かと思います。

このように、
シーリングライト→ペンダントライトに変えるだけで、

お部屋の雰囲気を大きく変えることができます。

２．子供室

リビングダイニングだけでなく、

子供部屋も可変性を持たせるといいでしょう。

理由は、子供が小さいときは親の好みで照明を選ぶと考えられますが、

子供が大きくなると自分の好みを持ち、模様替えをすると思うからです。

３．寝室

子供が独立後は夫婦で寝室を別にしたり、
書斎に変えるなどする可能性もあるので、
引掛けシーリングをつけておくと安心です。　

●シーリングライト

●ペンダントライト

４．ライティングレールを使う

引掛けシーリング以外に、
自分で交換ができるのが、ライティングレール

レール上の電源で、
好きな場所に複数の照明をつけることができます。

●スポットライト

スポットライトのみでも、部屋全体の明るさを取ることは可能ですから、リビングダイニングにインテリアダクトをつけるのもおすすめです。

・ペンダントライト

●シーリングライト（重くないもののみ）

以上を簡単に取外し交換できます。

模様替えが好きな方にもおすすめです。

以上が、ライフスタイルが変わった時に照明を変えることができるように備えた照明術です。

よかったら、参考にしてみてくださいね。　

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細谷友美
1986年生まれ東京都出身。
日本女子大学家政学部住居学科を卒業後、パナソニックリビングショールーム東京に就職。
4年間、照明、スイッチ、電気設備担当アドバイザーとして、数多くのお客様の住まいづくりに携わる。現在は、在宅にて照明コンサルタントをしています。照明計画を通して、素敵な住まいづくりのお手伝いができたら嬉しいです。