パロミタ

詩人、吟遊行者バウルの弟子。 歌舞い、翻訳者、木彫画家。 日本とインドを行き来してバウ…

パロミタ

詩人、吟遊行者バウルの弟子。 歌舞い、翻訳者、木彫画家。 日本とインドを行き来してバウルの修行をしています。バウルは「いかれている」という意味です。 ベンガル語、マラヤーラム語、サンスクリット語。英語は第1.5言語。🇯🇵🇮🇳🇦🇺 訳書に『9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて』

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このメンバーシップの目的は、 ・パロミタの行者生活の経済的な一助となること ・ベンガル(主に)中世信仰詩の翻訳(またはその過程)を共有し、日常に甘露のような一瞬をもたらすこと です。 主に、ラーダークリシュナに関する詩を扱います。後期仏道密教の流れを汲んでいると言われる、ヒンドゥーの中でも異端に思われる信仰がインドを席巻した、一遍上人が踊り念仏を行じたように、ひたすらにハリの名を呼び愛に狂うという信仰の、基盤となる信仰詩の世界です。 神秘主義詩やヨーガ、信仰的歌舞に興味ある方には得るもののある内容になるかと思われます。 まず扱いたいのはチャンディーダースですが、気が向いたらラームプラサードの女神詩なども取り上げるかもしれません。バウルの詩もたまには上げるかもしれませんが、中世詩をパロミタ自身の探究とし中心にするつもりです。 喜捨を通じてパロミタの研究過程を覗けるようになる、という感じです。 特に自分へのノルマは課さないので、ものすごく投稿が多いときと、少ないときがあるかもしれません。 なので皆さまも、参加も退会も、ご自由にお気軽にしていただければ幸いです。

  • マッリカー(ジャスミン)

    ¥500 / 月
    初月無料
  • ジャバー(ハイビスカス🌺)

    ¥1,000 / 月
  • アーム(マンゴー🥭)

    ¥3,000 / 月
  • ハンサ(白鳥🦢)

    ¥5,000 / 月
  • パドマ(蓮華🪷)

    ¥10,000 / 月

マガジン

  • パダーヴァリ

    翻訳ノート、チャンディーダースのパダーヴァリ

  • メンバーシップの前提まとめ

    メンバーシップの前提となる諸々記事をここにまとめておきます。

最近の記事

新加入の方がいらしてくださったので、軽く近況を。少し前かなり体調不良に陥り、ちょうど訳も詰まっていたタイミングで、そして別の書籍翻訳作業が長引いている関係で、更新停滞しております!でもせっかくなので少しでも再び日常に取り入れ更新できるように調整してみます…!

    • パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ③

      秋〜冬に出る訳書の推敲や、秋には自費出版したい訳書の準備などでこちらが遅れてしまっています。そのうち、こちらの方ががメインとなるような流れになってくれと願いつつ…… ※詩の属性を示す。プールヴァラーガについては後述。「女優」として良いかは分からない、「恋人の女の方」ぐらいの方が適当かも? ※ラーガ名 ※拝謁、としたがつまり、神の姿を目の当たりにすること。 ※目撃、としたが、見かける、ぐらいのニュアンスかも。偶然に目にしてしまった神の姿、という感じかと思う。 ※乾きに慈雨

      • パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ②

        理解に手こずり、時間がかかってしまいました。分からないは分からないなりの無理やりも含めつつ、大体のイメージは分からなくもないというところまで来たので、そのままの状態でまとめます。。。 ※詩の属性を示す。プールヴァラーガについては後述。「女優」として良いかは分からない、「恋人の女の方」ぐらいの方が適当かも? ※ラーガ名 ※拝謁、としたがつまり、神の姿を目の当たりにすること。 ※描いたのがヴィシャーカー(女友だち)なのか本人(ラーダー)なのか? 最後のআনিは、ヴィシャーカ

        • パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ①

          ※詩の属性を示す。プールヴァラーガについては後述。「女優」として良いかは分からない、「恋人の女の方」ぐらいの方が適当かも? ※varna বর্ণ[色、種類、文字、カーストなど]とリンク先の参考元にはあるのだが、 varnan বর্ণন[語り、説明など]とまた別の資料にあり、後者が正しいと判断しての訳出。 ※女優、男優にいては同上。訳しながら検討していく。 ※ラーガ名 ※友(女)と訳したসইはバウルの詩では女友だちসখীの変形なので、ここでも同じようにとっている。 ※

        新加入の方がいらしてくださったので、軽く近況を。少し前かなり体調不良に陥り、ちょうど訳も詰まっていたタイミングで、そして別の書籍翻訳作業が長引いている関係で、更新停滞しております!でもせっかくなので少しでも再び日常に取り入れ更新できるように調整してみます…!

        マガジン

        • パダーヴァリ
          5本
        • メンバーシップの前提まとめ
          7本

        メンバー特典記事

          パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ③

          秋〜冬に出る訳書の推敲や、秋には自費出版したい訳書の準備などでこちらが遅れてしまっています。そのうち、こちらの方ががメインとなるような流れになってくれと願いつつ…… ※詩の属性を示す。プールヴァラーガについては後述。「女優」として良いかは分からない、「恋人の女の方」ぐらいの方が適当かも? ※ラーガ名 ※拝謁、としたがつまり、神の姿を目の当たりにすること。 ※目撃、としたが、見かける、ぐらいのニュアンスかも。偶然に目にしてしまった神の姿、という感じかと思う。 ※乾きに慈雨

          パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ③

          パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ②

          理解に手こずり、時間がかかってしまいました。分からないは分からないなりの無理やりも含めつつ、大体のイメージは分からなくもないというところまで来たので、そのままの状態でまとめます。。。 ※詩の属性を示す。プールヴァラーガについては後述。「女優」として良いかは分からない、「恋人の女の方」ぐらいの方が適当かも? ※ラーガ名 ※拝謁、としたがつまり、神の姿を目の当たりにすること。 ※描いたのがヴィシャーカー(女友だち)なのか本人(ラーダー)なのか? 最後のআনিは、ヴィシャーカ

          パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ②

          パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ①

          ※詩の属性を示す。プールヴァラーガについては後述。「女優」として良いかは分からない、「恋人の女の方」ぐらいの方が適当かも? ※varna বর্ণ[色、種類、文字、カーストなど]とリンク先の参考元にはあるのだが、 varnan বর্ণন[語り、説明など]とまた別の資料にあり、後者が正しいと判断しての訳出。 ※女優、男優にいては同上。訳しながら検討していく。 ※ラーガ名 ※友(女)と訳したসইはバウルの詩では女友だちসখীの変形なので、ここでも同じようにとっている。 ※

          パダーヴァリ、ナーイカール・プールヴァラーガ①

          翻訳ノートサンプル② パダーヴァリ、ゴウラチャンドラ2

          ※詩の属性を示す ※ラーガ名 ※ কভু নহে 「けして〜ない」と出てくるが、ここでは「〜に違いない」でとってみました ※光景、としたのはルーパで、最初は「すがた」としていたが、ルーパ自体何度も出てくるし、姿と訳せる「かたち」系の言葉が多く出てくるので、ルーパはこの詩ではいったん「光景」を固定訳にした。 ※হেন は辞書だと 如 のような意味に思われるが、以前師匠は多様な意味があると言っていた。たとえば目のはじで見つめる、あるいは感嘆詞的な挿入。また音が近くもしかし

          翻訳ノートサンプル② パダーヴァリ、ゴウラチャンドラ2

          翻訳ノートサンプル①パダーヴァリ、ゴウラチャンドラ1

          ※詩の属性を示す ※おそらくラーガ(旋律)名 ※ここで言う友はおそらくクリシュナのこと ※カダンバの木と花はクリシュナの象徴、水とだけあるのは文脈的におそらくヴリンダーヴァンを流れるヤムナー川のこと。多くのクリシュナの遊戯(神遊び)の舞台。 ※トリバンガはクリシュナを象徴する格好。トリ(3)バンガ(折)で、首・腰・脚を曲げた形。インド舞踊でもよく見られる。 ※サハジャには特定の意味もあるが、ただ「シンプル」の意味もある。 ※笛はクリシュナの象徴。 ※バーヴァサンミラ

          翻訳ノートサンプル①パダーヴァリ、ゴウラチャンドラ1

        記事

          翻訳ノートサンプル② パダーヴァリ、ゴウラチャンドラ2

          ※詩の属性を示す ※ラーガ名 ※ কভু নহে 「けして〜ない」と出てくるが、ここでは「〜に違いない」でとってみました ※光景、としたのはルーパで、最初は「すがた」としていたが、ルーパ自体何度も出てくるし、姿と訳せる「かたち」系の言葉が多く出てくるので、ルーパはこの詩ではいったん「光景」を固定訳にした。 ※হেন は辞書だと 如 のような意味に思われるが、以前師匠は多様な意味があると言っていた。たとえば目のはじで見つめる、あるいは感嘆詞的な挿入。また音が近くもしかし

          翻訳ノートサンプル② パダーヴァリ、ゴウラチャンドラ2

          翻訳ノートサンプル①パダーヴァリ、ゴウラチャンドラ1

          ※詩の属性を示す ※おそらくラーガ(旋律)名 ※ここで言う友はおそらくクリシュナのこと ※カダンバの木と花はクリシュナの象徴、水とだけあるのは文脈的におそらくヴリンダーヴァンを流れるヤムナー川のこと。多くのクリシュナの遊戯(神遊び)の舞台。 ※トリバンガはクリシュナを象徴する格好。トリ(3)バンガ(折)で、首・腰・脚を曲げた形。インド舞踊でもよく見られる。 ※サハジャには特定の意味もあるが、ただ「シンプル」の意味もある。 ※笛はクリシュナの象徴。 ※バーヴァサンミラ

          翻訳ノートサンプル①パダーヴァリ、ゴウラチャンドラ1

          バウルの系統について

          ゴウリヤー・ヴァイシュナヴァについて長々と説明しましたが、バウルはその流れも汲みつつ、チャンディーダースがそうであるように、ヴァイシュナヴァ・サハジヤーと呼ばれる流れの方が強いです(と思います)。 サハジヤーについては私はここではほとんど語りませんが、基本的な世界観としてゴウリヤー・ヴァイシュナヴァを何となくでも分からないことには背景や文脈が分からないので、長々と説明を入れました。 ここで敢えてこういうことを書くのは、バウルの伝統の源流は明らかに辿れるものとして仏道後期密

          バウルの系統について

          チャンディーダース(チョンディダス)のこと

          チャンディーダースは13世紀〜14世紀の詩人で、厳密にはゴウリヤー・ヴァイシュナヴァの成立よりも早く、ヴァイシュナ・サハジヤーという分類になると思うのですが、ヴァイシュナヴァ・サハジヤーは派としては現存せず(と言われており)、基本的な世界観としては大体同じなので、前の記事ではラーダークリシュナ派という括りでゴウリヤー・ヴァイシュナヴァを簡単に解説しました。 サハジヤー(サハジャ派)というのは仏道後期密教の流れを汲んでいるラーダークリシュナ派と言っても間違いではないと思うので

          チャンディーダース(チョンディダス)のこと

          ゴウリヤー・ヴァイシュナヴァ(≒ラーダークリシュナ派)について

          私が訳していく詩は多くがこの流れに属しているので、少し解説します。そのうち女神派についても解説が必要かな? まずヴァイシュナヴァ(ベンガル語だとボイシュノブ)というのは、ヴィシュヌ派のことなのですが、これ自体がざっくり言えばクリシュナ信仰です。クリシュナはヴィシュヌ神の化身のひとつとして有名です。 これも調べると、至高の存在をヴィシュヌやナーラーヤナとするかクリシュナとするかに分かれるそうですが、少なくともゴウリヤー・ヴァイシュナヴァにおいては、クリシュナを至上の、源の存

          ゴウリヤー・ヴァイシュナヴァ(≒ラーダークリシュナ派)について

          メンバーシップについて

          メンバーシップの目的は、 パロミタの行者生活の経済的な一助となること ベンガル(主に)中世信仰詩の翻訳(またはその過程)を共有し、日常に甘露のような一瞬をもたらすこと です。 田中かん玉さんの訳されたラーマクリシュナ『コタムリト不滅の言葉』を日々読んでいると、それ自体が私の行を支えるような、生活を貫くほどのある状態(バーヴァ)をもたらします。「コタムリトはチョコレートのよう」とかつて師匠が言われた意味を、今は私もしみじみと実感するようになりました。 私はバウルの修行

          メンバーシップについて

          修行と翻訳

          修行って何をするの、とよく聞かれるのですが、今もってうまく答えられません。朝起きて歌う歌や、調息(呼吸法)、いわゆるヨーガ、ジャパ(称名念仏)他、そういうものは大事な要素としてあるのですが。 ひとつ、いわゆる修行とは趣が違うかもしれないけれども、私にとっては行の一環であり世界への奉仕であるものに、翻訳があります。 これまでに、出版されたものではウィリアム・ダルリンプル『9つの人生——現代インドの聖性を求めて』(集英社新書)、師匠パルバティ・バウル『大いなる魂のうた』、あと

          修行と翻訳