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どんなふうに食べるのか?

こんにちは。アロマトローグ・自然療法士のクリストモミです。

先日、パリでフランス料理のレストランSot l’y laisseを
経営されているマダムのお家に伺いました。
シェフではなくマダムが腕を振るってくださったのですが
(マダムでさえお料理の腕前はレストラン並み!)
「おうちごはん」を超越したおもてなしで
こころもからだもすっかり癒されました!

このとき、雷に打たれたように、ハッとしたことがありました。
「食べる愉しみ」とはどういうことか、を再認識したのです。

食べることって「何を食べるか」だけじゃないんですよね。
私はここのところ、すっかり「何を食べるか、食べないか」
ということばかり気にしていたように思います。
それも軽視してはいけないことではありますが
食べるって、ただ単に栄養を口に放り込めばいいわけじゃないのですよね。

まず。誰と食べるか。


ひとりで食べるのは寂しいですよね。
ひとりご飯だと、とかくテキトーになったり、簡単に素早く済ませがち。
でも、久々のお友達や、遠く離れた家族や
大勢の気心知れた仲間と食べたり
それぞれのシチュエーションによって
同じものを食べても、味の感じ方は違ってきます。
一緒に食卓を囲む人によって、化学反応が起きるんですよね。

もちろん黙って食べることはないでしょうから
そこで話される話題も重要です。
その人がどんなことを考えて、どんな世界をみているのか
お互いに情報交換して、いい影響を与え合えたらいいですよね。
話が盛り上がって、楽しい気分、嬉しい気分になるのも
おいしいもの+顔なじみ+面白い話が合わさってこそのこと。

次に、どんなふうに食べるか。


同じお料理でも、使うお皿、カトラリー、グラス
テーブルやダイニングのデコレーション
音楽、差し込む光、香り…
いろいろな要素で、味の感じ方は変わります。

私は、手抜きをしたいときは
出来合いの料理を出すのですが
容器からお皿に出して、割り箸をお箸に変えて
テーブルセットをして出せば、気分が変わります。
ちょっと手間だけど、やるのとやらないのでは
大きく気持ちが変わると思いませんか?

実は、このコロナ禍で、料理熱が冷めていました。
インスピレーションが湧かないし、マンネリ化で
作ったものをただ食べるので精一杯。

でもこの日、吟味された旬の食材を、丁寧に下ごしらえして
絶妙な火入れや味付けで、お料理してくださったのですが
もうそれだけで素晴らしいのに
さらに、盛り付け、色味、香り、デコレーション、音楽など
総合演出してくださったのです!
おいしいものが、さらにおいしくなって
食材の生産者さんから、料理人、食べる人まで
みんながハッピーになれますよね。

おうちごはんだって、私が少々雑に料理したとしても
盛り付け次第、雰囲気次第で、味をカバーできる!
なのに、ここのところすっかりそんな余裕がなくなって
お料理がテキトーになっていたと反省しました。

最後に、何を愉しむのか。


食事って、食材を調理したそのものだけを愉しむのではないと思います。
その食材はどこの生産者さんがつくっているのか
どこのお店で売っているのか
そのお店はどんな人がやっているのか
食材を手に入れるまでのストーリーも楽しい。

今日はどうしてこのメニューにしたのか
この食材を選んだ理由
この味付けにした理由
このお皿にした理由
知りたいことはたくさん!

今回のランチでは、マダムは色や味付けで
春らしさ、爽やかさ、ちょっとの刺激
そしてコース全体のハーモニーまで
計算していたのだと思います。

毎日の食事ではなかなかここまで意識できませんが
冷蔵庫にあるもので作ろうと決めたとしても
コンセプトがあった方が、作りやすいし
全体もまとまるので、食べる方も味わいやすい。

パスタにするなら、イタリアンな前菜やデザートが
ちょっとでもあったら華やかですし
一汁一菜の質素な食事でも
小皿に美しくおかずを盛り付けたら
懐石の最後の〆みたいな気持ちで味わえるかも。

食事って、食べることに集中しがちですが
買い物から、調理、盛り付け
そして楽しく会話をしながら味わって
そのすべての時間や雰囲気を楽しむものですよね。

もうすぐ「食べる愉しみ」を謳歌できるフランス!

1年以上、フランスはレストランやカフェの営業が
制限されてきて(半年以上営業停止でしたし)
すっかりと食事の醍醐味を忘れてしまっていました。

レストランやカフェは、それぞれにコンセプトがあり
美しい盛り付けでお料理を出してくれます。
その雰囲気や、一緒に食べる人との会話を楽しみにながら
その中心に食事がある。

でも、食事だけを容器に詰めてテイクアウトしても
おいしいことは間違いないのですが
その他の愉しみが、省略されてしまうんですよね。

フランスはレストランが営業できず
星のついたレストランでさえテイクアウトをしていましたが
いよいよ、条件付きでオープンします!
やっとやっと、「食べる愉しみ」を謳歌できる!

私も様子をみながらレストランでのお食事
復活させたいと思います。
食の愉しみを提供するプロたちの技を見ることで
私も刺激になり、インスピレーションを与えられ
おうちごはんがマンネリを脱することができるのでは、と。

「何を食べるのか?」は最も基本的なこと。
でも「どんなふうに食べるのか」もとても重要な食の要素です。


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