アイスクリーム(一次創作 詩538)
こころをざっくりえぐっていく
やめてと叫んでも
まるで聞こていないのか
聞こえているからやめないのか
いつものスーパー冷凍の棚
特売税抜き98円
届かないラクトアイス
ボクはティースプーンでえぐられる
そんなことをするのなら
キチンとボクを食べておくれよ
いたずらで終わらせないで
興味本位でいじくらないで
だけどこれで生まれ変われる
ボクはまだ未来のボクになる
半分えぐられてわずか溶けた
秋風に包まれるラクトアイス
季節外れなんかじゃない
ボクだって製造工場から
夢見て出荷されたんだ
ああキミならわかってくれるよね
アイスクリームに届かないボクを
(画像はpinterestより)
未熟者ですが、頂戴いたしましたサポートは、今後の更なる研鑽などに使わせていただきますね。どうかよろしくお願い申し上げます。