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たおやかな(一次創作 詩495)

あのころ
そう、遠くなったあのころ
わたしたちはゆっくりと
そしてたおやかに
笑顔をたたえて、見送った

それはそれは
多くのひとを見送ったものだ

それから
自分の意思で、帰ったひと
意思にそぐわず、帰還できなかった
無念だったろうひと
思い出の骸(むくろ)のみ
なんとか戻ってきたひと

笑顔から、笑顔は消えたが
笑えと言う命令を受けて
ただ、ひたすらに笑っていた
笑わされていた

遠くなった、心からの笑顔は
たおやかに流れ続ける、そんな
時間の向こう側
きっとだけれど、惜しいままに

見えなくなってしまったんだろうね

(画像はPinterestより)

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