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サウジアラビア旅行【高速鉄道に乗る直前に、事件発生…(T_T)】

サウジアラビア旅行記がだいぶ中断してましたが、再開します\(^o^)/

さて、昨日は大感動のメディナ「預言者のモスク」に行きましたが、今日もメディナです。

当初の予定では、この日はアバヤを着ないことになっていたのですが…。やはり聖地メディナでは、アバヤを着ていた方が良いだろうという判断になり、借りたアバヤを着て観光に出ました。

まずはキブラテン・モスクへ。真っ白いきれいな外観です。
しかし、丸いドームの上には鳩の糞があるようでした…。イスラム教にとっても鳩は平和の象徴みたいなので、邪険に扱われないようです。

「キブラテン・モスク」という名前は、お祈りの方向「キブラ」を、エルサレムのアルアクサモスクから、メッカのカーバ神殿に変えた事にちなんで名付けられたそうです。

「預言者のモスク」同様、この「キブラテン・モスク」も重要な場所なので、沢山のイスラム教徒が大型バスに乗って来ていました。

モスクに入るには、男性用と女性用の入口が別々にあります。
こちらは女性用の入口。
神戸のモスクもそうでしたが、女性の祈りの場が2階にあることが多く、この入口にはなんと、エスカレーターが見えました。
車椅子で来ているイスラム教徒の高齢者をよく見かけたので、エスカレーターは便利ですね~。

私にとっては予想外だったのですが、サウジアラビアでは、ベビーカーや車椅子を押しながらお出かけしている家族連れをよく見ました。

そして、次はウフド山の近くへ。メッカを奪還する前のムハンマド達が、相手方と「ウフドの戦い」をしたところです。
写真右側の小さな丘から、ムハンマド軍の弓矢隊が敵に弓を射たそうで、ここもイスラム教徒にとって大事な場所。
沢山のイスラム教徒が小さな丘に登り、丘で商売している人達もいました。
写真左側はサイード・アル・シュハーダのモスク。

私達も狭い丘に登りました。人でいっぱいで登りづらかったです。
写真右側がモスク。

モスクの前にある、仕切られた広大な場所は「ウフド殉教者墓地」。「ウフドの戦い」で亡くなった人々が埋葬されているそうです。
ちなみに、イスラム教徒の男性は妻を4人持っても良い、と決まったのがこの戦いの後だそうです。
戦いで男性が沢山亡くなってしまい、女性達が生活に困ったための救済だったようです。

Masjid Sayyid al-Shuhada サイード・アル・シュハーダのモスク。背の高い塔(ミナレット)が2本あり、塔の上に半月が飾ってあります。
スペインのメスキータのように、色石2色を使ってアーチになってます。

最近、モスク建築の本や写真集を見ているので、サウジアラビアに居た時よりも、当時の写真を見て気づくことが多くて嬉しいです(^o^)

こちらは男性の入口ですが、暑かったため、男性も女性も日陰で座って休憩しているようでした。

「ウフド殉教者墓地」はぐるりを囲ってあるため、入れません。斜めの鉄格子から、墓地を眺めます。
そして、15言語で見れるアプリの大きな看板がどーんと立ってました。でも、日本語はありません…。

そして、メディナからジェッダへ移動します。ハマライン高速鉄道に乗るために、メディナ駅へ来ました。
いや~、すごく広くて前衛的な駅です。

出発まで時間があったので、駅構内のコンビニへ。
芸者の絵が描かれた薄焼き米菓がありました。11.95SAR、2024年5月のレート(1SAR=40円)で、約500円。

下段のお坊さんイラストのポップコーンがかわいい!どうもベジタリアン仕様みたいでした。

お祈り用のマットも売られてました。
マットの棚の右横の白いタオルっぽいものは、もしかしたら「イフラーム」の服だったのかもしれません。

「イフラーム」とは。
下の写真にあるように、白いタオルケットのようなものを羽織った男性が大勢いました。イフラームは巡礼の正装だそうです。
メッカ巡礼をするには多額のお金がかかるようですが、イフラームを着ることで、貧富の区別なく、神の前ではみな平等であることを示すようです。

私は気温変化に弱いので、冷房が強いかもしれない高速鉄道の中で、タオルケットを羽織るだけでなのは厳しいな~と思って、他人事ながら見てました(笑)。
なお、女性はイフラームは着ません。写真でも、女性は白いアバヤを着ています。そして、この時は髪は隠すけれど、顔は隠してはいけないようです。

そして、やっと列車に乗り込みます!赤と白の列車が並んでました。きれいですね。Talgo タルゴと書かれていたので、スペインの車両のようです。

そして、実は列車に乗る前に事件が起きました!!

プラットフォームに入る前に、係員のチェックがあります。
その時、私のスーツケースが大きすぎるので高速鉄道に載せられないと言われたのです…。
え~、そんな馬鹿な!

ツアーメンバー数名+添乗員のNさんのスーツケースも止められました。
サウジアラビアの国内線でもOKな大きさのスーツケースなのに、なぜ???
現地ガイドのハンサムさんが一生懸命交渉してくれたのですが、係員のおにーさんは、「大きすぎるからダメ!別送便で送れ!」の一点張り。
仕方なく、添乗員さんが別送便の手続きをしてくれ、費用もユーラシア旅行社さんが持ってくれました。

しかし、鉄道切符の説明書に書かれている大きさはクリアーしているのです!(基準の65cm×55cm×35cm内の大きさでした)

添乗員さん曰く、サウジアラビアの場合、担当者次第で判断が変わることがあるらしく、どうも私達の団体は目立ってしまったようなのでした…。
ハマライン高速鉄道に乗る予定の方は気をつけてください。

そして、車内に乗り込むと、日本の新幹線のような感じですが、なぜか向かい合って座るタイプの席もありました。家族で座っている訳でもないようです。ほぼ満席でした。

天井からのモニターで、いま時速何キロか?が常時表示されてました。
なんと!時速300kmをマークしてました。すごーい、新幹線より早い!
とにかく延々と砂漠のようなところを走っていきます。

車内販売用のワゴンは、日本よりオシャレです。

販売コーナーもあり、ツアーメンバーの女性がコーヒーを一つ頼むと…。
1人だけしか頼まなかったためか、無料でサービスしてくれてました。
え???

サウジ男性は女性に優しく、他のツアーメンバーの方も、バス移動中のトイレ休憩のコンビニで、後ろに並んでいた男性から「彼女らの分も私が払う」と奢ってもらったことがあるそうです。
女性に優しいからなのか、日本人女性が珍しいからか、観光客に慣れていないからか、は微妙なところですが(笑)

2時間弱でジェッダ・スレイマニヤ駅に到着。
高速鉄道はトイレもあるし、揺れないしで、快適でした。(バスはトイレ休憩までが不安で…)

ちなみに、ほとんどの乗客はここでは降りず、終着駅のメッカまで行くようです。私達、異教徒はメッカには入れないので残念です。
ジェッダの駅もメディナ駅同様、ガラガラでした。
でも、大巡礼のハッジの時期にはごった返すほどの人なのでしょう。その混雑時に合わせて、広く作られているようです。

駅からジェッダ市内へ。
バスから見ていると、女性が運転してました。
首都リヤドに比べると、商業都市ジェッダは開放的らしいです。リヤドは東京、ジェッダは大阪のようなイメージです。
ちなみに、ジェッダは紅海沿いの街なので、内陸部のリヤドよりも蒸し暑いです。

ジェッダの旧市街へ。修復中の建物も多いです。
高さ2メートルほどの緑色の壁は、歴史地区の修復工事を公的なプロジェクトで行っていることを示しているようです。

ジェッダは蒸し暑いので、風を取り込むための木製の窓です。女性の姿が見えてはいけないための工夫です。

結構、ぼろぼろな建物や場所が多いです。

こちらは水色の窓や扉。

こちらは緑。
右端の建物は「Jedda Academy of Fine Arts ジェッダ・アカデミー・オブ・ファイン・アーツ」とあり、美術ギャラリーのようですね。
赤い魚やラクダの造形物が外に飾られてます。

修復中の建物が倒れないように、歩道側につっかえ棒を何本も立てている状態。そのせいで、歩道が通りづらかったです。

あちこち修復工事しているので、私達が行った時は、観光客よりも作業員産達をよく見かけました。

電動キックボードのポートと、監視カメラ。

これは各戸の電気メーターなのかしら???

茶色のプラスチックの枠で囲まれているのを何個も見かけたのですが、エアコンの室外機ではなく、換気扇を囲っているのかしら???
でも、それぞれがパイプでつながっているのはなぜなんだろう??

大きく傾いている建物群。現地ガイドのハンサムさんはジェッダ出身で、彼が子供の頃から傾いていたそうです(笑)

現代的な建物のエリアに来ると、右側の建物の壁に描かれた柄が気になりました!でも、手前に緑の壁があるので、もしかして壊すの? 
向かいの建物もちょっと何か作業中っぽい感じなので、壊すのかな?

こちらのビルは窓の飾りがステキ!

金製品のお店が多いエリアでしたが、シャッター降りてて、貸店舗募集中らしき看板もありました。

アバヤ姿の女性が、派手な服を物色している様子。やはりアバヤの下は派手なんでしょうか(笑)

そして、ジェッダのホテルに到着。
初日のダンマンからスルーガイドをしてくれているハンサムさん、新婚ほやほやの第4夫人と久しぶりに会えたそうです。
奥様の開放的な服装に、ツアーメンバー一同がびっくり!
お若い奥様と、デレデレなハンサムさん。

ハンサムさんが私達の為に、メディナ特産の丸いゴマパンを買ってくれていたので、お相伴させていただきました(^o^) 

そして、メディナ駅で無理やり別送便で送られたスーツケースですが、夕方になっても届かず…。
結局、24時15分頃にホテルに到着しました。それまで添乗員さんは寝ずに待ってくれていて、各部屋に運んでくださいました。本当に有り難かったです。



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