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フリーランス・副業ワーカーが抱える4つの小さなリスクたち

みなさんこんにちは。フリーライターのつじです。

小さな会社を切り盛りして働く私たちフリーランスは、自由な時間に自由な場所で勤務をすることができます。自宅で作業するのもカフェやコワーキングスペースで作業をするのも自由です。

しかし、皆さんは何かあったときのためのリスクの対策を行なっていますか?

PCのディスプレイから漏れる個人情報言った言わないが残らないやりとりSNSで咄嗟に出てしまった暴言などなど…これらはあなたの価値を一気に下げるリスクになります。

今回も超現実的な内容!フリーランスが陥りやすいリスクや対策についてお話します。

私たちが抱えている小さなリスクたちとは?

会社じゃないんだし、好きなように、自由な時間に自由な場所で働きたい。大いに結構です。でも、私たちフリーランスは「社員一人(自分だけ)の小さな会社を切り盛りする」のと一緒です。そして、トラブルはある日突然やってきます。

小さなトラブルから大きなトラブルまで様々な修羅場を乗り越えてきた方もいると思いますが、これらのトラブルは小さなリスクたちを未然に防ぐことで避ける、もしくは最小限に留めることができるのが事実です。

様々なリスクがありますが、常に抱えている小さなリスクたちは下記のようなものが該当すると思います。

・情報漏えいのリスク
・人間関係や契約関係のリスク
・金銭関係のリスク
・ブランド毀損のリスク

これらのリスクは私も抱えていますが、対策を練ることが大切です。では、順を追って各リスクの概要と対策を説明します。

情報漏えいのリスク

フリーランスになりたてのときに、カフェやコワーキングスペースを利用してPCひとつで自由に仕事ができる!おしゃれなカフェで自分のペースで仕事…なんて夢見て電源やWi-Fi環境のあるカフェで仕事をする方も少なくないと思います。

でもみなさんのPCやタブレット端末の液晶…誰かに見られてしまう可能性はありませんか?

まだ世に出ていない記事の下書きやクライアントとの契約書の内容、開発中のソースコード、様々なサービスのパスワードなどなど…意外と見えてしまっています。

悪意があって画面をのぞき見する人ばかりではありませんが、何かの拍子でPCの画面が見えてしまい、不正アクセスに繋がる可能性はあります

キーボードの動きからパスワードを読み取ってしまうツワモノも世の中には居ますが、誰が危険で誰が安全かなんて見分けることは非常に困難です。

上記のようにPCの画面にある情報を後ろや横から読み取ってしまうことを「ショルダーハッキング」と言います。

見てしまった人が悪事をはたらく可能性は低いかもしれませんが、PCの液晶には必ず除き防止のシートを使いましょう。打ち合わせ中に誰かに見せるために取り外しができるものもあります。

MacBookユーザーの私はこちらを購入しました。購入をするときは商品が手持ちのPCに対応しているかインチ数などを確認しましょう。PCにパスワードをかけることも忘れずに。

また、セキュリティソフトをインストールすることを契約条件にするクライアントもいます。正直、フルリモート業務の場合はセキュリティソフトを入れていてもバレません。

でも、何かトラブルが起きたときに「リスクを最小限に抑えるためにこれだけのことはやっています」と言える状態にすることがとても大切です。中には無料で使えるものもあるので、必要な方はインストールするのが良いと思います。

PCだけではなく書類の管理も気をつけましょう。契約書や媒体資料、原稿など広げたまま席を立たないようにしてください。

人間関係や契約関係のリスク

人間関係や契約関係位は「認識の齟齬」や「言った・言わない」のトラブルやが起きるリスクです。

クライアントがGOサインを出したつもりが、GOサインが伝わっておらずスケジュールに遅延が起きた、という内容や「単価を○○円と言われたけども、実際は✗✗円だった」というトラブルも実際に起こります。

これらのトラブルは「○○という認識で問題なかったでしょうか?」と確認をとることや「大事な話は必ず文面で残す」という行動でエビデンスを残すことで回避することができます。

電話で話したことをメールやチャットで送るだけでも「言った・言わない」のトラブルを防ぐことができます。エビデンスの残し方はこちらの記事にも書いてあるので「どう送れば良いの?」と思った方はこちらも参考にしてください。

契約書を交わす際は隅から隅まで内容をしっかり確認して不明点があれば必ず確認をとりましょう。変更をしたいときは変更したい理由と変更後の内容(書き換えor削除)を伝えて相談しましょう。

そして見えないものを見せようとすることもトラブルに繋がります。見えないものは以下の内容を示します。

・クライアントが調べられない実績や数字ネット上で提示する
(月収やブログのPV数など)
・労働時間を自己申告して時給で契約を行う
(何かあったときにトラブルの種になる可能性大。絶対にダメです)

どうしてもブログのPV数などを提示したいときは、管理画面のキャプチャなどを提示して見せるようにしましょう。フルリモートの時給契約は絶対に行わないこと。人間関係が良好だから大丈夫!という問題ではありません

時給契約は
本当は早く終わる作業なのに時給稼ぎしてない?
完成していないのにお金払うの?
実際に働いているってどうやって証明するの?こっちは見ていないんだけど
と言われるリスクを生むことになります。

クライアントが時給契約を提示したとしても、こちらから納品ベースでの契約を提示するのも信頼関係を構築するための手段の一つです。

クライアントに言われたことが「お互いのためにならない」と感じたら私たちからその旨を伝えるのも大切です。へりくだり過ぎず、上から目線にならない程度に言いたいことを伝えられる関係性を築きましょう。

金銭関係のリスク

滅多に起こらないと思いたい、けれども起こる可能性はゼロではないリスクです。金銭関係のリスクは以下のようなことを言います。

・クライアントからの支払いが遅れるor滞る
・損害賠償の請求がくる

孫請けの案件を行なったけれども、支払いが遅延している。クライアントがトンでしまったor倒産して支払いがなくなった。納品物の著作物が権利侵害で訴えられた、などなど。

可能性は至って低いですが、上記のことが起こる可能性はゼロではありません

請求書を送ってすぐに振込を建て替えてくれたり、トラブル時の損害賠償を最高5,000円万まで保証してくれたりするサービスもあります。無料で使えるので、こういったサービスは登録するが勝ちです。

支払いが遅延して生活に危機が起こる、急に機材が故障して買い替えが必要になった、などのトラブルのために備えましょう。また、厚生労働省が設けている「未払賃金立替払制度」という制度に相談することも忘れずに。

企業倒産により賃金が支払われないまま退職した労働者のための制度ですがが、業務委託でも使えるか相談しておきましょう。

また、反社会的勢力と繋がっているクライアントや、コミュニケーションがとりづらいと感じるクライアントからの業務をお断りすすることも大切です。

ブランド毀損のリスク

このブランド毀損は、クライアントの商品ではなく私たち自身のイメージの低下を表します。

SNSで頻繁に情報の発信ややりとりを重ねていて、感情が高ぶって「うるせぇボケ」や「日本語通じないですね」などの言葉を発してしまう人…居ますよね。

これ、高リスク低リターンです。例えば、顔を出していないアカウントや本名でやっていないアカウントを見たときに「この人かも」と特定できてしまったことはありませんか?

クライアントも人間です。同じように本人を特定する力があります。

ネット上の情報は消してもどこかで必ず残ります。絶対に残したくないものは生まない、という管理はとても大切です。実績の発信もSNSなどの発信の許可が出ていないものは発信しないようにしましょう。

私たちはどこかで足元をすくわれるか分かりません。人同士の付き合いを円滑に行うために、SNSの発信は気を配るようにしましょう。

リスク対策は私たちの防御

今回は誰でも起こり得るリスクに絞ってリスク対策について紹介しました。起こり得るリスクを予想して対策を練るのは私たちの防御に繋がります。

自由人と思われやすい私たちも、リスク対策を行っていれば「会社じゃなくてもちゃんと管理しているんだ」と信頼に繋がることもあります。守りも攻めもしっかり行い、快適に仕事を行いましょう。

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