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Diary (Playlist) 2023/5/6

Orka / Fthmlss

 マンチェスターのプロデューサーFthmlssの新曲。ローファイヒップホップとUKエレクトロの間みたいな感じで聴き心地良いです。エモさにマンチェスターを感じますね。

Gutbucket (feat. Monno Briceno) / digitalluc, Made in M

 ドイツのプロデューサーdigitallucとMade in Mの新曲。メキシコのベーシストMonno Bricenoがfeat.されています。弾きまくるぜ感あるベースが良く、ヒップホップのビートと生演奏の混ざり合いがビートミュージックだったんだなと改めて思いました。
 昔だったらハードな雰囲気にまとめそうなんですが、この曲はメロウでチルな感じで着地させていて、今っぽさが面白いです。

Geronimo Blues (feat. Kae Tempest) / Speakers Corner Quartet

 Speakers Corner Quartetの2023/6/2にリリースのAL『Further Out Than The Edge』より先行曲。feat.はラッパー、詩人、作家、劇作家であるKae Tempest。
 ユニットの音楽性としては、なんとなくヒップホップが軸っぽい気がするんですが、前公開された曲含めて、全然ビート入っていないのが面白いです。しかし雰囲気はどことなくヒップホップ的。アンチコンの実験性の延長線とも言えそうだし、質感を考え抜いた結果ヒップホップになっている気もする。個人的に今年最も期待するALのうちの一つですね。

alive & well (gratitude mantra) / Jhené Aiko

 Jhené Aiko新曲はなんとニューエイジ。歌はもちろん演奏も本人が行なっているようです。
 シンギングボウルが鳴り響くメディテーション系ドローンの上で、(ある種)いつも通りに歌うJhené Aikoが面白いです。そしてドローンと声の混じりが妙に良いんですよね。ニューエイジとも言えるし、なんというかディズニー的な壮大さ(?)に着地しているような気もしますが、どちらにせよ謎に新しくて好きです。
 アンビエント的な楽曲をやりたくなった、というベクトルももちろんあるとは思うんですが、自分の声を良く聞こえさせる方向としてのアンビエントの探求にも聞こえました。声中心で記名的なはずなのに、むしろアンビエントしては強くなっている、神秘性が増してニューエイジ濃度があがるというか、のがありそうでなかった方向で、この路線でALとか作って欲しいけど、Jhené Aikoファンはどういう反応なんでしょうか。あとJhené Aiko周辺のアンビエントR&Bシーンとしての評価。ちなみに10分越えです。

BONUS FANTASY / ATTNWH0RE & DRAM

 アトランタ出身の DJ、プロデューサーATTNWH0REとDRAMの新曲。ATTNWH0RE今回初めて知ったんですが、初期のダフト・パンクやトム・ヨークの影響を受けた音楽性、とかそうなんだなという感じなんですが、「独自のブランディング ツールとして PornHubなどのサイトで彼のコンテンツやミックスをリリースするファンのコミュニティを形成し、100 万回以上の視聴回数を獲得しています。」とのことで、調べたことで謎が深まりました。
 音ぶっ込んだら歪んじゃった系のドラムマシンの音色とその割にはハイファイなリバーブの怪しい混ざり具合が気持ち良いです。DRAMのふわり&どろっとした歌い方とも相性良いですね。

Movie Night Cancelled (Domenique Dumont Remix) / Pool Boy

 スイス生まれのカナダ人プロデューサーCyril HahnのプロジェクトPool Boyの2021年のAL『All Inclusive』収録曲を、ラトヴィアのArturs LiepinsとAnete Stuceという2人よるユニットDomenique Dumontがremix。原曲から最高なんですが、そこから桃源郷に連れて行ったみたいなアレンジが素晴らしいです。ダンサブルというより、リズミカルになっているのが気持ち良い、みたいなリズムマシン的打楽器の使い方が滅茶苦茶良いですね。

Oropendola / John Carroll Kirby

 John Carroll KirbyがAL『Blowout』を2023/6/30にリリース&先行曲公開。『Septet』の延長とも言えるバンドっぽいサウンドの曲になっています。現行の「メロウ」や「チル」とは一線を画す、サイケで小気味良い雰囲気が面白いです。ローファイな質感のざらつき加減もそうだし、よくよく考えるとギターがいないんですね。
 家聞きというより、DJで流れているのを聞いて最高だと思えるみたいな感じです。より正確に言えば、「当時はライブ想定のバンドっぽいサウンドを目指した音楽」が時間が経って「DJが匿名的なサウンドとして鳴らした時」の奇跡みたいな噛み合い方を感じました。

Drum Timemachine / Wey Simba, Weedie Braimah

 Christian ScottやMarcus Stricklandらの作品などに参加してきた打楽器奏者Weedie Braimahと、詳細不明なWey Simbaの新曲。打楽器で踊らせまくる系です。全部がハイファイに聞こえるというより、遠近感のある音像が生々しくて良い感じです。気がつけばテンポがやばいことになります。

The Way I Love U / VENO 3000

 VENO 3000の新曲はドラムンベース。からのヒップホップに自然に移行する感じが今っぽくて良かったです。ドラムンに寄せ切らないというか、本当にビートだけ使っているからこそのざらっと感というか。

Ragga R&B / DJ Manny

 Juke / FootworkのプロデューサーDJ Mannyの新曲。Raggaだからかこちらもドラムンっぽい感じです。イケイケのベースラインとかいれたくなりますが、このシンプルさこそ破壊力です。動きまくるタムがカッコ良い!


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