Diary (Playlist) 2022/7/8
つめのあか / Rei Harakami
Rei Harakamiのデビュー前、映像作家の原神玲として活動していた時代に、カセットテープで発表された2本の作品である『広い世界』と『せまい世界』が2021/12/29に発売&2022/7/6に配信開始。
アコギ曲あり、ピアノ曲あり、ロック曲あり、などなどRei Harakamiのトレードマーク的な音色は無いんですが、間違いなくRei Harakamiだなと思えるALで素晴らしかったです。なんというか音色への手触りというか、解像度の高さが同じなんですよね。ただ今までは特徴的な音色に結構耳がひっぱられていたんですが、アコギを使うと知っている音色だからこそよりそのテクスチャへの感度が見えて楽しかったです。
何故かSam Gendel思い出したりもしました。今聴くべき(でもある)作品だと思います。
5 AM / Lorenzo Morresi & Tenderlonious
Lorenzo MorresiとTenderloniousのコラボ作『COSMICA ITALIANA』が2022/7/29にリリース&先行曲第二弾。コズミック風味のクラブジャズで、エフェクティブでは無い方向でサイケな回路を探っている感じです。
UKジャズ的な雰囲気ありつつ、もうちょっと洗練されているというか、生音の気持ちよさと安心して聞ける演奏の安定感が良いです。演奏のうまみありつつ、なんか絶妙にライブ感目指していない、DJで流すことで完成しそうな作品性がUK的な批評性なのかなと思っています。
TAKE A CHANCE (feat.Anderson .Paak) / DOMi & JD BECK
DOMi & JD BECKのALより先行曲。ついに今回のリリース元であるAnderson .Paakが出てきました。
今までは割といつも通りをいかにやるか、みたいな方向の曲だったんですが、今回はついにボーカル曲。彼らのローファイさをポップスの中でどう着地させるのかドキドキだったんですが、これは上手い模範的回答ミックスでは!(多分)ハイを切ってタイトにしたドラムが良い感じです。
In Contemplation of Clair’s Scent / Terence Etc.
TVシリーズ『ランダム・アクツ・オブ・フライネス』などを手掛けている映像作家Terence Nance、BrainfeederよりAL『V O R T E X』を2022/8/19にリリース&先行曲公開。今回が初の作品というわけでなく、とりあえずbcだと2018年からEPなどリリースしています。
カラフル&展開多いポップスという感じで、まぁ直球にミュージカル感なのかもしれない?ジャズからエレクトロ、トラップまで行き来する振り幅の広さが楽しいです。やりたいこといっぱい!みたいな曲調で、複雑な曲だけれど全体的にハッピーな雰囲気で続くのが良いですね。
Can I Trust You / Diggs Duke
最近多作のDiggs Duke、AL『The Prophetess Cometh』を2022/5/15にリリース&2022/7/8に配信開始。今回は歌ものです。
わかりやすい方向にまとめない、という強い意志を感じる作風が好きです。とはいえ歌ものだと若干の聴きやすさがあり、これくらいのバランスが個人的には嬉しい。
Stranger Danger / Jitwam
JitwamがAL『Third』を2022/7/8にリリース。ハウス/ブレイクビーツのカオティックな雰囲気を取り入れつつ、そこを食い破るかのように歌い切るのがカッコ良いですね。結果ローファイ志向のバンドとも共振しているようにも聞こえて、そういう唐突なポップさも魅力。
UKクラブカルチャーとバンドが接近していた頃のような無敵感が漂っています。ビートカッコ良くしてその上で歌ったら最高じゃん、みたいな。フェスの深夜帯とかに見たい曲調ですね。
Endless (Ⅰ) / Leon Vynehall
UKのプロデューサーLeon Vynehallの新曲。めちゃカッコ良いエレクトロ。じわじわ系というより最初からたっぷり気持ち良い、永遠に踊れる系です。
Palaces (feat. Damon Albarn & Zelooperz) [Mount Kimbie Die Cuts Remix] / Flume
オーストラリア出身のプロデューサーFlumeの2022/5/20リリースのAL『Palaces』のremix作『Palaces : The Remixes, Pt.1』が2022/7/8にリリース。こちらはMount Kimbieによるremix+ラッパーZelooperzが参加。
原曲は弾き語りみたいな感じだったんですが、それをこれでもかとハードになっています。Mount Kimbieってこういうのも作るんだ……。この感じだとDamon Albarnの声がちょい浮くんですが、もはやGorillazがあるからあまり気にならない、むしろ平常運転にも思えて結果良いアレンジではないかと。
ALL MINE / Brent Faiyaz
シンガーBrent FaiyazがAL『WASTELAND』を2022/7/8にリリース。暗めアンビエントR&Bという感じなんですが、隙なくどの曲も良いという感じで、個人的には結構好きです。
Living Torch Ⅰ / Kali Malone
ストックホルム拠点の現代音楽家Kali MaloneがAL『Living Torch』を2022/7/7にリリース。今回は代名詞とも言えるパイプオルガンは使用せず、トロンボーンやバスクラリネットなどのアコースティック楽器とシンセを使用した作品とのこと。
ドローンながら全然アンビエントではない、ハードでシリアスな音像が素晴らしいです。18分以上あって基本ずっとドローンなんですが、ヒリヒリするし緊張感凄いんですよね。存在が強い音楽という感じ。定期的に向き合っていきたい。
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