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Diary (Playlist) 2022/2/18

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Mariella / Khruangbin & Leon Bridges

 Khruangbin & Leon BridgesによるコラボEP『Texas Moon』が2022/2/18にリリース。前回の『Texas Sun』が2020年2月なので2年振りというか、もはや定期コラボにして欲しい思いです。
 Khruangbinのメロウな演奏とLeon Bridgesの歌声の相性が抜群で、コラボに聞こえない完成度が素晴らしいですね。ヴィンテージな響きを意識しながら、深いリバーブやチルなノリなど完全に今のサウンドでもあるのが面白いです。リバーブ強めな歌であるのに、ドリーミーにならない所がポイントの気がします。サスティンが気持ち良く伸びるためのリバーブという感じで、それがギターだけでなくボーカルにも適用されているように聞こえます。その意味で、生々しいんだけど謎の人工感もあるというか。

Mid / Ivan Ave

 Ivan Aveが新EP『Mid Season』2022/2/18にリリース。bcだと4曲+それぞれのインストで8曲なんですが、配信だと3曲のみ。のちのち増えるんでしょうか。
 宅録AOR×ヒップホップという感じで滅茶良い!John Carroll Kirbyの世界観とも共振するような怪しきニューエイジ感なんですが、チルイけどケレン味も感じるJohn Carroll Kirbyに対し、なんとなく気怠くダウナーで冷めた目線のIvan Aveという印象です。今最も尖っている音の一つかと思っています。
 どことなく宅録な演奏っぽいニュアンスなのも面白いです。

Rortola Redwoods (Midnight) / Joy Guerrilla

 LA拠点のコズミック・フュージョン・デュオJoy Guerrillaの新曲。最近連絡で時間帯に合わせた曲をリリースしているんですが、詳細分からず。とはいえ全部良い!
 70sのクロスオーバー/フュージョンをヒップホップ/ビートテープ的に解釈したような、メロウ!短い!ムーディー!みたいな音楽性がカッコ良いです。ビートメイカー的な勘所の良い演奏というよりは、がっつりクロスオーバー感あるなんですが、それがそのままスムースに聞こえるのが良いですね。

Tinted Shades / Fatima & Joe Armon-Jones

 Ezra Collectiveなどで活躍するJoe Armon-JonesとFloating Points主宰のEGLOからALもリリースしているシンガーFatimaのコラボEP『Tinted Shades』が2022/2/18にリリース。
 この曲のドラムはMoses Boyd。一応ジャズ×R&Bというサウンドなんですが、演奏が攻め攻めなのが面白いです。Joe Armon-Jonesの鍵盤は支えるというより歌と戦っているようにも思える動きっぷりで、メロが至る所にある感じが浮遊感に繋がっているように思います。プロデューサー的というよりもプレイヤーとしてばちばちなのがむしろ刺激的なコラボになっていて好感持てますね。

Three Basses / THE FEARLESS FLYERS

 3ベース編成なTHE FEARLESS FLYERSの新曲。配信で改めて聞くと音が滅茶悪くて笑います。ただこれがプアに聞こえたり不快かと入れると、全然そうじゃない、むしろ特徴的で良い気もするのが流石ですね。

Shēnzhou V. / YĪN YĪN

 オランダのバンドYĪN YĪNが新作『The Age Of Aquarius』を2022/3/4にリリース&先行曲第二弾公開。自身の場所を「オランダと東南アジアの間のどこか、架空の熱帯の島」と言っており、東南アジアや中東のメロディに触発されたエキゾ・サイケという感じです。
 前作はKhruangbin的な印象もあるヴィンテージ系なバンドサウンドの印象だったんですが、新曲はイタロ・ディスコやポスト・パンクっぽいバキッとしたサウンドになっています。リズムのエレクトロなハードさとメロのエキゾ感、そしてギターのチャキチャキなカッティングが絶妙に聴いたことないバランスになっていて面白いです。極彩色っぽくなりそうで、ちょっとミニマルで色味がかわらないのが、謎の狂乱感になっているというか。
 このドラムの音、まさに今面白い音という気がします。聴き込んでいきたい。

The Dance of The Messors / Amir Bresler

 Amir Breslerの2022/3/4にリリースのAL『House of Arches』より先行曲第二弾。打楽器ふんだんに使った異世界ラテンという感じです。
 パーカッション奏者いるのではなく、多分ドラムセットに組み込んでいるんですよね。一人とは思えない、かつ一人だからこそ出来たリズムの洪水感がカッコ良いです。Amir Breslerはタッチの繊細さが好きで、この曲で使っているベル、多分薄いというかコントロールし辛い楽器だと思うんですが、それを無理やりかつちゃんと叩き切る、なんだかよくわからない高揚感が素晴らしいですね。

Could It Be You / Cisco Swank, Luke Titus

 マルチ奏者/シンガーのCisco SwankとドラマーLuke TitusがコラボALを2022/4/15にリリース&先行曲公開。
 ドラムの繊細な暴れっぷりが良いですね。耳にパチパチくる、マイク(=耳)の距離が近い音の気持ち良さがあります。

Nothing Isn’t Very Cool (食品まつり a.k.a. Foodman Remix) / Sen Morimoto

 Sen Morimotoの後に出るらしいリミックスALより食品まつり a.k.a. Foodmanによる「Nothing Isn’t Very Cool」のリミックス。
 かなりカオティックでもあるんですが、ぎりぎり音の気持ち良さで押し切って天才的なバランス感覚だと思いました。なんというかremixでありながら、むしろ曲の本質が具現化したようにも思えるサウンドで素晴らしいです。

Hope Sonata / Ulla

 アンビエント・アーティストUlla(Ulla Straus)の20分超えの新曲。シンセは(多分)使っていなく、ギターとサックスという生音中心のアンビエント。録音した場所の環境音というか荒々しい録音の痕跡も録音されている、空白多めというか一音一音確かめていくような演奏で、なんというかその場に偶然居合わせてしまったかのような音の質感が素晴らしいです。記録しなければ消えてしまったであろう音を聞けている感動というか。


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