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Diary (Playlist) 2022/11/25

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Good Will Shipment / Amir Bresler, Nomok, Nitai Hershkovits

 Raw Tapesなどで活躍するドラマーAmir Breslerと鍵盤奏者Nomok、そしてNitai HershkovitsがEP『Rollin' Until Late』を2022/11/25にリリース。エレクトロと現代ジャズの間という感じなんですが、ビートはタイトになりがら一貫して軽くて浮遊感があるのが面白いです。かつダンスミュージックでもある。この曲はドラムがエレクトロ。しかし他の曲とそこまで差がないのがすごいですね。
 この曲のバランス感、まさにイスラエル・シーンという感じなんですが、元ネタ(?)なんなんでしょうね。サイケデリックなままビート感を入れられると言う意味で発明的だなと思ってます。

Blue Foxes / 高橋悠治, 富樫雅彦

 高橋悠治(シンセサイザー、サンプラー)と富樫雅彦(パーカッション)が1988年11月23日にスタジオで録音したテープが34年ぶりに発見、AL『Wandering Fire -さまよう火-』として2022/11/23に正式リリース!元々ALとして出す予定の録音だったとのことなんですが、こういう発見ってどういうことなんでしょうか。譜面は用意されず高橋悠治のリードに富樫雅彦が反応する即興演奏だったとのこと。
 かなり硬めのエレクトロ音を使う高橋悠治に対し、富樫雅彦のパーカッションが程よく無機質で、どこまでが生音かわからない不思議な音像が気持ち良いです。時代感あるエレクトロがパーカッションと混ざると、こうもフレッシュに聞こえるとは……(とはいえ今や時代感あるエレクトロも全然ありなので、フレッシュさという意味では難しいところではありますが)。
 今だとアンビエント的にも楽しめる良い作品です。じっくり聴きたい系ですね。

Syntax / Arve Henriksen & Kjetil Husebø

 トランペット奏者Arve HenriksenとノルウェーのピアニストKjetil Husebøがデュオ作『Sequential Stream』を(多分)2022/7/21にリリース&2022/11/25に配信開始。エフェクトやプリペアドな音使いも刺激的な激ドープなアンビエント・ジャズ。
 気持ち良さというよりも、音を研ぎ澄ませていった結果、音数が減ってアンビエントと近くなったみたいな感じで、音の精度と密度が素晴らしいです。ジャズ的な語法が出た時の、ジャズではなく音で受け止めて進んでいく感じが滅茶良い!
 曲調の割に結構曲が短いのが面白いんですが、どうなってるんだろう。音的には即興やアンビエント寄りに聞こえますが、かなり作曲的な視点が強いような気がします。それがディレイやリバーブなどエフェクティブな割に、異様な音の過不足無さの理由かもしれない。

KPARK / FLUOKE

 フランスのマルチ奏者FLUOKEがEP『KPARK』を2022/11/25にリリース。ALにはBMM RecordsのレーベルメイトのNCY Milky Bandなども参加しています。
 エレクトロってカッコ良い系です。音色の一つ一つが気持ち良く、オラつかないまま超ダンサブルになってます。

Hang Up Your Hang Ups Version / Lionel Loueke, Gilles Peterson

 Lionel LouekeのAL『HH』のremix作『HH Reimagined』が2022/11/25にリリース。Gilles Peterson名義のリリースってかなり珍しいんですが、STR4TAなど始まって心境の変化あったんでしょうか。共同プロデューサーはAlex Patchwork。
 ドープな原曲をよりドープにしたremixで素晴らしいです。「〇〇風のビートにしました」みたいな感じがなく、ひたすらアブストラクトでダンサブル。

Don't Break ft Pink Siifu / Turich Benjy

 オハイオ出身のラッパーTurich BenjyがPink Siifuを招いた新曲をリリース。Turich Benjyはまだ全然知らないラッパーですね。
 浮遊感あるウワモノがカッコ良いです。

Things I Should Have Said (feat. Georgia Anne Muldrow) / Sons Of The James

 Rob MiltonとDJ HarrisonによるデュオSons Of The James、2020年作のAL『Everlasting』収録曲のremixをリリース。レーベルFresh Selectsが過去の自分達のカタログからremixシリーズを始めるとのことでその第一弾。
 トラップ系かつよれやなまりが入るビートがカッコ良いです。

Seasonal / Lee Clarke

 フィラデルフィアのビートメイカーLee ClarkeがAL『Genes』を2022/11/25にリリース。結構生演奏も使っているようで、重心低いまま有機的なノリが気持ち良いです。
 曲は2分程度でビートテープ系では一般的、普通の曲からすると短いんですが、細かな展開が多めなのが面白いですね。それが生っぽく聞こえる理由かもしれない。

Flex / Mocky

 MockyがAL『Goosebumps Per Minute Vol. 1』を2022/11/25にリリース。この一年でちょくちょくリリースしていたインスト曲をまとめたもの+未発表の5曲のALになってます。
 ビートものというかインストというか、「うん、歌入ってないな」と思っちゃう感じなのが個人的に面白いです。やはりメロディの人なんですよね。程よくアッパーなのもMockyの特徴出ていて、チルまではいかない感が結果意外に重宝しそうな気もしています。

Conjuring (feat. Joel Ross, Sean Mason, Eric Wheeler & Joe Dyson) / Lauren Henderson

 ジャズシンガーLauren Hendersonの新曲。ヴィブラフォンのJoel Rossが滅茶苦茶良いです。音色の美しさもそうなんですが、アコースティックなのにそのままちょっとサイケな雰囲気も入ってくるんですよね。あげないけれど飛び立っていくような感覚が気持ち良い。


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