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Diary (Playlist) 2023/7/22


Mam Da'ana / Alogte Oho & His Sounds Of Joy

 フラフラ・ゴスペルのAlogte Oho & His Sounds Of JoyがドイツのレーベルGolden RulesのコンピThe Originals 3からの先行シングル曲を発表。2020年の動画で既に演奏している曲で、ついにシングル化的なこと?
 高速リズムと程よいボーカルの緩やかさの対比が良い感じです。マッチョにならないというか、力まないというか、速いし軽いのが気持ち良いですね。全体的に結構リバーブ強めなのも不思議で好きです。

2 Many 1 / Beat Detective

 Chris HontosとAaron Andersonによるニューヨーク拠点のデュオBeat DetectivesがAL『Summer』を2023/7/18にリリース。Nuke Watchも今同じ二人になっているんだっけ?そこらへんの人です。
 カオティックなサンプリングがカッコ良いです。不知火やBlack Smokerあたりの雰囲気を感じて個人的に大好き。今作はジャングルやドラムンの要素が強く、ただあまりダンスミュージックとしてまとまっていない感じが、より不知火感あって好きなポイントです。

Captain DJ Disco UFO / Mort Garson

 Mort Garsonの未発表曲を集めたAL『Journey to the Moon and Beyond』が2023/7/21にリリース。1969年のアポロ 11 号月面着陸の生放送でのサウンドトラックも収録。
 実験的でありながら、どこか親しみあるというか、もういっそチープなまでぶっちぎっちゃっている感じが良いですね。「電子楽器で色々出来るぜ」という楽しさが、わりと(その時に)流行していたジャンルの再現方面に行くんですが、今聞くときちんとキテレツな仕上がりになっていて面白いです。カラフルでチープで、でも作曲はむしろ上品なバランスは、今の宅録エクスペリメンタル系とも共振しそうな気がしています。

Law of Attraction feat. OSHUN / Feiertag

 オランダのユトレヒト出身のプロデューサーFeiertagが3rd AL『Roots』のリリースを発表&先行曲公開。ドラムンっぽいかと思いきや、アフロビーツ的なリズムなのが面白いです。どちらでも解釈できそうな感じが、スピード感とチル感の両立になっていて良いですね。

Twist / catch92

 マンチェスターのビートメイカーcatch92がAL『Patchwork』を2023/7/21にリリース。ローファイ・ヒップホップです。音色はヒップホップなんですが、上物の白玉感がややエレクトロニカっぽくて、よりチルアウト系というかゆるやかサイケな感じが良いですね。
 普通の曲で聴くと歌い過ぎだなみたいなギターフレーズがむしろ馴染む所に、ローファイ・ヒップホップの面白さ感じてます。ロックに続く、ギターが目立ちやすいジャンルなのでは……?

Bumpy Ride feat. Theo Croker / Dirg Gerner

 ロンドン拠点のプロデューサーDirg GernerがAL『Simple Man』を2023/9/1にリリース&先行曲第二弾。feat.はトランペット奏者Theo Crokerです(ALでは4曲参加)。
 品良しソウル。

DON'T DIE / ((( O )))

 ((( O )))がAL『((( 4 )))』を2023/8/27にリリース&先行曲公開第二弾。この曲のprod.はFKJです。「最近のアッパーさを取り入れたいけど、基本はチル」みたいな欲張りさを満たしていて良いですね。トレンドは抑えつつ、作家性を出すというか。アウトロの一瞬でこれでもかとチルしています。

Vampire Empire / Big Thief

 Big Thiefが未発表曲としてずっと話題だった「Vampire Empire」をシングルリリース。限定7インチ・シングル 『Vampire Empire / Born For Loving You』をとして2023/10/20に発売とのこと。
 良いだろうと思ったら良いやつです。ギターガシャガシャ鳴らしなくなりますが、(とりあえず音量は)自制しているというか、アンサンブルきちんとする方向にしていて流石です。この抜き加減こそライブバンドとしての圧倒的な強さなのかもしれない。

Babel / Fabiano do Nascimento

 ギタリストFabiano do NascimentoがAL『Das Nuvens』を2023/7/21にリリース。アンビエントな質感というか、ナチュラルに現行でニューエイジの過渡期のサウンドが行われているように聞こえて滅茶苦茶良いです。エレクトロなビートの乾き加減とギターの抒情性とのバランスが素晴らしいんですよね。
 ソロで聞かせるというわけでもなく、作曲(メロディ)で聞かせるというわけでもなく、音色と質感のバランスで成立させていくような楽曲がカッコ良いです。こういうタイプってIDM的な、それこそエレクトロだと(たまに)いたと思うんですが、プレイヤーとしての軸がしっかりある人でこのアプローチは珍しい気がします。かつてのポストロック流れの人よりも圧倒的によりプレイヤーっぽいし、同時にギターの音がアンサンブルに消えていく瞬間が多いんですよね。

cycli infini / Felbm

 オランダのマルチ楽器奏者が1曲約40分のAL『cycli infini』をリリース。正確には1曲というより、モチーフがシームレスに変化していく、みたいな感じです。
 ディープなリスニング、みたいな作品で、じっくり聞きます。


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