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Diary (Playlist) 2022/7/22

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Have You Felt Lately? / Kaitlyn Aurelia Smith

 Kaitlyn Aurelia Smith、2022/8/25にリリースの新譜『Let's Turn It Into Sound』より先行曲第二弾。アンビエントからニューエイジ的な方向に行ったと思ったら、もはやhyperpopぐらいになってます。
 毒々しいまでにきらびやかな音なんですが、えぐみというよりも気持ち良さが目立つところがさすがKaitlyn Aurelia Smithです。あと構造が全然ポップスではなく、後半はかなり実験的な音楽性に。それが「アンビエント要素を入れたポップス」みたいな着地になっていない、最終的にアブストラクトな印象が残る理由かなと思っています。

Truffles Sprinkles / Salamanda

 ソウルのエレクトロ・デュオSalamanda、ドイツのレーベルPublic Possessionの2022/8/26リリースのコンピ『V​.​A. Chill Pill IV』収録曲を先行配信。Salamandaは先月フルAL『ashbalkum』もリリースしていましたね。
 アンビエントな質感を持ったダンスミュージックで素晴らしいです。ハイファイさゆえに踊らずにも楽しめる、耳に気持ち良い感じですね。

Black Seed Oil ft Idris Rahman / The Maghreban

 UK拠点のアーティストThe MaghrebanがAL『Connection』を2022/7/22にリリース。この曲のfeat.のIdris RahmanはUKのアフロジャズバンドIll Consideredのサックスプレイヤーです。
 ハウスが軸にありながらもっとアブストラクトというか、ビートが前面に出ない瞬間が面白いです。クロスオーバーやクラブジャズ的なエレクトロ軸の生演奏の導入というよりは、シカゴハウスのカオスゾーンみたいでむしろ生音軸のサイケ感で、ジャムセッション中みたいな混沌具合が良いですね。

Yo No Le Pago A Nadie / Pahua & Terror/Cactus

 シアトルのクンビア・バンドTerror/CactusとシンガーPahuaがコラボEP『Amuleto』を2022/7/22にリリース。ダウンテンポなどの影響も感じるディープでドープな方向と、逆にアッパーなダンスミュージックの快楽性を無理矢理接続したような強引さがカッコ良いです。

Summertime / afternoon bike ride

 モントリオール拠点のトリオafternoon bike rideの新曲。フォーキーな雰囲気にローファイなエレクトロ感が00年代ですかね?宅録できるぞーみたいな初期衝動感あって良かったです。クラブサウンドっぽい要素入れつつ、良い意味でベッドルームポップスであることが魅力で、この音のレンジの狭さを保って欲しい気持ち。
 この親しみやすさ、最終的にバンドサウンドっぽいまとめ方をしているからな気もしました。

afterparty(feat. Otis Sandsjö, Pascal Klewer & Simon Bräumer) / Sofia Eftychidou

 ギリシャ出身、ドイツ拠点のベーシストSofia Eftychidou新曲。Koma Saxoなどに参加するサックス奏者Otis Sandsjö以外は今回初知り。2管、ベース、ドラムの4人編成。
 欧州というかドイツのフリー/即興っぽい、アブストラクトさとビートが入り混じる音楽性なんですが、ビートの妙な物々しさ、大ぶりなドラムマシンっぽい感じが良かったです。細分化ではない方向で実験しているというか。

In The Moment (with Devin Daniels, Randy Gloss, Jamael Dean, and Miguel Atwood-Ferguson) / Carlos Niño & Friends

 Carlos NiñoがCarlos Niño & Friends名義で新作『EXTRA PRESENCE』を2022/7/22にリリース。2020年に自主でリリースした『Actual Presence』の拡張版とのこと。
 アンビエント/ニューエイジとして聴こえる即興で、ビートが入ろうが最終的にチル/メディテーション方向になるのが面白いです。Sun Raの実験性そのものとも言えて、多分Sun Raと同じく音響的なまとめ方こそCarlos Niñoの凄さだと思います。参加メンバーも豪華かつボリューミーなのでゆっくり聴き込みたいですね。

Ghost for the Offering(feat. Immanuel Wilkins, Joel Ross, Obed Calvaire) / Dutch Williams

 ベーシストDutch Williamsの新曲。かなりエモーショナルなんですが、派手になりすぎないのがセンス感じて良かったです。

Dream Another / Makaya McCraven

 Makaya McCraven新曲。過去作のローファイ路線から今回はかなりハイファイになっています。ただジャズ的なハイファイさというよりはローファイ以降のハイファイという感じで、空気感の少なさというかマイク近くで録りました的なみっちりとした音が良いですね。
 構造はブレイクビーツっぽいけれど、ブレイクビーツともジャズミュージシャンが生音化したものとも違う風になっているのが面白いんですが、果たしてこれがどこに着地したのかはまだ若干謎。アナログっぽいとも言えるけど、もっとモダンな音像を狙っている気がしています。AL楽しみです。

Panic Attack / Yellow Days

 Yellow DaysがEP『Apple Pie』を2022/7/22にリリース。メロウでチルな雰囲気は相変わらずなんですが、微妙に低域が少なめ(というか高域多め)に聞こえて、その浮遊感が気持ち良いです。特にリバーブのかかり方が素晴らしく、昼寝的な多幸感ある音ですね。
 AL通して、素直にチルとは言わせない、ちょっとした不安定さが不思議と癖になります。この感じだともっとローファイでラフなように聞こえそうなんですが、全然そういう風に聞こえないのがすごい。


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