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Diary (Playlist) 2021/11/12

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Lua (feat. Nailah Hunter) / Winter

 「USドリームポップ界重鎮の域に入ってきた」らしいWinterなんですが、初めて知りました。個人的に今最も信頼しているレーベルLEAVING RECORDSからシングルをリリース。LAのハープ奏者Nailah Hunterをfeat.した曲。マスタリングはMatthew "Matthewdavid" McQueenです。
 前のアルバムをざっくり聞いてみた所、確かにドリームポップで、今回が若干の新機軸の模様。(あえていうなら)R&B的なタイトで軽やかなビートに、サイケ度マックスの上物が滅茶苦茶気持ち良いです。ハープも含めて浮遊感出しつつリズムの輪郭をしっかり出す所(ロック的な轟音やデロデロ系にしない所)が好感持てます。
 ALかEP出すんですかね?とりあえず引き続きチェックして行きます。

Bonus Life Part 2 / Rejoicer

 頑張り過ぎRejoicer、今週リリース作その1。ソロのフルアルバム『Voodoo at Home』をRaw Tapesからリリース。フレーズが絡み合って旋律が浮かび上がるエレクトロ作。
 ビート感を犠牲にしないでサイケ/浮遊感を出せるのが流石ですね。ひたすらトリップ系という感じなんですが、快楽系なチルというよりはちょっとバッドも入っているような、カオスに不定期に足を突っ込んでいってしまう感じが刺激的です。サイケの中の気持ち良さ/恐ろしさで緩急を付けている気がします。

Half The Fun / Apifera

 頑張り過ぎRejoicer、今週リリース作その2。Apiferaの今年2枚目のアルバム『6 Visits』をStones Throwからリリース。ApiferaはRejoicer、Nitai Hershkovits、Amir Bresler、Yonatan Albalakとイスラエルのジャズ/ビートシーンで活躍するメンバーによるユニットです。
 Rejoicerのソロ作と同じくフレーズの絡み合いからメロディが浮かぶ様が気持ち良く、個人的にはドラムAmir Breslerのリズムパートというよりはフレーズとして絡んでいく演奏がカッコ良いです。ドラムにしてはかなり軽めな音色なんですが、ビート自体はしっかりとしており、ASMR的な耳の気持ち良さにアプローチしているようにも思える音が最高ですね。
 サイケ感は勿論ありますが、ジャム系というよりは硬質なアンサンブルがモザイク状になっていく感じで、プログレ的な怪しさが好きです。

Gonna Be / Rosie Lowe, Duval Timothy

 サウスロンドン出身のアーティストDuval TimothyとSSWのRosie Loweのコラボ作『Son』が2021/11/12にリリース。Duval TimothyはピアニストではあるもののUKジャズシーンというよりは、Solangeにサンプリングされたり、エレクトロ/実験音楽的なフィールドという印象かもしれません。
 合唱音楽が二人の共通点とのことで荘厳なコーラスワークと、唐突に差し込まれる宅録感のある音像との混ざり合いがカッコ良いです。良い意味で壮大になり過ぎ無い、手の届きそうな範囲で滅茶苦茶濃い音を鳴らしている印象で、その音の親密さとディープな世界観が素晴らしいです。

Hari Ram / NOUS with Laraaji & Arji OceAnanda

 Christopher BonoのプロジェクトNOUSのLaraajiとArji OceAnandaのコラボ作。ジャムバンド的な演奏の上で普段通り動きまくるLaraajiとArji OceAnandaが面白く、意外なほどしっくり来ています。メインボーカルという風には聞こえない、演奏に溶けていくような歌はLaraajiの良さですね。
 常にリラックスムードを出すLaraajiとArji OceAnandaと、一方じわじわ熱量高くなるバンドがあまり聞いたことない組み合わせで、ジャムバンドの酩酊感をポップにしたというか、だらだらと楽しめる(し、気がついたら上がっている)良さがあります。Laraajiの新たな使い方としても面白いアルバムです。

La Paloma - Original Mix / Arthur Lyman

 ハワイ出身のエキゾチカの巨匠であり、ジャズ・ビブラフォンとマリンバ奏者Arthur Lymanの(多分)クリスマス&新年用編集盤『Merry Christmas and a Happy New Year from Arthur Lyman』が一応2021/11/8にリリース。
 激チル・ヴィブラフォン・ラウンジ・ミュージックです。ドラムのいい感じの小ささと打楽器の目立ち方がカッコ良く、ジャズというよりはしっかりとエキゾチカ/ラウンジという感じ。ちょっとしたゴージャス感が家聴きにちょうど良いです。

Electra Rex / Arca

 Arca、2021/12/3に『KicK ii』と『KicK iii』と2作同時リリースとのこと。こちらは『KicK iii』の曲。
 ハイパーポップや派手なビート曲に近づくのが若干不安だったんですが(ポップスの毒を使う、という意味で面白いのもわかるけれど、なんか自分的に上手く消化出来ない)、こちらはゴリゴリのエクスペリメンタル曲。ビートが入りつつも聴き辛さが勝っていて個人的に好感です。攻めまくりなArcaに期待!

Dervish / ILL CONSIDERED

 UKのジャズバンドILL CONSIDEREDが2021/11/12にAL『Liminal Space』をリリース。メンバーは以前はパーカッション込みの4人でしたが、本作からドラム、ベース、サックスに。曲によってTheonCrossなどが参加しています。
 オラオラ、轟音、暴力系で、真正面から腕力で押し切る感じが良かったです。The Comet Is Comingと若干方向性近いんですが、もう少し力自慢感ある気がします。スピリチュアルジャズ要素あるけれど、もう少し基本のオラつきがあるというか?

Blast Off / Silk Sonic

 Bruno MarsとAnderson .PaakによるR&BデュオSilk SonicがデビューAL『An Evening with Silk Sonic』を2021/11/12にリリース。全部最高です。
 オールドスクールな良さを(さりげなく)現代的にアップデートして、より濃いオールドスクール感にしているのが天才的ですね。周りからは濃過ぎてネタ感にも見えつつ、本人たちは直球に「当時」の音楽への愛が溢れているのも、妥協ないほどの凄まじいクオリティをちゃんと楽しめる構造になっていて素晴らしい。
 Bruno Marsの才能をかつてないほど活かしたAnderson .Paakのセンスという風にも思えています。いやはや全編最高!

Polite (Mura Masa Remix) / Erika De Casier

 Erika De Casierが2021/5/21にリリースしたAL『Sensational』のRemix作『The Sensational Remixes』を2021/11/12にリリース。SmerzやMura Masa、They Hate Changesなど参加。
 久々にMura Masa聴いたら、ちゃんとチャラいし渋くてカッコ良かったメモです。SmerzのRemixも良く、『Sensational』全然聴いてなかったんですが、そちらもちゃんと聴かなければ…!

今日明日はAdult Swim Festivalですよ!



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