Diary (Playlist) 2022/9/9
always / Jonah Yano
カナダ拠点ののSSWであるJonah Yano、フルAL『portrait of a dog』を2023/1/27にリリース&先行曲公開。ALには全面的にBBNGが参加とのこと。
BBNGの歌モノ/ラップモノというと過去はヴィンテージ路線系だったんですが、今回は昨年のAL『Talk Memory』モードとも言える内容に。スピリチュアル&メディテーションな雰囲気が素晴らしいです。ジャズ由来だけど、ヒップホップやソウル、そしてフォークも通らず、歌と合流できている感じが良いですね。さりげなくここ10年くらいで盛り上がっていた「ジャズを起点とした新たなポップス」の新解釈にも思えます。
Toni / Moon Mullins
NY拠点のマルチ奏者Moon MullinsがAL『Water Your Flowers』を2022/10/21にリリース&先行曲公開。ローファイチルアウトな宅録インストという感じで気持ち良いです。こちらもヒップホップやソウルやフォークを通ってなさ(ローファイヒップホップにも、エレクトロニカにも着地しない)感じが魅力な気がします。まぁOp-1っぽいともいえそうで、それだと00年代っぽいんですが。くぐもったリバーブが好きです。
Atopos / björk
björkがAL『Fossora』を2022/9/30 にリリース&先行曲公開。低音がテーマとのことでウーファー的な低音詰め込み&高音隙間系かと思いきや、バスクラの響きをしっかり聞かせる結構上品な音像です。思い返すとbjörkってずっとハイファイで、現行の宅録的なローファイさ&低音は違いそうだなと。
ポップかどうかというよりエッジの鋭さで聞かせるのが特徴なアーティストという印象だったんですが、今聞くとむしろそのポップとの距離感がシグネイチャーになっている気がしました。もはや現代だとエクスペリメンタルでは無いと思うんですが、それでも楽しく聞けるというか。
Angels & Queens / Gabriels
GabrielsがフルALのリリースを発表!第一弾は2022/9/30、第二弾は来年3月。2枚出すということなんでしょうか?まだ調べて切れていません。
ゴスペル直系な歌声を、過去作ではヴィンテージ系サウンドに乗せて聞かせていたんですが、今回はかなりモダンな音像に。ただ同時に絶妙なシリアス感は残っていて、ディスコっぽいビートだしストリングスなんですが享楽的なだけには聞こえさせないプロダクションが素晴らしいです。メンバーの出自であるUKとLAの良いところをまとめた感じとも言えそう。
Jesus Freak Lighter / Blood Orange
Blood Orangeが久々に新曲をリリース。2022/9/16にEP『Four Songs』をリリース&先行曲公開。すごい宅録系にも聞こえるんですが、美術館とかファッションショーでも通じそうなリッチさもあるし、その幅広さが全くネガティブになっていない(むしろ音の奥深さになっている)不思議天才プロダクションです。ここを起点に80s聞いたら結構色々ありになりそうな雰囲気すらある。
ドラムマシンの微妙な音色の地味さが今っぽいような気がしています。スネアにゲートリバーブかかっていない、けど80sに聞こえさせる技というか。
Bishara / Tom Skinner
Sons of KemetやThe SmileのドラマーTom SkinnerがAL『Voices of Bishara』を2022/11/4にリリース&先行曲公開!まんまスピリチュアル・ジャズでビートも結構自由なんですが、そのままクラブでも行けそうな雰囲気こそTom Skinnerの凄さな気がします。意外にポップなのもUKっぽさというかDJカルチャー感あって良いですね。
説明にMakaya McCravenの名前が書いてあって、ドラマー/プロデューサーのトップって現在はやはりそこだよなぁ、と思いました。
Black Gold / Charles Stepney
アース・ウィンド&ファイアーやミニー・リパートンに関わるプロデューサーCharles Stepney、1960s〜1970sにホームレコーディングされた楽曲を集めたAL『Step on Step』が2022/9/9にリリース。偶然かこの宅録感こそが今っぽく、全然新譜として楽しめるのが面白いですね。ミニマルなこの曲はMoondog感もあったり。たくさん聴きます。
Buckaroo Bank / The Mauskovic Dance Band
アムステルダムのThe Mauskovic Dance BandがAL『Bukaroo Bank』を2022/10/28にリリース&先行曲公開。過去作はエキゾチカという感じだったんですが、今回は(正確には一個前のALから?)ニューウェーブ〜ON-U的な方向になっており、怪しい雰囲気で爆走&タイトな演奏が楽しいです。
Silhouettes / Dougie Stu
Brijeanの一員でもあるベーシスト/プロデューサーDoug StuartのソロプロジェクトDougie Stuが新曲リリース。サイケ感漂うローファイ・ブレイクビーツ。センスの良さが各所に光るトラックが良い感じです。
In The Middle Of The Day / Shabason & Krgovich
トロント拠点のサックス奏者/マルチ奏者のJoseph ShabasonとSSWデアルNicholas Krgovichがコラボ作『At Scaramouche』を2022/10/7にリリース&先行曲公開。ベットルームというかvaporwaveな霧に包まれたような音像が気持ち良いです。結構まんま80sなんですが、むしろその素直さが妖しい魅力になっている気がします(逆再生っぽい音の使い方とか、コーラスのエフェクター感とか)。
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