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Diary (Playlist) 2022/1/7

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

What You Think In The Shower Means More Than You Know / MonoNeon

 ベーシストMonoNeonがAL『Put On Earth For You』を2022/1/4にリリース。昔のベーシスト然でローファイファンクだった作風から、最近はソングライティングに向きあっているように聞こえて、ポップでサイケな世界観が良い感じ。エフェクティブな方向というよりは、リズムが複数絡み合うことで発生するサイケ感で、過密な情報量がカッコ良いですね。
 基本的に歌に寄り添いつつ、細かなフィルが超絶技巧で笑っちゃいます。嫌味無いというか、ちゃんと欲しいところに技を詰め込んでいる感じで面白い。自分の技を魅力的に見せるバランス感覚こそがプロデュース力なんですかね。

Week 10 / The Breathing Effect

 LAの「Psych-Prog-Yacht Rock Jazz Fusion duo」The Breathing Effectが2022/1/7にAL『I've Never Seen The Northern Lights』をリリース。ジャズロック/プログレ色が強い印象から、今回はアンビエント系でほぼビートレス。ライブだとLionmilkがサポートしているんですが、本作はfeat.の記載ある1曲のみの参加っぽいです。
 「今アンビエント系か…」と一瞬思ったものの、なんというかパワーが違うぶっ飛び激チル感が良いです。サイケが軸にあるスケール感のある幻想的かつ生楽器の気持ち良さにも焦点をあてた音像が滅茶良い。

Accelerometer Overdose / Binker and Moses, Max Luthert

 Binker and Mosesが3年半ぶりとなるAL『Feeding The Machine』を2022年2月にリリースとのこと。その2ndシングル。UK拠点のベーシスト、Max Luthertがテープ・ループとエレクトロで参加。ヘヴィなリズムもそうなんですが、Max Luthertのエレクトロの音の埋め方が重心を低くしており、クラブで最大限の力を発揮するような、アグレッシブなジャズになっていてカッコ良いです。スピリチュアル系な流れは引き継ぎながら、そのままダンストラック化もしたような音像が面白いですね。
 Moses Boydのフルパワーで叩いていく感じが新鮮!シンバルで音を埋めると大味になりそうなんですが、そこを(ある程度は手数で埋めつつ)ドローン的なエレクトロに任せていることで、リズムの強さとニュアンスを両立できているような気がしています。エレクトロありきのドラムというか、ドラムと混ざるエレクトロというか。

The Chant / The Chicago Experiment

 Greg SperoやMakaya McCravenやJoel RossやMarquis Hill、Jeff Parkerらが参加するThe Chicago Experimentの新曲。Greg Speroがリーダーっぽい?
 怪しいブレイクビーツっぽい曲調になるのはMakaya McCraven感な気がしています。ミニマルなビートの上でひたすら自由なウワモノがカッコ良いです。ヴィブラフォンのJoel Rossが素晴らしく、オフェンシブなフレーズの入れ方が好きです。

Big Trees Trail (Noon) / Joy Guerrilla

 LA拠点のコズミック・フュージョン・デュオJoy Guerrillaの新曲。テクというよりスムースでメロウな方向の演奏が素晴らしく、曲のミニマルさが最高ですね!
 曲としても2分程度、展開させてたくなる気持ちもあるんですが、そこを一ネタで聴かせるのがセンスの良さだと思います。ヒップホップ/クラブ的な勘所なんでしょうか。DJユース的な良さです。

HEART EYES (feat. Lil B) / Indika Sam

 LAのラッパーIndika Samにfeat.でLil B。トリッピーなトラックの上で歌いまくるIndika SamとヘロヘロとラップするLil Bがカッコ良いです。

WAYS OF THE WORLD / Cities Aviv

 メンフィスのアーティスト/プロデューサーCities Avivの年末にリリースされたシングル。音悪い!うるさい!最高!
 Juke/Footwork的にリズム細かくなりそうで、ずっと図太く低速なのが良いですね。声の割れ加減、エフェクトかかりすぎて天からの声みたいになっている瞬間もずっと最高!!

From You (feat. Joji) / Bonobo

 Bonoboが2022/1/14にリリースのAL『Fragments』より新曲公開。feat.は88rising所属のシンガーJoji。
 メランコリックな曲調にJojiの声が合いますね。粒子荒く圧がある感じの音も気持ち良く、天井高いサウンドとは逆の、ミチっと埋まりきった音という感じがそれはそれで良いです。配信で聞いているから説もあるけれど、ちょっとローファイな気もするので狙いだと思う。

You Will Never Work In Television Again / The Smile

 Thom Yorke、Jonny Greenwood、Tom SkinnerによるバンドThe Smileがデビューシングルをリリース!プロデュースはナイジェル・ゴドリッチ。
 まさかThom Yorkeへ今更「初期衝動」と思うとは思いませんでした。前のめりなほど勢い溢れる演奏が良いです。シンプルに出来る強さを再び手に入れた気がします。ギターのオラオラ感で闘うThom Yorkeが聴けるとは!
 音作りとはさすがに上手いんですが、時代も相まってそこの特殊性が見えなくなった(世界中が底上げされている)からこそ、素直に勢い楽しめました。

Dancehall New Year / JoFes SkillzMen

 JoFes SkillzMenがAL『Dopamin Känner Jag Direkt』を2021/12/28にリリース。この曲は「We Wish You a Merry Christmas」の替え歌的な曲なんですが、ずっと正気とは思えないズレ方ですごいです。トラックも謎ならば、そのトラックと全く合わせようともしない歌。…あれ?…なんか3曲くらい同時再生しちゃった?そんな不安な気持ちにさせてくれます。
 今年これ以上変な曲に出会うことがあるんでしょうか。インパクト凄いのと、それ以上に曲が結構長くて辛いという地獄感も最高です。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

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