Diary (Playlist) 2022/3/25
Step on Step / Charles Stepney
International AnthemからリリースされたCharles Stepneyの60年代後半の曲。Charles Stepneyは、Rotary ConnectionやEW&Fの仕事で有名なプロデューサー/アレンジャーです。
John Carroll Kirbyの新曲と思ってしまうような、モダンなローファイ&チル感が素晴らしいです。リズムマシンのほっこり感と、それに対してひたすら生っぽいピアノの組み合わせの妙が良いですね。こういう宅録的な音像って80sの宅録R&Bやニューエイジのイメージあったんですが、この曲60sなんですね。
Blow My Mind / Say She She
El Michels Affairにも参加するPiya Malikが所属するNY拠点のボーカル・トリオSay She Sheの新曲。アルバムは今夏っぽい。
コーラス・グループの怪しさをローファイ/ヴィンテージ文脈に置き直して炸裂させたみたいな音像が素晴らしいです。ゆらゆら帝国〜坂本慎太郎的世界観とも近そうですが、しっかりパワフルな音楽としているところがSay She Sheの良さだと思います。サイケデリック・ファンク/R&B。
Unbreakable Promises ft. Jadakiss / Sy Ari Da Kid
ラッパー/シンガーのSy Ari da Kidの新曲。トラックすごく好き。
Right On / Reginald Omas Mamode IV
Reginald Omas Mamode IVが4th AL『Stand Strong』を2022/3/25にリリース。重心を出来る限り低くしたソウルという感じで、ジャズ要素が入っていながらミニマルさを追求する音像はソウル・アクエリアンズの継承者とも言えそう。
ほぼ歌とドラム、その下の下をベースが動くようなバランスで、サンプラーに通したようなぱつぱつなドラムが中心で鳴っているのがカッコ良いです。リズムをここまで爆音で鳴らすからこそ成立する、渋くもタフなカッコ良さが最高です。
Street Life ft. MC Eiht [prod. Knxwledge] / Fatlip & Blu
Fatlip & Bluが『Live From The End of The World, Vol.1 Demos』を2022/4/29にリリース&先行曲公開。
成り立っているのかギリギリなStreet Lifeカバー。ヨレと隙間の極地。Knxwledgeの凄さが出まくっています。
KAWASAKI / ENVY*
インドネシアのラップグループENVY*の新曲。エレクトロ感とヒップホップ的な荒さが混ざったトラックがカッコ良いです。
Second Exit / Nadeem Din-Gabisi
Sampa The Greatの楽曲にも参加する、ロンドン拠点のアーティストNadeem Din-Gabisiの新曲。1曲の中に数曲入れ込んだような曲で、ころころ展開が変わるんですが、カラフルさというよりはなんとなくスピリチュアル・ジャズ的な広がりの幅な気もしています。大幅に変わりつつ、思い出すと統一感あるのが面白かったです。
DOXOLOGY (Hope) / Joel Ross
ヴィブラフォン奏者Joel Ross、ブルーノートからの3枚目の作品となる『The Parable of the Poet』が2022/4/15にリリース&先行曲第二弾。
8人編成のカオティックな感じありつつ、パワフルになり過ぎないバランスが面白いです。ラージ・アンサンブル的な精密さとは違う形で、大人数が活きるアンサンブルを追求しているようにも聴こえます。AL超期待。
Produce Aisle / Green-House
アンビエント・アーティストGreen-House、2022/4/22にEP『Solar Editions』をリリース&先行曲公開。
過去曲と比べるとリズムが強いんですが、ダンスミュージック的というよりも、そのリズムの軽さがまさにニューエイジという感じで良かったです。人工的な無機質さがありつつも、スケール感というか音の天井の高さでモダンな雰囲気も出ていて、ローポリゴンの最近のゲーム、switchでやる64のゲームのクリアにカクカクな世界観というか。
リズムの無いアンビエントのリリースめっきり減った気がしています。あるいはリズムを入れる挑戦をしているアンビエントが今面白い。
Cija Li Je Livada / Branko Mataja
ユーゴスラビア出身で北米を拠点に活躍したギター奏者Branko Matajaの音源集『Over Fields And Mountains』が2022/3/25にリリース。1973年頃に発表された『Traditional And Folk Songs Of Yugoslavia』と80年代半ばに発表され、個人的に来客に配られたとされる『Folk Songs of Serbja』という2枚のアルバムからの楽曲を収録したそうです。
天然物のサイケデリアという感じで、曲としては(あえていうなら?)フォークロアなんですが、かけっぱなしのエフェクトにぐわんぐわんさせられます。なんでエフェクトかかっているのかわからないけど、だからこそ異次元に連れていかれますね。
迂闊にチルと言えない凄みと、更にその凄みより前に出てくる楽曲と音色の美しさで不思議な気持ちになります。
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