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Diary (Playlist) 2022/12/24

Take Wing / Gas Lab

 ブエノスアイレスのトラックメイカーGas-Labの新曲。ローファイ・ヒップホップといいつつ、そのままジャズ×ヒップホップとしても行けそうな生っぽいニュアンスがカッコ良いです。
 キーボードの高音の鳴りにフェチズム感じているんだな、というのがわかるのが良いですね。ダンサブルというよりはチルでまとめた感じも好み。

Beauty / Greg Spero

 鍵盤奏者Greg Spero、来年2023/3/9リリースのAL『The Chicago Experiment: Revisited』より先行曲第二弾。Makaya McCraven (drums)、Marquis Hill (trumpet)、Joel Ross (vibraphone)、Jeff Parker (guitar)とMakaya McCravenの作品のお馴染み勢なんですが、Makaya McCravenの時とは違い、結構コンテンポラリージャズ感もあるのが面白いです。
 とはいえばちばち演奏をぶつけ合うというよりは、音を調和させていくアンサンブルがカッコ良いです。曲に奉仕しているというよりは、アートとして演奏するときにそうなっているという印象に聞こえるのも面白い。楽曲派に聞こえないバランス感というか。

Monsun - Live at Akvarium / Jazzbois feat. Dom Beats

 ブダペストのジャズトリオJazzbois、(多分)サックス奏者Dom Beatsを招いたライブ作。はじめはローファイ・ヒップホップ生演奏系かなと思ったんですが、どちらかと言えばUKジャズ、Henry Wuとかと近いクラブジャズを改めて現代的に演奏している演奏ですね。エモーショナルになりつつもスムースであり続けるバランス感がカッコ良いです。

IMAGINARY TRIP I / Tomasz Bednarczyk

 Tomasz Bednarczyk、2022/12/30リリースのAL『Music for Balance and Relaxation Vol​.​3』より先行曲第二弾。ビートを入れつつアンビエントやチルな雰囲気をどこまで残せるか、みたいな曲ですね。
 リズムの入れ方が少し手癖感ある気もしつつ、このちょっとしたゆるさが「Balance and Relaxation」的な軽さにもつながっている気もします。ドープなら良いわけでは無いというか?

Waterhead / Dusty Ohms

 UKビートメイカーDusty Ohmsの新曲。エキゾ系なネタなんですが、それをヒップホップ解釈したというよりは、その特徴を中心にした硬質なビートの使い方がカッコ良いです。これを聞くと00年代のヒップホップトラックからトラップまで繋がっていく感じがわかります(Timbalandからトラップ的な)

Kaher ElHalafit / Sadat

 MahraganatのアーティストSadatの新曲。近くで聴いても遠くで聞こえているっぽい音響で、ざっくりいうとリズムとボーカル以外の音が妙に小さいです。その分、ボーカルのフロウ感というか、リズムの強烈さというか、中心しか残っていない音でカッコ良いですね。バスドラの強烈なアクセントがたまらないです。

Ganas De Bailar (Thom Gill edit) / Chiquita Magic

  Isis Giraldoとしても知られるChiquita Magicの新曲。Georgeの時も思ったけれど、多分ポップへのセンスが狂っていて、なんか人懐っこいつもりで全然違う着地になっている気がします。ポップ風味のアブストラクトエレクトロ。違い言い方をすると、意外にアート系で着地させようとしていないのが面白いです。

Solano Stroll / The BasedGod

 ラッパーLil BがThe BasedGodとしてインストAL『Afrikanits』を2022/12/22にリリース。全編調子っ外れのアブストラクトな曲たちが最高です。
 知っている音楽に着地していないというよりも、機械で作った音楽のように正解/不正解や快/不快のベクトルが全く働いていない感じがスリリングだし、滅茶苦茶聴いていて疲れます。楽しさはある。

Say / Astrel K

 ロンドンの5人組バンドUlrika Spacekのリーダー、Rhys EdwordsことAstrel Kの新曲。構造的には声に浸る曲っぽいつくりなんですが、他の音が妙にハイファイゆえに、ちょっと声が奥にあるように聞こえてしまうバランスが個人的に好みです。バッキングのループ感を中心に聞ける良さというか。
 最後アンビエント/エクスペリメンタルなゾーンへ着地する自然さがカッコ良いですね。

AMIKO / TEI TOWA

 TEI TOWAも(多分)アンビエントを。音のハイファイさでhyperpopと共振しているようにも聞こえるのが面白く、とりあえず音を楽しむ感じです。


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