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Diary (Playlist) 2022/4/15

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Sold Me a Dream - Terry Tracksuit Edit / Sam Evian, Mild High Club & Hannah

 NY拠点のSSWのSam Evian、昨年リリースのAL『Time To Melt』収録曲の「Dream Free (feat. Hannah Cohen)」のremixです。このAL未チェックだったんですが、サイケ&メロウ&程よくファンキーで良いですね!
 蕩ける感じながら(比べると)肉体感あった原曲をよりデロデロにしたremixです。原曲と同じ方向性でより強調するというのは、なんか自分がされる側だったら複雑な気持ちになりそうですが、とはいえ滅茶苦茶良い!(多分)Mild High ClubのAOR的なセンスが遺憾無く発揮され、ローファイだけど音楽性はハイファイでリッチという不思議空間になっています。
 ピアノの音の硬さが面白いです。他のタイミングで使ったらダメそうな浮き具合なんですが、だからこそサイケな空間だとカッコ良いという変なバランス。全体的にリバーブ強めな中、一人でドライなんですよね。ローファイだけではまとめ切らない良さがありました。

Lazy Dayz (feat. Arthur Verocai) / Glue Trip

 ブラジルのサイケポップバンドGlue Tripの新曲。リリース予定の3rd AL『NadaTropical』からの先行曲とのこと。feat.は何かとリリース多いArthur Verocai。
 曲自体はソフトなサイケで、多分ギターをゆわんゆわんさせる良さな曲っぽいんですが、それを見事ストリングスセクションで強化するArthur Verocaiが素晴らしいです。リッチさというよりは、サイケの世界観をよりカラフルにするためという感じで、シンセやエレピとの混ざり具合も完璧。

Joint 3 ft. Malaya / Cisco Swank & Luke Titus

 マルチ奏者/シンガーのCisco Swankとドラマー/シンガーのLuke TitusによるコラボAL『Some Things Take Time』が2022/4/15にリリース。異様な手数といい、コロコロ変わる進行といい、「最近のジャズ出身者によるポップス」のイキリ感が出まくっているんですが、ここまで盛り盛りだともうみんな好きになっちゃうよな、という技の嵐です。ちゃんと攻撃的でカッコ良い。
 良い意味でヒップホップ/エレクトロなセンスやチルやサイケ文脈にのせきらなかった、肉体性で解決していく潔さが作品の風通しの良さになっているのかなという印象です。ここらへん食傷気味な人こそ、初期衝動的な勢いあるので聞いて欲しい。

3D Warrior (Hirshy Remix) / Nightmares On Wax & Shabaka Hutchings & Haile Supreme & Wolfgang Haffner, Hirshy

 Nightmares On Waxが昨年リリースしたAL『Shout Out! To Freedom...』収録曲のremix。原曲からShabaka Hutchings、Haile Supreme、Wolfgang Haffnerは参加している模様(ただ連名表記は今回からっぽい)。
 原曲はプリミティブなビートを基本にした怪しげブレイクという感じなんですが、こちらはそこから全てをキラキラにした哀愁系ブレイクビーツ。聴けるかギリギリなまでにコッテリ系なんですが、そこを男泣きで終わらせないShabaka Hutchingsのサックスが素晴らしいです。このサックスが入ることでモダンになってしまう強さというか。ドープに仕上げた曲をポップにしたけど、まだまだ曲を持っていく力がサックスにあった凄さですね。
 ちなみにremix版、既にEP出しているので、第二弾の先行曲的なことなのかな?

AVI (Kaitlyn Aurelia Smith Remix) / Ralph Heidel

 ベルリン拠点のサックス奏者/作曲家Ralph Heidelの昨年のAL『Relief』収録曲をアンビエント・アーティストKaitlyn Aurelia Smithがremix。
 Ralph Heidelは現代ジャズ、エレクトロ、ネオクラシカルなどのジャンルで活躍しており、原曲から生楽器とエレクトロが混ざる不思議な音像。それをそのままのバランスでアンビエントというかメディテーション化したようなremixです。
 原曲のエレクトロ的なビートのちょっとした硬さだったり、壮大になった時に出る圧だったりを上手く調整しており、(もちろん結構変えているんだけど)細部にセンスやジャンル性出るなと思える音でした。

GUILT / Joel Ross

 ヴィブラフォン奏者Joel RossがAL『Parable Of The Poet』を2022/4/15にリリース。ヴィブラフォンに4管にピアノ、ベース、ドラムの8人編成での作品となります。
 今までの「ヴィブラフォン中心にしたジャズ」を更新していくような、ざっくりといえばメロウだという括りに入らないようにした音楽性が面白かったです。全体的にダイナミクスで戦わないジャズという感じで、8人の大所帯で結構みんなフリーキー動きながらクールなテンションなのが印象的でした。タイミングあったら凄いハマりそうなので、もうちょっと聞き込んでみます。

Lous Higher / SAULT

 SAULTが新作『Air』を2022/4/15にリリース。ローファイさは無し&ドラムレスの作品で、あえていうなら今までSAULTが元ネタのように使ってきた演奏をそのまま聞いている感じ?もうちょっと調べます。

Unassigned Ⅱ / The Vernon Spring

 UK拠点のマルチ奏者Sam BesteのソロプロジェクトThe Vernon Springの新曲。アンビエントな質感ありつつ、ポスト・クラシカルとは共振しなさそうな楽曲が面白かったです。なんというか音にこだわるけど、根っこにメロがある感じというか、ジャズの軸が強そうというか?とはいえ、荘厳な世界観で良いですね。

80s (SPIRIT OF THE BEEHIVES Remix) / Empath & SPIRIT OF THE BEEHIVE

 フィラデルフィアのノイズパンク・バンド Empath、今年リリースのAL『VIsitor』収録曲のremix。原曲は超ローファイなパンクなんですが、それがエレクトロなトラップに。SPIRIT OF THE BEEHIVESもバンドで、そういう感じじゃ無いので、もう一つの参加者draag meの雰囲気っぽい。
 チップチューン的な音色多めなんですが、それをイケイケというよりはローファイでカラフルという感じで聞かせているのが良いです。

LUANJE PT. 1 / WEMA

 タンザニア音楽×アフロラテン×エレクトロのWEMAが2022/4/29にAL『WEMA』をリリース&先行曲公開。シリアス&ストイック系かと思いきや、意外に盛り上がりがアッパーで聞きやすい。

プレイリスト


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