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Diary (Playlist) 2022/4/1

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Gostar do Mundo / Sessa

 ブラジルのシンガー/マルチ奏者Sessaが新作『Estrela Acesa』を2022/6/24にリリース&先行曲公開。前作『Grandeza』は各所で話題になってましたね。
 ナイロンギターにストリングス、多幸感あるコーラスなどブラジル感ある浮遊感と多幸感あるアレンジなんですが、低音の使い方といいちょっとしたローファイさといい、重心が絶妙に低くて滅茶苦茶カッコ良いです。現代の主流のダンスミュージックと混ざってもいけそうな音の強さと、ブラジリアンな雰囲気の両立具合が素晴らしいですね。
 これだけ濃密な音ならもっと長い曲にしたくなりそうなんですが、意外にあっさりと終わるのも好感。AL楽しみです。

People – What's The Difference / Alabaster dePlume

 ロンドン拠点のサックス/マルチ奏者Alabaster dePlumeが新作『GOLD – Go Forward in the Courage of Your Love』を2022/4/1にリリース。前は異世界楽園エキゾチカという感じだったんですが、少しダークな側面/呪術的なも見せる作品になっています。
 ライブ感というよりも録音芸術という感じで、音のピントが動いていく様というか、大人数が蠢くローファイな音像の中にメロディが浮かんでは消えていく演奏が良いです。ローファイなのにシネマティックな雰囲気なのが面白いですね。
 柔らかい音像ですが非BGM的、じっくり聴いて楽しんでいくタイプの音楽なので、聞き込んでいきます。

Commend, NYC Peace 3 / Carlos Niño & Friends

 打楽器奏者Carlos Niñoの新作『Live at Commend, NYC』が2022/4/1にリリース。ライブ録音の作品で、参加メンバーはCarlos Niño、Laraaji、Surya Botofasina、Photay、Will Loganとなっています。
 ニューエイジ〜エレクトロのセッションという感じで、そこに有機的なニュアンスを入れていくCarlos Niñoの非リズムな打楽器演奏が素晴らしいです。全体的に果敢にメロディアスなフレーズを弾いていくんですが、アンビエント/メディテーションな雰囲気を崩さないのが良いですね。
 Carlos Niñoの最近の活動、即興演奏の観点からニューエイジやアンビエントを再考しているように思えます。その結果、割と構築的な作品が多かったニューエイジ作に良い音の隙間が生まれ、アップデートしている印象。個人的にこういうやり方での即興性の使い方が最近すごく気になっています。プレイヤー観点からの音楽の捉え方の最新系の一つというか。

Clean Me Clean / Wilma Vritra

 ロンドン拠点のマルチ奏者Wilma ArcherとLA拠点のラッパーVritraのコラボユニットWilma VritraがAL『Grotto』を2022/5/6をリリース&先行曲公開第二弾。
 漂うニューエイジ感、というか久石譲感が最高です。シンセにコード感まかせて歌いまくるベースから抒情的なサックスまでコッテリと完璧。内省的なサイケデリックさがカッコ良いですね。
 派手なシンセの圧ありながら、ちょっとローファイなところにモダンさを感じます。

Clashing Colours (feat. Moses Boyd) / Quinn Oulton

 ロンドン拠点のシンガー/マルチ奏者Quinn Oultonの新曲はドラマーMoses Boydをfeat.。2022/5/27にリリースのAL『Alexithymia』からの先行曲第三弾です。
 UKのR&B的な「バックビートそのままではいかない」感を上手く着地させるMoses Boydが良いです。

Chivalry Is Not Dead (Salami Rose Joe Louis Remix) / Hiatus Kaiyote

 Hiatus Kaiyoteの『Mood Valiant』収録曲をSalami Rose Joe Louisがremix。現在リミックスが4曲出ているので、リミックス作も出るんでしょうか?
 原曲の個性がかなり強いはずなんですが、どこからどう聞いてもSalami Rose Joe Louisの曲になっているのが凄いです。アブストラクトなローファイ軽やか宅録ビートミュージック。カラフルさを残したままチルな雰囲気まで色味を抑えていったような感じで、remixワークとしての出来の良さに才能感じました。

Stingaloon / Deadeye

 Reinier Baas、Kit Downes、Jonas Burgwinkelによるハモンドオルガン、ドラム、ギターのトリオDeadeyeの新曲。
 オルガン・トリオなんですが、全然オルガントリオらしく無い、コンテンポラリーで攻め攻めな演奏がカッコ良いです。全員オフェンス感あるというのもそうだし、なんというかブルース方向にだけはまとめない意思というか、オルガンのクラシック→エレクトロへ繋ぐ道を基調としているように聞こえます。音楽的に面白いのはもちろん、クラブミュージックの別解釈的なダンスミュージックとしての謎の強度も良いです。

Eleven Fifty / Julian Sartorius & Matthew Herbert

 ドラマーJulian Sartoriusとエレクトロの奇才Matthew Herbertによるデュオアルバム『Drum Solo』が2022/4/1にリリース。オーバーダビングもポスプロ的なエディットも行っていない、すべて1日で録音→完成させた作品とのこと。
 二人なのにドラムソロ?と思って説明読んだら、Matthew HerbertはJulian Sartoriusの音のみを利用しているんですね。そういう意味でドラムのみ→ドラムソロ作ということのようです。
 元々かなりエレクトロに近い音を使うJulian SartoriusにMatthew Herbertが加わったということで、多数のリズムと音が重なり合う不思議なビート作になっています。最終的に心地よい音になることが多いJulian Sartoriusに対して、Matthew Herbertが刺激的な音を鳴らし、ちょい攻撃的な音像でまとまっているのが面白いです。

3210 (Ross from Friends Remix) / Jeshi

 ラッパーJeshiの曲をRoss from Friendsがremix!ヒップハウス的な方向にまとまるのかと思いきやRoss from Friendsのビートが強力で、滅茶良しハウスにラップが乗っているようなバランスになっています。remixワークに聞こえさせない、この曲が元だと思える調和&クオリティの高さがカッコ良いです。

The Soy The Soy Lentman Show / Jacob Mann Big Band

 鍵盤奏者Jacob MannによるJacob Mann Big Bandが『Greatest Hits Volume 3』を2022/4/1にリリース!待ってました!!
 このタイトさから出る軽やかさ、そして底抜けに明るいメロディが最高ですね!!!滅茶苦茶聞きます!!!!!!!!!
 この曲をはじめ、アルバムの半分はNick CampbellとChristian Eumanがベードラのビッグバンドで、半分はSam WilkesとLouis Coleのベードラのビッグバンドとなっています。人の被りはJacob Mannだけで、二つのビッグバンドで録音されているんですよね。理由なんだろ。

プレイリスト

告知

TAMTAM久々にライブあります。新曲仕込み中!是非とも!

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