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Diary (Playlist) 2022/11/18

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Wild Animals / Liv.e

 ダラス出身で現在LA拠点のシンガーLiv.eがAL『Girl In The Half Pearl』を2023/2/10にリリース。リリースが来年になると一気に年末感しますね。
 R&B/ヒップホップフォーマットのままエクスペリメンタルに繋がっているような質感が面白いです。サンプリングっぽい音質の中、たまにぶち込まれる滅茶苦茶な低音が刺激的で滅茶良い。新しいのと同時に結構ストレートである良さを感じました。

Wrap Myself Up In Your Love / Say She She

 10月にAL出したばかりのSay She Sheが新曲リリース。El Michels AffairのシンガーPiya Malikがいるので毎回Big Crownからのリリースかと勘違いするんですが、Karma Chief Records/Colemine Recordsからです。
 70sの怪しさの再現度が素晴らしく、煌びやかでちょっと画質が荒い映像見ているような雰囲気ですね。とはいえちょっとしたモダンな要素の入れ方が上手く、ベースのシンベ(?)感とかドラムのちょっとしたクリアさとか、そのさり気なさ含めて匠の技を感じます。バックはDap KingsやChicano Batman周辺などが行なっているんですよね。

Meikai / Mansur Brown

 UKのギタリストMansur BrownがEP『NAQI Vol.2』を2022/11/19にリリース。9月に出た『NAQI Vol.1』と合わせてアナログ化するようです(A面B面でそれぞれ収録)。
 ジャズから離れ、ギターを使いUKエレクトロ的なダークで壮大な世界観を表現しています。大体こういうのってギタリストのエゴが出ちゃいがちなんですが、そのエゴが出まくっている上でしっかりエレクトロの良さがあるのが素晴らしく、非常に新しさを感じてます。
 違う言い方をすると、今までの多くのギターテクニックがジャズやR&Bを基本としていたし、その結果ヒップホップと近くなる印象だったんですが、そのルートに全く乗らない演奏を開拓しているような気がしています。注目作。

Ocean (Glimpse) / Laraaji

 1978 年のデビューAL『Celestial Vibration』含むLaraaji初期作品のコレクションが2023/2/10にリリース&先行曲第三弾。ドープなLaraaji全開で良いです。
 こちらはショートバージョンで原曲は20分以上あるんですが、このエディットも絶妙でドロドロなLaraajiのままポップに聞かせてます。DJ的な良さ感じますね。

Lowkey / Vienna

 個人的に最近ハマっているビートメイカーViennaが新曲をリリース。11月上旬にAL出しているんですが、どういうペースなんだ?
 ドラムの音が素晴らしい!ビートメイカーらしい質感に注目した音作りが最高です。クラップの軽い感じも良いですね。

Glass Moon / Leland Whitty

 BBNGのサックス/マルチ奏者Leland WhittyのALより先行曲。壮大な曲調なんですが意外に時間は4分以下というのが面白いです。
 この時間の感覚こそBBNGの特徴な気がしています。映画音楽/ライブラリー系とも言える濃密かつさらっとした感覚がカッコ良いですね。

Estrogen / Matt Evans

 NY拠点のドラマー/エレクトロアーティストMatt EvansがAL『Soft Science』を2022/11/18にリリース。ローファイ電子音楽×しっかりドラムという感じで、エクスペリメンタルとポップなエレクトロの間を行き来しているようなALです。
 クレジットを見るとドラムを先に録音しているっぽく、そう思って聴くとそれゆえのシンセとドラムの絶妙な噛み合わなさがこの音楽を魅力的にしている気がします。ちゃんとドラムが素材っぽい面白さというか。

blush / Ulla

 アンビエントアーティストUllaがAL『foam』を2022/11/3にリリース&2022/11/18より配信開始。音が良過ぎる……!!!!
 曲としてはかなりアブストラクトなはずなんですが、ポップに聞こえさせてしまうところ含めて圧倒的です。小さな音に着目したような繊細さが全編通してありながら、同時になんか妙な圧もあるというアンビエントで、笑っちゃうくらい素晴らしい。必聴。

BERGMAN LL feat. Savannah Harris / Petter Eldh

 Petter Eldhが昨年リリースの『Projekt Drums vol. 1』の続編とも言える新曲をリリース。feat.は前作にも参加のドラマーSavannah Harris。
 アコースティックなままグリッチ的なエレクトロ感でバグっていく感じが滅茶苦茶カッコ良いです。回り回ってダンスミュージックにも聴こえるのが面白く、欧州ジャズの新たな側面を開拓していると思います。

Sozo (Abridged) / 喜多郎

 喜多郎の1998年作『Six Musical Portraits』がリイシュー配信開始。最近知った音楽の価値観として「あどけなさ」があるんですが、まさにあどけなさ全開の素朴さ!シンセってこんなチープなんだ、と思わせる使い方なんですが(特にブラスシンセ)、今だとその現象のレアさ含めて楽しめるというか?メロも直球であどけないんですよね。非ドープゆえのドープさみたいな楽しさです。


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