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Diary (Playlist) 2023/2/18

Thankingtheearth LIVE / Carlos Niño & Friends

 Carlos Niño & Friendsで2021年にリリースしたAL『More Energy Fields, Current』収録「Thanking The Earth」のライブver.公開。原曲ではSam Gendelをfeat.していましたが、今回はNate Mercereau、Josh Johnson、そしてCarlos Niñoの3人編成での演奏になっています。
 ほぼ一人で世界観を作り上げるNate Mercereauに、溶けるような音色で吹き続けるJosh Johnsonも素晴らしいんですが、自然の中にいるかのような音像をつくるCarlos Niñoが物凄いですね。リズムアプローチではない打楽器の演奏として素晴らしいんですが、同時にこれだけリズム入れそうな曲でも(バッキングは結構テンポ感ある)しっかり入らないところに強さを感じました。完全に音響的なアプローチの人として決めているというか。

FCD (Floaty Cloud Dream) / Nondi_

 USのプロデューサーNondi_がAL『Flood City Trax』を2023/4/7にリリース&先行曲公開。bcの説明によると、フットワークやブレイクコア等から影響受けつつ「ネットでしか経験したことがないためそのギャップを想像力で埋めている」とのこと。ジャンル的な志向性ありそうな感じがしつつも、最終的にどことなく抽象度が高い状態になっている(夢で聞いた音楽的な怪しさがある)のが面白いです。

Butterflies / Skrillex, Starrah & Four Tet

 SkrillexがAL『Quest For Fire』を2023/2/17にリリース。Skrillexの新作をこんなに普通に楽しめると思わなかったです。アンダーグランドやエクスペリメンタルにも目を配ったfeat.の人選含めて、文句言いようがないポップなダンスミュージックになっています。
 この曲はFour Tetをデカ箱仕様にした感じでもあるんですが、最終的に「ちょっとストイック」みたいな印象で終わるんですよね。大元の味付けが変わっていない感じが巧みです。
 あえていうなら1曲あたりの時間の短さが(ダンスミュージックとして)気になる所、になるかと思ったんですが、曲感のつなぎが自然なので短すぎる感じもしないという。聴き込みます!

Turn Me Around (Demus Dub) / STR4TA

 STR4TAが昨年リリースのAL『STR4TASFEAR』収録曲をプロデューサー Demusがremix。EP『The Demus Dubs』がアナログは2023/2/16にリリースしており、デジタルでは2023/3/17に配信開始&先行曲公開。
 渋いremixで良かったです。派手にするというよりはモノトーンにする感じで、精神性的にまさにDub。

LUV IS WATING / 30/70

 Allysha JoyやZiggy Zeitgeistが所属するメルボルンのコレクティブ30/70がAL『ART MAKE LOVE』を2023/2/17にリリース。ジャズとクラブミュージックのミクスチャーという感じで、クラブジャズや現代的なジャズとの距離感がなかなか難しい(難しくなっていった)バンドだったんですが、この5thALは再び風通し良くなった感じでカッコ良いです。ドープでスピリチュアル方面に行った印象。
 ライブどういう感じでやるか観たいですね。思いっきりライブバンドっぽくもあるから、そろそろ来日してくれないかなぁ……。

Bounce / Kurt Elling & Charlie Hunter feat. Nate Smith

 Kurt Elling & Charlie Hunter名義でAL『Guilty Pleasures (feat. Nate Smith)』を2023/2/17にリリース。基本ハイブリッドギターのCharlie HunterとドラムのNate Smith、そしてボーカルのKurt Ellingのトリオ編成です(あれ?この曲の鍵盤誰?)
 Nate Smithのファンク感全開のALで、これこそ聴きたかったやつですね。そしてCharlie Hunterの低音が滅茶良い。ネオソウルのえぐみのみみたいな感じでカッコ良いです。

Suite Orquidea Negra / Grupo UM

 ブラジルを代表するジャズロック/プログレ・バンドGrupo UMによる1975年に制作された幻のデビュー作『Starting Point』が2023/2/17にリリース。今こそ評価されそうなミクスチャーでプログレッシブなジャズ。時代ゆえか未発表作だったらからか若干ローファイなんですが、それを現代的に聞かせるところこそ、この作品のリリース元のFar Out Recordingsの凄さだと思います。演奏も音質も極めて現代的で素晴らしいです。

Sienna Miller / Nanna.B

 LA拠点のシンガーNanna.BがAL『Don't Come If You Can't Bring No Flowers』を2023/2/14にリリース。全曲で作曲、プロデュース(Too Muchを除く)を行い、演奏の多くをKatalystが行ったとのこと。
 サイケデリックでチルアウトな歌物という感じで、カラフルになりそうでさせない塩梅が今っぽいというかKatalystっぽいです。聴き込むことで良くなっていきそう。

Ring of Past / Men I Trust

 Men I Trustが新曲をリリース。ベース動きまくるのにファンキーになり過ぎていないのが面白いです。どういうバランス感覚なんだろ。ライブでどうやるのか気になりますね。

Mother Of Mothers / Anna Wise

 USのSSWであるAnna WiseがAL『Subtle Body Dawn』を2023/2/16にリリース。全楽曲がMaurice II(Jon Bapから改名)によるプロデュース作で、ギター、ベース、ドラム、キーボード、バイオリンなどほぼ全ての楽器を彼が演奏し、ミキシングとマスタリングも手がけているとのこと。Jon Bap改名していたんだ……!
 R&Bにもジャズにもインディにも着地しない、けれど異様なまでの浮遊感と幻想的な感じがまさにJon Bap改めMaurice IIで最高ですね。サイケなんだけどデロデロじゃないというか?音楽的な要素のみ見るとSam Gendelと近そうなんですが、でもちょっとローファイかつ肉体的なのが面白くて好きです。Anna WiseもMaurice IIも最終的には、録音物として完成するというよりライブする意識がありそうな気がするんですよね。
 一聴してカッコ良いと同時になかなか難しいALなので聴きまくります。


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