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Diary (Playlist) 2022/1/21

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Royalty / Quinn Oulton

 ロンドン拠点のシンガー/マルチ奏者Quinn OultonがデビューAL『Alexithymia』を2022/5/27にリリース&先行曲公開。アルバムにはMoses BoydとKNOWERのGenevieve Artadiが参加しているようです。
 Rawな質感の使い方が上手く、宅録的な距離感の近さと壮大さの両立のさせ方が見事。変調されたボーカルなどエレクトロ系な音も使っているけれど、なんというかしっかり実態がある感じなのが素晴らしいです。ALに物凄く期待してます。

Chocolate Hills / Khruangbin & Leon Bridges

 Khruangbin & Leon Bridgesの2022/2/18にリリースされるコラボEP『Texas Moon』より先行曲第二弾。サスティンで聴かせるような演奏がすごく、全然違うけれどアンビエントR&B的な趣さえ感じます。ミニマルでタイト演奏ながら音色が柔らかいのも面白く、今までだとどうしても強打っぽい感じになりがちだった気がする(あるいはタイトにはならない)、そのアンサンブルだけ見ても非常に現代的ですね。

Thinkin' / 7SEEDS & GREEN ASSASSIN DOLLAR

 7SEEDS & GREEN ASSASSIN DOLLARによるビート作『FLIP & DRAW』が2022/1/15にリリース。メロウで滅茶苦茶良い。フューチャーファンクやvaporwaveなどとは全く関わらない、ヒップホップ純度100%な音が良く、良い意味でチャラさ0の激渋ビートです。愛聴しそう。

Gear / Ivan Ave

 Ivan Aveが『Mid Season EP』を2022/2/18にリリース。先行曲第二弾。液状化したフュージョン感というか、浮遊感ありつつマットな質感のトラックが最高です。演奏に根付きながらローファイでスムースな感じ、ヒップホップ×演奏の進まなかった未来という気もしています。bcだとインスト版も付いてくるようで、それも良さそう。

SAD GIRLZ LUV MONEY (Remix / Slowed + Reverb) (feat. Moliy) / Amaarae, Kali Uchis

 基本的にスクリューにしたら最高ということです。配信だと1曲目がこれで、2曲目に原曲が入っているんですが、流れで聞くと原曲が高速に聞こえて笑います。もっと遅くして地獄感出したいところですが、これくらいに小洒落た感じにするのも良いですね。

Except For / Joona Toivanen Trio

 北欧フィンランド・ヨーテボリ拠点のピアニスト、Joona Toivanenによるトリオ。We Jazz Recordsからのリリース。基本は欧州インプロ/実験音楽/フリー的な要素も感じるジャズなのですが、テクノ/エレクトロ味を感じる演奏が面白いです。Terry Rileyが好きとのことなので、ミニマルミュージック感がエレクトロ的なニュアンスに聞こえるのかも?広義の4つ打ち曲でもあり、DJで流したら良さそうな気もします。

2.02 Killer Year (Bullant’s Fuck Mike Love Remix) / King Gizzard & The Lizard Wizard

 King Gizzard & The Lizard WizardがリミックスAL『Butterfly 3001』を2022/1/21にリリース。全員が好き放題にしているALで、思った以上にエレクトロに寄せたトラックが多いのが面白いです。DJ ShadowやScientistなども参加。
 こちらはドラムン曲。こういうのがあっても全然ぶれているように聞こえないKing Gizzard & The Lizard Wizardが強い。最先端なプロデューサーというより(作風として)円熟味がある人が多く、そういう意味でもフロア直球な曲がまとまっている楽しさがあります。

Acqua feat. Tenderlonious / Lorenzo Morresi

 Tenderloniousはフロア向けだけど生音感欲しい曲調の時、ひたすら輝きますね。現代的なクラブジャズ。アウトロが4つ打ちになるサービスっぷり。

Landing and Parking (feat. Rejoicer) / Amir Bresler

 イスラエルシーンで活躍するドラマーAmir BreslerがAL『House of Arches』を2022/3/9にリリース&先行曲公開。
 Apiferaなどの印象だと信じられないくらい軽やかな音色でタイトなビートを刻む人でしたが、今回は(いつもと比べると)重心低めなサイケジャズロック。どろどろなRejoicerのシンセが素晴らしく、ここまで図太く弾ける人は貴重だなと思います。ドラマーとしてはかなりモダンなビートを叩くことが多かったのですが、ここにきて現代ジャズ的な磁場から離れたように聞こえる、イスラエルシーンの充実っぷりを表現する作品なのが面白いです。

Tissues / Pan Daijing

 中国出身のサウンド・アーティストPan Daijing、2019年秋の英テート・モダンの「ザ・タンクス」が初演のエキシビション・パフォーマンス『Tissues』の1時間スタジオ・レコーディングを2022/1/21にリリース。bcだと曲分かれているんですが、配信だと1曲1時間になっていますね。ちなみに2021年にはAL『Jade 玉观音』をリリースしています。 
 あえていうなら、エモくはさせないが湿度は高い実験音楽。声やシンセが記号的にならないようにしている(怖いとか神聖とか)感じが好きです。


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