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Diary (Playlist) 2022/5/6

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

If Possible / Wilma Vritra

 ロンドン拠点のマルチ奏者/プロデューサーのWilma ArcherとLA拠点のラッパーVritraのデュオWilma VritraがAL『Grotto』を2022/5/6にリリース。大体何でもトラック化しているだろうラップという音楽ですが、その隙間をつきまくる聞いたことないビート×ラップの組み合わせが素晴らしいです。エクスペメンタルと言うより、ニューエイジやラウンジ的な雰囲気のトラックの静かな狂気がかっこ良い。
 と思ったんですが、ネタの特殊性よりも、従来のヒップホップ/トラップ的なリズム要素を後退させることで、「ドラムを入れたら何でもヒップホップのビート」から「変な素材を使っている」という所を強調した作り方かも?
 どちらにせよ、フレッシュな面白さと、それが(良い意味で)エッジーというよりはドープでチルな方向で表現されているのが良かったです。

La Guerra Di Piero / Sam Gendel

 Sam Gendelが2022/6/10に新作『SUPERSTORE』をリリース&先行曲公開。何をやってもSam Gendelになる凄さがあります。
 実験的なはずなんですが、毎回どこかポップなのが面白いですね。構成的な良さというよりは聞いた瞬間に良さが伝わるので、個人的には音色の上手さかなと思っています。

Always (Afternoon Bike Ride Remix) / yehno

 カナダのアーティストyehnoの2022年リリースのEP『Always』、そのremix作『Always (Remixes)』が2022/5/6にリリース。Afternoon Bike Rideはモントリオールを拠点とするトリオですね。
 原曲は歌無しの直球エレクトロなんですが、remixでは歌が加わり、渋めテンポのハウスに。なんというか、こっちの方が原曲っぽい?繊細な音づかいとローファイさが魅力で、ちゃんとダンスミュージックなんですがクラブというよりは家で聴きたい雰囲気が良かったです。クラブ鳴りではない良さもあると思うんですよ。

Children Of Production (Live) / Parliament, Funkadelic

 Parliament, Funkadelicのライブ作『Mother Call (Live Boston '76)』が配信開始。調べても情報見つからず。なんなんだろ。
 とりあえず演奏が滅茶苦茶素晴らしく、そのままTheo Parrishやmoodymannなどのはめ技系なDJの時間感覚がありますね(逆ですが)。だらだらしていてもグルーヴが渦巻いてしまう、バンドの圧倒的な無敵感が最高です。

Ribs / Tirzah

 昨年リリースのALも素晴らしかったTirzah、再びMica LeviとCoby Seyのコラボし新曲リリース!音がギリギリ音楽になっている瞬間みたいな時間が続きます。途中でメロをはっきり弾くエレピが感動的。

Yine Faaman / Linda Ayupuka

 ガーナのシンガーLinda Ayupukaが2022/6/24にデビューAL『God Created Everything』をリリース&先行曲公開。ジャンルとしては「electro-Fra Fra and DIY Afro-gospel combine」とのことで、チープでバキバキなエレクトロの強烈さがカッコ良い。音の軽さが完璧。
 ボーカルのオートチューンのかかり具合が気持ち良く、エレクトロであることの違和感がない、純粋にパワーアップしたように思える音が良いです。

Closing / N KRAMER

 ベルリン在住の作曲家N KRAMER、2022/5/17にAL『Altered Scenes and Slight Variations』をリリース&先行曲公開。LeavingRecordsからのリリースで、マスタリングはMatthewdavidです。
 アンビエント/ニューエイジで、マレット楽器のきらりとした音が気持ち良いです。参照元として「スタジオジブリのコード進行とジョンハッセルのサウンドスケープ」と書いており、これも久石譲なのか……。

And The Sea / Dexter Story & Carlos Niño

 Dexter StoryとCarlos NiñoがAL『Feel Recordings Volume 1』を2022/5/6にリリース。一部曲でLaraajiなども参加しています。
 Carlos Niño色の強い、即興演奏からのアンビエント/ニューエイジで、音色の響きで会話していくような演奏が良いです。演奏としてはストイックなんですが、出力としてはメディテーション系に聞こえるのが面白く、多分即興だからであろう音数の少なさが良いですね。

Luminous Forest / Green-house

 Green-houseによる、AIを利用したサウンドアプリEndelのために作成した休息とリラクゼーションのためのAL?楽曲集?『Pastoral Journey』が配信開始。Endelはさまざまなシーンに合わせたアンビエントが流れる、サブスク型のアプリみたいですね。
  企画ものっぽいけれど、12曲52分のしっかりしたALなんですよね。とはいえ、なんとなくいつもより効能重視的にも聞こえる?チルアウト一直線な音が良かったです。

Lost Time / Reckonwrong

 〈WHITIES〉からも3作リリースしているReckonwrongがオランダのsunlessより『Personal Growth』を2022/5/6にリリース。取り止めのない音っぽくも聞こえるんですが、Tirzahなどの音→音楽の間というより音楽から限界まで音へ抽象化しようとしていくような、根底にしっかりダンスミュージックの感覚があるように思えるのが面白いですね。

告知

5月はTAMTAMで2つライブあります


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