Diary (Playlist) 2022/4/29
SMiLE / DOMi & JD BECK
ついに出た!DOMi & JD BECKのシングル!アーティストのいわゆる「出る出る詐欺」、まぁいつかは出るだろうということで基本的にはそこまで気にしないんですが、こういうセッション的なユニットだとリリース前にユニット解消しかねないので、ずっと不安だったんですよね。しかし!ついに出ました!ありがとう!
良い意味でSNSでの音楽性をちゃんとリスニング用に寄せた印象で、聴きやすくもちゃんと後半に聞きどころがある作りで良かったです。この二人、超絶技巧系なんですが基本的にオラつかない勘所の良さというか、ちゃんとセンスが良いんですよね。
ヒップホップ的なローファイな音質もキャラが出ていて素晴らしい。多分夏頃に出るであろうアルバム超期待です。
Casual xxx (Every Lugaru in America Right Now) / Black Ant
フロリダのビートメイカーBlack AntがAL『The Four Twenty-Five Enterprise』を2022/4/25にリリース。ビートメイカー的な作風を被ったエクスペリメンタルで、ビートの快楽性というよりアブストラクトな世界観をビートに乗せてざっくりと聞きやすくしているのが良かったです。いつでも良いというより、ハマるタイミングで聞くとハマる系。
The Sky Is Blue Because The Sunset Is Red (Feat. MoRuf & Pink Siifu) / Quelle Chris
デトロイトのラッパー兼プロデューサーQuelle Chrisが新作『DEATHFAME』を2022/5/13にリリース&先行曲公開。ビートもラップも良い。エモいビートですが、ひたすら繰り返すことで上手く中和されていく感じが醍醐味な気がします(約6分)。
Toutelavie / Odeeno
ナポリ拠点のビートメイカーOdeenoが新作『Nour』を2022/4/29にリリース。アムステルダムのレーベルWaterSoul Recordsからの初の作品とのこと。
以前からアンビエント的な上物×ビートという作風だったんですが、今回はよりビートが後退というかもごもごしていて、全体的にフィルターがかかってゆわんゆわんしている怪しさが良かったです。リズムが絶妙に乗りづらいのがカッコ良い。
アンビエント的と思っていたけれど、今思えばニューエイジだったのかもしれません。きらきら幻想感がサンプラーに突っ込まれてローファイになった感じが良いですね。
Baby Free Sprit / Jimi Tenor
フィンランド出身のサックス奏者Jimi Tenorが新作『Multiversum』を2022/5/20にリリース&先行曲公開。曲調ころころ変わるタイプで、以前はアフロビートをやっていたんですが、とりあえずこの曲は怪しいハウス。ヒプノティックなエレクトロのリズムの上で、歌いフルート吹いています。
Seven Davis Jr.などなど、ミニマルで力強いビートの上にへろへろと上物が乗っかるこういう曲調大好きなんですよね。新作どうなるんでしょうか?
Tienaté / Nu Genea
ナポリのディスコ~ファンク・デュオNu Geneaが新作『Bar Mediterraneo』を2022/5/13にリリース&先行曲公開。
完全にリイシューだと思ってました。いなたくトロピカル、どこまでも行けそうなアッパーな4つ打ちが最高です。音質もストリングスが妙に入ってくるアレンジもレアグルーヴのまんまですごい。終わり方も完璧です。
Where’s The One? / Congotronics International
Konono No.1、Kasai Allstars、Juana Molina、Deerhoofなどが参加するスーパーグループCongotronics InternationalがAL『Where’s The One?』を2022/4/29にリリース。10人のリード・ヴォーカル、5人のギタリスト、3人のリケンベ奏者、5人のパーカッショニスト、2人のベース奏者、3人のドラマーによる演奏とのこと。
大人数の圧はありつつ、意外に音楽性はまとまっていて、ざっくりと言えばアフロ×インディという感じでしょうか。電子楽器の暴発っぷりと強烈なリズムの混ざり合いがカッコ良いです。
Every Evening / Wilma Vritra
LA拠点のラッパーPyramid VritraとUKのプロデューサーWilma ArcherとのコラボユニットWilma Vritraの新曲。2022/5/6にリリースの新作『Grotto』からの先行曲第三弾です。
もともと人を食ったようなビートが多かったんですが、ついに本物そのまんまみたいなハイファイ&楽園ニューエイジなビートで戸惑い。ラップが優しげポエトリーリーディングに聞こえるビートの存在感の強さがすごかったです。クラブ感も皆無でやりきっているのが好感です。
Rollin' Wit The Homies (feat. Buddy) / Kent Jamz
LA拠点のラッパーKent Jamzの新曲。feat.は以前コラボ作『Janktape Vol. 1』でも一緒だったBuddy。
Lane feat. Denzel Curry / Sampa The Great
オーストラリア拠点のラッパー/シンガーのSampa The Greatの新曲。前半はざっくりとアンビエントR&B、Denzel Curryのところで攻撃的な曲調にビートチェンジします。
プレイリスト
今週、Toro y Moi、Mdou Moctarのremix作、Ebi Soda、Mildlifeのライブ作、Tigran Hamasyanのスタンダード作などもあったんですよね……。
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