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Diary (Playlist) 2022/12/16

Real Adventure II / Tomasz Bednarczyk

 ポーランドのエレクトロアーティストTomasz BednarczykがAL『Music for Balance and Relaxation Vol​.​3』を2022/12/30にリリース&先行曲公開。年間ベストにギリギリ入れる人いそうな、いや、流石にみたいな日付ですね。
 音をひたすら柔らかく壮大にしたらアンビエントになったみたいな感じで良いです。エレクトロの入れ方も環境音に近い馴染ませ方を感じます。Relaxationがテーマなのは面白く、スピリチュアルになり過ぎないというか、ドープにし過ぎないバランスをとっているようにも思えます。

OMG / Nuri ft. Clap! Clap!

 チュニジアのパーカッション奏者NuriとイタリアのアーティストClap! Clap!のコラボ曲。この雰囲気だとテクノ的なビートからブレイクビーツまで自由に行き来出来て良いですね。リズム強めでもありつつ、四分の頭アクセントが激強ゆえの他はなんでもあり的なリズムでもあります。

five three neon march (feat. pascal klewer, sofia eftychidou & elias stemeseder) / Simon Bräumer

 ドイツのドラマーSimon Bräumerによる新曲。3分程度の欧州フリージャズです。この短さでまとめるところがモダンでカッコ良い。腹八分目の良さというか。

Rent Request / DJ Plead x Stain

 ベルリン拠点のプロデューサー DJ PleadとニューデリーのプロデューサーStainのコラボ曲。Clap! Clap!と近い雰囲気だと思ったんですが、こちらはベースミュージックやダブステップのtagが付いてますね。ハードで硬質な世界観がカッコ良いです。
 こういう曲、ほどほどな音量でかけるとむしろ部屋の静寂が目立つ時があり、どういう現象なんでしょうか。ある程度の環境音、あるいは爆音再生を求めている感じというか。音のソリッドさ?

Earthworker / GEORGE

 パーカッショニストJohn Hollenbeck、フルート/サックス奏者Anna Webber、サックスやボーカルなどのマルチ奏者Aurora Nealand、そしてIsis Paola Giraldoとしても知られるChiquita MagicがユニットGEORGEを2022年に結成&初のリリース。今だとざっくりジャズに分類されそうだけど、曲的にはぶっ壊れ系エレクトロを無理やり&スムースに生演奏している感じ?
 全然ポップにまとめようとしていない所が好感触です。いくらでも「良い」曲になりそうな瞬間あるんですが、ずっと着地しないのがカッコ良い。声も管楽器も全然リード楽器的に使わないのが面白いですね。

Waiting Test / i///u

 シアトルのバンドi///uの新曲。こちらは逆にテクニカルなところをポップに落とし込む感じです。ハイエイタスというかSnarky Puppy以降だなというアンサンブルで、テクニカルなことをちゃんとカッコ良く表現するツールとしてのSnarky Puppyの凄さを感じました。

Gorilla / Little Simz

 Little SimzがAL『NO THANK YOU』を2022/12/12にリリース。Infloのプロダクションが冴えてます。他の音源と聴き比べると低音の入れ方などが意外にまろく、違う言い方だとバンドっぽい音なんですよね。その結果、生楽器を入れる余地が生まれており、つまり他の人がさっと取り入れるのは結構難しいプロダクションだなと思いました。来年もInflo無双は続きそう。

Dilla Esque / The Brother Nylon

 双子の兄弟によるユニットThe Brother NylonがAL『Lofi Sauce』を2022/12/16にリリース。bcに書かれているレーベルの説明文が面白く、Google翻訳貼り付けると「このアルバムは一見するとローファイに聞こえないかもしれませんが、ローファイビートムーブメントとローファイ ヒップホップ YouTube チャンネルにインスパイアされており、よりアナログな楽器とプロダクションで再現しようとしたサウンドです。」とのこと。
 ここは個人的に結構難しい話で、ローファイヒップホップってなんとなくインスタ系プレイヤーを始め生演奏のメロウさと相性良さそうだし、実際良いところもあるんですが、最終的に全部生音でやろうとすると突如台無し感あるんですよね。個人的に主な原因なビートだと思っており、やはり生演奏だとちょっと生っぽすぎる気がしています。もうちょっとダイナミクスが無いのが求められているというか、ぱつっと詰まった音の良さが必要というか?
 ただフィーリングや欲しい音としては、やはりローファイヒップホップ的な演奏は出来るようになりたく、ここらへん何か良い解決策無いでしょうか。最近研究中です。

Fly With Me / Lil B

 よかったと思ったらすぐ聞けなくなってました。そういう曲が好きなんです。

Private Party / foshe

 シドニーのシンセトリオ(前はドラムと鍵盤のデュオだったので、増えたんですね)fosheがAL『Rhonda's II』を2022/12/16にリリース。ハウスミュージックにインスパイアされたインプロ/ジャム。
 先程のローファイヒップホップの話の上であれですが、ハウスは結構生音化成功しているような気がしています(まぁハウスの定義が広いゆえにとも言えますが)。この曲なんかやたらローファイなハウスだと思って聞いていたんですが生演奏なんですよね。音質のざらつき加減がカッコ良いです。


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