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Diary (Playlist) 2023/8/26


Jamie Thomas / Joseph Shabason

 トロントのマルチ奏者Joseph ShabasonがAL『Welcome To Hell』を2023/10/20にリリース&先行曲公開。前作はThom Gillとのコラボでアンビエント/ニューエイジ作でしたが、今作はフュージョン……なのか?Weather Report的なごった煮フュージョン・サウンドがカッコ良いです。
 作風さまざまなんですが、どれも芯捉えている感じなんですよね。どういう才能なんだろう。質感の再現度も高いんですが、作曲/アレンジ的な面でも完璧で、今回の曲の「調子の良い時のフュージョン・バンド」的なある種のだらっとした&無敵な雰囲気がまさになんですよね。今後も引き続き追っておきたいアーティストです。

No More Waiting / everwave

 everwaveの新曲は前作とは全く違うメンバーによる歌物。ジャズ感とサイケデリックな質感の混ざり方が気持ち良いです。ちょっとトリップホップ感もあり。

Bobby Boyd Congress / NCY Milky Band

 フランス拠点のジャズ・カルテットNCY Milky BandがAL『Our Gurus 2』を2023/9/8にリリース&先行曲公開。ラフな作りと勢いが溢れていて良いです。初期衝動とイキリが混ざっている感じというか。ライブ・テイクな粗挽き感が良いですね。

L'aurora / Buddy

 多分シンガーEros RamazottiのカラオケAL『Le basi musicali di Eros Ramazotti』が2023/8/21にリリース。曲調的にはむしろ歌謡曲〜J-POPと近いんですが、歌メロが完全に抜け落ちることで、謎の雰囲気が出ていて個人的に好きです。liminal space的な不穏さというか。普段は煌びやかな世界の裏側を見てしまっている恐怖。
 ニューエイジ/アンビエント的な観点で楽しく聞いていけそうです。

Blue Terrace / J Foerster, N KRAMER

 ベルリン拠点の2人の実験音楽家/作曲家であるJ Foerster / N KramerがAL『Habitat II』を2023/9/15にリリース&先行曲公開。マスタリングはMatthewdavid。
 部屋の空気が変わるアンビエント/即興/ジャズです。音のみずみずしさと強度が素晴らしいですね。アンビエントですが個人的には結構肉体的にも聞こえていて、ライブ会場で大きな音で聴きたいですね。

So Much Love / JoFes SkillzMen

 ダブの限界値を(無意識的に?)更新していることJoFes SkillzMenの新曲。どういう風に録音したんだ、音が悪い意味でがっつりローファイなダブ曲です。iPhoneで録音しているかのような怪しさ!
 質感のダメさがやはりカッコ良いんですね。クオリティの不安定さがむしろ味になっていると思います。音楽の良さって色々あって難しい。

The Light (feat. Bahia Dayes) / Yussef Dayes

 2020年2月に生まれたという娘Bahia Dayesの声を使ったYussef Dayesの新曲。ベースはRocco Palladinoです。
 いやはやカッコ良い。硬質では無い良さが素晴らしいですね。自分のドラムが一番カッコよく聞こえるスペースの作り方がわかっているというか。良い。

Anónima / Titanic feat. I la Católica & Mabe Fratti

 メキシコ在住のチェリスト&ボーカルMabe FrattiとI la Católicaとしても知られるアーティストHector Tostaがデュオ・ユニットTitanicを開始&AL『Vidrio』を2023/10/20にリリース&先行曲公開。アヴァン・ポップ。まとまらなさそうで、メロは結構直球にポップを狙っている感じが良いです。

HI 5 - galen tipton Remix / Frost Children

 NYを拠点に活動するLuluとAngel Prostによる兄弟デュオFrost Childrenによる2023年のAL『SPEED RUN』の収録曲をgalen tiptonがRemix。サイケデリックな映像体験をそのまま音にした感じ。極彩色でザッピング/映像のノイズ的な感覚が音にそのまま置き換わっているような感覚が気持ち良いです。楽器の音の使い方がしっかりしていて面白いんですよね。

IJ / Sam Gendel

 多作過ぎ無いかSam Gendelが映像作家Marcella Cytrynowiczとのコラボ作『AUDIOBOOK』を2023/10/6にリリース。Spotifyの名義だと単独になっているので、ある意味しっかりと分業的なことなのか?
 怪しい打ち込み不安定ジャズです。気持ち悪い感じが良いですね。こういうのって結構カラフルな印象なんですが、Sam Gendelは低速&シンプルな色味でゆったり気味が悪くて素晴らしいです。


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