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Diary (Playlist) 2022/1/14

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Black Superhero ft. Killer Mike + BJ The Chicago Kid + Big K.R.I.T / Robert Glasper

 Robert Glasperが『Black Radio III』を2022/2/25にリリース&先行曲公開。今までのBlack RadioシリーズはRobert Glasper Experiment名義で出していたんですが、今回はRobert Glasper名義です。
 ハイファイ&濃密な音像が素晴らしく、ヒップホップ/R&B感ありながら荘厳になっています。いわゆるオーケストラ的な方向とは違った(そしてビッグバンドとも違った)ゴージャスな音という感じで、リズムの強さを残しながら壮大。カマシ・ワシントン含めて、それこそ現代ジャズが切り開いた所なのかもしれないなと思いました。
 今だといなたくなりがちなスクラッチが、むしろ良い異物感を出しているのも面白いですね。

Skinny Love / WOOM

 ロンドン拠点の4人組コーラスグループWOOMの新曲。映画『COW』に向けて録音された曲とのことで、Bon Iverのカバーとなっています。
 声が重なる不穏さや怪しさを強調したような音がカッコ良いです。昔のDirty Projectors的なとも言えるんですが、もう少しチルアウトというかスピリチュアルというか、よくわからない儀式に巻き込まれているような印象。異世界へ連れていく系で良いですね。

Croydon Koma / Koma Saxo with Sofia Jernberg

 Petter Eldh率いるコードレス3管クインテットKoma Saxo新曲。2022/3/18にリリース予定のシンガー Sofia JernbergとのコラボAL『Koma West』の収録曲です。
 完全にフリー系の音色なのに謎にポップスに着地する感じが滅茶苦茶カッコ良いです。音響派的な方にもまとまらず、ビートが結構強いのも変で良い。ボーカル参加と言いつつ、歌が中心になるのではなく、あくまで声がサックスと同じように並んでいる感じなのが面白いですね。

Alissa / ゆるふわギャング

 MV観て何故か泣いてしまいました。Prodは久々のAutomatic。唐突に真理にタッチ出来ているような感じこそ(ざっくりと)サイケ系の良さだと思うんですが、まさに不意に世界を掴んだ多幸感→スクリューという展開が素晴らしいですね。

Song for Investigating Consciousness / Mark Guiliana

 Mark Guilianaが2022/1/29にNew ALをリリース&先行曲公開。この曲ではヴァイオリンとサックス以外は、ドラムに加えてアナログシンセやピアノなど含めてすべて自分でやっているようです。オラオラ系ダンスミュージックなBeat Music名義とはまた違った形で、エレクトロ感強い作風。
 多数の楽器が絡み合う曲調ではありつつ、リズムが前面に出ていないのが面白く、このバランス感こそMark Guilianaがドラマー以上にアーティストだなと思うところです。

Age Of Phase / Bonobo

 Bonoboが5年振りの新譜『Fragments』を2022/1/14に〈Ninja Tune〉よりリリース。この曲は最高ダンスミュージックですが、先行で公開されていたJamila Woodsを招いたバラード曲「Tides」なども含まれています。
 どんな曲調になってもフロア一直線という感じでカッコ良いです。個人的にエレクトロ・アーティストはコロナ禍でむしろフロアとの(心的な)繋がりが増えた印象で、いろいろな人が集まって踊る場所としての「クラブ」が一種の神聖をまとっているような、ピュアな祈りみたいな思いを感じる曲が増えて、大体名作で嬉しい限り。
 と書きつつ、むしろ「どのような環境でもクラブカルチャーの音を感じさせる」ミックスに変化した可能性もありますね。今までは現場で聴かせてなんぼだったけれど、いけない人にも届かせる音になってきたというか?実際現地で聞いている人の話が、この状況が落ち着いたタイミングで、知りたい気持ちです。

Burn Yo Azz / DJ Earl

 速い!重い!強い!みたいなシカゴのフットワーク/ジュークのDJ Earlの新曲。体感系です。

On & On feat. iogi / Folly Tree

 Raw Tapesよりシンガー/マルチ奏者Folly Treeの新作『Remedies』が2022/3/30にリリース。シンガーiogiをfeat.した先行曲を公開。ドラムはAmir Breslerです。
 ビート系の多いRaw Tapesのもう一つの側面、直球ポップ路線です。ただマスタリングは他のRaw Tapes作品と同じくAsaf Shayで、それが良い感じの圧を出しています。レーベルカラー的にサイケ感の継続というか、アシッドフォークっぽい方に行くかと思いきや、ちゃんと歌を際立たせているのが面白い。

Stand Alone / VANO 3000

 BBNGのリミックス「Running Away」が大バズりしたVANO 3000がアルバム『Dove N Bass, Vol. 1』を2022/1/14にリリース。荒いけど勢いあるともいえるし、意外に丁寧ともいえる感じです。良いネタと出会えば良い感じになる、みたいな運要素を感じる曲が多いんですが、だからこそ何か起こりそうな気もする。もうちょっと聞き込みます。

Black Hot Soup (DJ Shadow “My Own Reality” Re-Write) / King Gizzard & The Lizard Wizard

 オーストラリアのサイケバンドKing Gizzard & The Lizard Wizard、2022/1/21にリリースするリミックスAL『Butterfly 3001』により、DJ Shadowによる「Black Hot Soup」のリミックス曲。
 原曲もそれなりにタイトなビートなんですが、リミックスのDJ Shadowらしい溢れるビートのオラオラ刻む感じが最高ですね!普通にリミックスというよりDJ Shadowの新曲に聞こえてしまう、アクの強さ含めてカッコ良いです。スクラッチもこれぞ!です。


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