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Diary (Playlist) 2023/6/2
Sun Go Down / John Carroll Kirby
John Carroll KirbyがAL『Blowout』を2023/6/30にリリース&先行曲公開第二弾。文句無し。ローファイな質感の中、シンセやフルートのアタック感が煌びやかで、音像天才的です(そしてその分ハイハットやシェイカーなどの硬め打楽器が無い)。
Rust (feat.Tom Misch) / Yussef Dayes
Yussef Dayes新曲にTom Misch参加!(多分)テーマが15/16×3+4/4の変拍子曲です。
Yussef Dayesだからこそのリフ系もカラフルにする自由度高いドラムが良いですね。フレーズが立体的に聞こえるミックスも良く、ドラムセットで演奏している時みたいな左右の広がりがあります(スプラッシュの位置などがちょうど良いLR感)。普通にやると散漫になりそうな手法なんですが、演奏もそうだし音のバランスも素晴らしいですね。ここらへんは昔からエンジニアにもこだわってきたYussef Dayesならではという気がします。
Acute Truth (feat. Kelsey Lu) / Speakers Corner Quartet
Kwake Bassが参加するSpeakers Corner QuartetがAL『Further Out Than The Edge』を2023/6/2にリリース。2006年結成らしいですが、なんと今作がデビューALです。先行曲はビートレスの曲も多かったんですが、実際通して聞いてみたら結構ビートが強くて嬉しい。
ライブ感と録音物≒エディット感のバランスが面白いですね。隙間多めだけれど成立させていくのがカッコ良いです。feat.は華やかですがそこに頼ることなく、むしろユニットとしての幅広さと実力を感じさせる作りになっていて良かったです。
ざっくり言うと生演奏×ヒップホップなんですが、ジャズ的な解釈になっていないのも面白い所。
Dartmoor National Park / Dal
サウスロンドンのトリオDalの新曲。2023/7/28にAL?出すらしく、そこからの先行曲っぽいです。
まさに「ヒップホップ的な演奏をするジャズトリオ」なんですが、ローファイ加減と特にソロをしないシンプルさが、ヒップホップのビート作と近くて良い感じです。偶然で成り立っているバランスな可能性もあるので、次の新曲が気になる所。
I Hear A Symphony / Romance
ロンドン拠点のアンビエント・アーティストRomanceがデビューAL『Fade Into You』を2023/4/28にリリース&2023/6/2に配信開始。感情ぐちゃぐちゃになるくらい良いです。不穏でエレガント。(多分)vaporwave的な手法かつ、そこから芯を捉えるというエキセントリックさも最高ですね。
意外に質感を重視していない(偏愛していない感じというか?)、ローファイ/ハイファイの感覚で音楽を聴いていない感じも面白かったです。アンビエント的な要素を第一にしているとも言えるし、メロディが主軸にある感じというか(カオスになる所含めて)。
Wind Bags (Nyokabi Kariuki Remix) / KMRU
KMRUがEP『Wind Bags』を2023/6/2にリリース。ケニアの作曲家/サウンド・アーティストNyokabi Kariukiのremixが収録されています。remixの歌もNyokabi Kariukiとのこと。
Pronoia / Michael Peter Olsen
DrakeやArcade Fireなどの作品にも参加するチェロ/マルチ奏者のMichael Peter Olsenの新曲。ポストクラシカルとエレクトロニカという感じです。ストリングスの生っぽさとエレクトロの相性が素晴らしく、こんなに自然と混ざるんだ、むしろエレクトロが水の音みたいな環境音に聞こえる、みたいな音でよかったです。
Naturalizm / Raays
Leaving recordsよりロサンゼルス拠点のプロデューサー/ドラマーRaaysがAL『Innervzm II』を2023/6/2にリリース。生音系でモジュラー的なランダムさをやっているような印象で、環境音と音楽の境目を極限まで無くしていく感じがカッコ良いです。金属系の音の荘厳さが良いですね。
cycli infini - excerpt / Felbm
オランダのマルチ奏者FelbmがAL『cycli infini』を2023/7/21にリリース。38分間の作品とのことで、その一部が先行公開。
確かに長尺で聞いた方が良さそうな、徐々に潜っていく感じの音が気持ち良いですね。音の重ね方が結構禁欲的で、そのミニマルさが作品の魅力になっているように思います。
רוח שלי, גשם שלי / Keren & Tamuz
Buttering TrioのKerenとギタリストTamuzがEP『עכשיו פתוח』を2023/5/30にリリース。この曲はがっつりアンビエントですが、他はドリーム・ポップ/シューゲイザーみたいな曲もあり、全体的にドリーミー&スペーシー。空間に声を響かせていくのが素晴らしく、アンビエント歌物として素晴らしいなと思います。
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