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Diary (Playlist) 2022/7/15

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Space Gods of the Amazon / The Night Monitor

 (多分)架空のホラー映画のサントラ的な音楽プロジェクトThe Night MonitorがEP『Perception Report 4』を2022/7/1にbcでリリース&2022/7/15に配信開始。シンセ中心のローファイで妖しい音楽で、リイシューあるいはどこまでサンプリングか不安になりますが、多分作るのが上手いんでしょう。
 おどろおどろしさというより異世界への表現というか、どこだかわからない箇所を狙っていくという感じで、真っ当に音楽の探求という感じで良いです。ローファイさがポップに響くのも面白い。

NON - SAMBA / DJ MAYAKU

 今週の優勝曲。4分なのに一晩の最良DJ的な凄みがあり、ただ切り抜き版というよりは濃縮、あるいはこちらの時間感覚がバグらされたという感じが素晴らしいですね。がっつり一晩分の圧があるというか。
 多分軸はヒップホップ的手法でありながらハイファイな印象なのも面白いです。バラバラな音が重なって一つの音楽になっているのが刺激的だなと、まさにサンプリング音楽への感動みたいなことを思いました。

TiZZMO / DJ GABZY & The Lowkeys

 ジャンルとしてはAmapianoですかね。こちらも時間感覚バグる系で、無限にビートが続いていく感じが良かったです。
 あがるー!みたいな曲も良いんですが、このミニマルかつその世界観にこちらも巻き込んでいく感じの曲が面白いなと思う最近です。そういう要素がわかりやすいジャンルだとテクノとかハウスとか?もっとそこらへんを聞いていきたいですね。

The Bell / Cassiopeia Sturm & Patrick Shiroishi

 自作楽器奏者Cassiopeia Sturmと日系アメリカ人のサックス奏者Patrick ShiroishiがAL『The Invention of the Saxophone』を2022/6/10にbcでリリース&2022/7/8に配信開始。Cassiopeia Sturmはバイオニックサックスというのを使用しているとのこと。
 時間感覚のことを考えながら聞いていたら、こういう即興/エクスペリメンタルもある種同じベクトルあるよなと思いました。逆にテクスチャの変化に注目させて短くするみたいなこともありそうですが。
 スポーティな方向にもエモーショナルな方向にも行き過ぎず、音に注目させるバランスが良いデュオでした。個人的には瞬間瞬間での尖り具合に対し、通してだと意外なほど聞きやすいです。

Reflections / Katalyst, Adrian Younge & Ali Shaheed Muhammad

 Adrian Younge & Ali Shaheed MuhammadによるプロジェクトJazz Is Deadの新作は、LAのジャズ・コレクティブKatalystとのコラボ作。『Katalyst JID013』が2022/7/15にリリース。まろいアンサンブルが魅力のKatalystらしい、チル目線のサイケ・ジャズ・ファンクという感じです。
 全員ゴリゴリのプレイヤーでありながら、調和させていく演奏が素晴らしいですね。出過ぎなさで、かと行って不足は全く無い状態で、まとめるセンスの良さが光ります。

Sugar/Tzu / black midi

 black midiが新作『Hellfire』を2022/7/15にリリース。ゴリゴリイケイケなんですが、ずっとジャズロック感がある、バンド演奏のそのままを捉えたような自由な隙間のあるアンサンブルがカッコ良いです。
 結構どのロックバンドも壮大になってしまうというか、ゴシック/メタル的なヘヴィさやハードさを音響的に取り入れていく印象なんですが、その意味ではblack midiって演奏はより過激になりつつも音像の印象はそこまで変わっていないんですよね。スタジオで鳴る音が大前提にある強さというか。最後のスネアの音の「カーン」が滅茶良いです。

Sunshine (feat. Fousheé) / Steve Lacy

 Steve Lacyが新作『Gemini Rights』を2022/7/15にリリース。「いわゆるR&B」みたいな方向には絶対まとめない、異物感のある音像がカッコ良いです。ソリッドなギターサウンドがやはり秀逸ですね。

Trouble / Say She She

 Big Crownの作品の参加でも有名なPiya Malikが所属するコーラスグループSay She Sheの新曲。Antibalasのメンバーがプロデュースしているんですね。
 レアグルーブ好きに直撃みたいな、マイナー調エモめソウルでカッコ良いです。ヴィンテージなサウンドも素晴らしい。というかBig Crownからのリリースだと思ってた。

Solitary Particle / Luke Sanger

 Luke Sangerが新作『Onyx Pyramid』を2022/7/15にリリース。アンビエント/エレクトロという感じです。意外に(?)エフェクトなどで結構動きまくるのが面白く、かつ動いている割に最終的にアンビエントなまとまり方になっているのが良いです。

Older But Not Less Confused / Rich Ruth

 Rich RuthがAL『I Survived, It's Over』を2022/8/12にリリース&先行曲第二弾公開。アンビエントと自称していますが、チルめのサイケなジャズロックという感じです。
 アルペジエーターが絡むジャズという要素はUKっぽいんですが、ドラムが派手に動きながらも背景っぽいバランスはUSっぽく、最終的にサイケ感の深さがUSだなと。ナッシュビル拠点のアーティストとのこと。


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