見出し画像

Diary (Playlist) 2022/3/4

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Nobody / aNTOJE

 カナダのビートメイカーaNTOJE、2022/3/11リリース予定のAL『Null Data』より先行曲第三弾。SP404でエフェクトかけまくっていた時の、それこそフライロー知った時のドキドキ感があるビートミュージックという感じで、多様なサンプリングが縦横無尽に鳴らされるエッジーで派手だし音ぶっ込みすぎなローファイ感が最高です。
 改めてでもあり、aNTOJEの独自色でもあるのですが、バスドラやスネアの定型を守りつつも高速化&細分化することで壊しまくった、自由自在なリズムが良かったです。バスドラのアクセントがスネア並に強いって、やはり凄く面白いし自由な気がします。

U3 Station Volkstheater / Cid Rim

 ビートメイカーでありドラマーであるCid Rim、2022/3/9リリース予定のEP『Songs For Vienna』より先行公開曲。エレクトロを基軸に、プレイヤー的な側面が入っているというよりは、パーフォマンス前提っぽい展開の強さがポップで良かったです。
 オーストラリア出身とのことで、そう思うとJordan Rakeiと近いような爽やかな仄暗さがあるような?

swag w/ kav (feat. Joy Orbison, James Massiah & Bathe) (BRALY EDIT) / Yung Braly

 詳細不明なんですが滅茶苦茶良かった。feat.のJoy Orbisonは昨年ミックステープ『still slipping vol. 1』をリリースしたロンドンのDJ/プロデューサーで、そのALに収録されている「swag w/ kav」のエディットみたいです。後半の盛り上がりを無くし、異形のアンビエント化しています。なんとなくいずれ消えそうな音源の気がする…。
 Yung Bralyの配信曲、基本ビートジャックもの(という括りで良いのか?)でギリギリを攻めている気がするんですが、なんだかフリーフォームで原曲のヤバさを強調した音になっており凄く好きです。

The Vaulting Sky / Eli Keszler

 NY拠点のパーカッション奏者/作曲家Eli Keszlerの新曲。もう一曲は『Icon』収録の「Static Doesn't Exist」のKode9 Remixとなっています。
 『Icon』の延長線上にあるような曲なんですが、Eli Keszlerの中だと割とビートが見えやすい、無理やり解釈すればドラムン/IDM的なリズムの曲になっています。ではフォーマットにまとまった感じかというと、むしろ全然踊れない/Eli Keszlerの独自の音が目立つ曲になっていて面白いです。タッチの繊細さがビートを特殊なものにしている気がします。

Led by a Blue Bird into the Mountain / Masayoshi Fujita

 2022/4/1にリリースのErased Tapesのコンピ『Music for kō』より、ヴィブラフォン奏者/マリンバ奏者/作曲家のMasayoshi Fujitaの曲が公開。
 マレット楽器のタッチの美しさが見える音で素晴らしいです。ちょっとした歪み具合が「リアル」で、楽器が鳴った瞬間の体まで振動が来る感じの音の良さが詰まっています。エレクトロを使用しつつ、なんとなく楽器の延長線上にあるというか、すべて演奏というか身体性の中にまとまっていくように聞こえて、すごく良いですね。

PRAYER / Joel Ross

 ヴィブラフォン奏者Joel Rossの2022/4/15リリースの新譜『The Parable of the Poet』より先行曲公開。Joel Rossと4管にピアノ、ベース、ドラムという大編成によるジャズ。柔らかな音像が気持ち良い。
 メロディが繰り返されて、次第にソロと混ざっていく演奏が素晴らしいです。スピリチュアル・ジャズのようでもあり、パワーでは聴かせない様が室内楽やラージ・アンサンブル的にも聞こえます。ヴィブラフォン奏者ゆえのダイナミクスなのかなと思うと、なんて音楽的なバランスなんでしょうか。アルバム楽しみ。

The Age of Aquarius / YĪN YĪN

 オランダのエキゾ・サイケ・バンドYĪN YĪNがAL『The Age Of Aquarius』を2022/3/4にリリース。「タイ・ファンクに影響を受けたサウンド」ということでKhruangbinと並べられることが多かったですが、新作ははっちゃけ全開のイケイケ&いなたいアンサンブルになってます。
 ヴィンテージ感やレトロ感をディスコ方面に求めていった印象で、全体的にチルなムードもありつつ、踊らせたい気持ちが前面に出ていて良いですね。大ぶりなメロにファンク系のリズムの組み合わせが、良い意味で「忘れられていたあの時期の怪しいディスコ/ファンクアレンジ」感が出ていて好きです。

Vespa / The Fearless Flyers

 Joe Dart、Cory Wong、Mark Lettieri、Nate SmithによるバンドThe Fearless Flyersが新作『The Fearless Flyers III』を2022/3/4にリリース。
 凄腕プレイヤーたちによるシンプル&ミニマルなファンク集です。良い意味でグルーヴ一直線で、色気を見せようとしない潔さがカッコ良いですね。

Defection / Jordan Rakei

 Jordan RakeiがEP『Bruises』を2022/3/4にリリース。結構濃口だった前作に比べ、風通しの良いサウンドになっている気がします。

The Smoke - Dennis Bovell RMX / The Smile

 Thom Yorke、Jonny Greenwood、Tom SkinnerによるバンドThe Smileの楽曲をUKダブの重鎮Dennis BovellがRemix!往年のダブミックスという感じでもあるんですが、今聴くとちょうど良い抜け具合/チル具合が良かったです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?