Diary (Playlist) 2023/9/9
Chasing The Drum / Yussef Dayes
Yussef DayesがAL『Black Classical Music』を2023/9/8にリリース。ドラムが中心に来るけれどミニマルにはならない、むしろカラフルになる演奏が素晴らしいです。かといって手数多かったり、フレーズが不定形だったりというよりは、がっつりダンスミュージック的なリズムではあるんですよね。DAW以降の(過剰なまでの)生演奏の良さという感じがします。
フュージョン的な着地になりそうでならないバランスの良さも面白い所。ただ実際当時のフュージョンもこういう印象だった気もしており、5-10年後とか聞いたら違った感想を思うのでしょうか(それこそino hidefumiを5年後に聴いた感じとか?)。しかし音の良さは確実なので、ちゃんとずっと良い作品になって欲しい気持ちです。
特典としてスティック付いているの面白いですね。
Whodunit / Nightmares On Wax
Nightmares On WaxがEP『CLUB E.A.S.E. - #2』を2023/9/7にリリース。ハードで重心低いハウス曲。渋み&ダンスミュージックとしての強烈さのバランスが最高です。チャラくはないけど、フロアで無敵なパワーを誇る感じというか。
往年のプロデューサーたちの底力感じさせる新曲良いですよね。Nightmares On Waxは個人的には結構トレンディな人というイメージだったんですが、ここ数年で実力派に印象が変わりました。この路線でずぶずぶ進んでいってほしい……!
Blow Out / Overmono
Overmonoが新曲「Blow Out」をリリース。AL『Good Lies』を完成させてから最初に作った曲で、Coachellaでのデビューを飾った時に初めて披露されたとのこと。
こちらも渋いけどエネルギッシュ!ベースの暴力的な音も良いですね。爆音でデカい場所で聴きたい系クラブミュージックです。細かなこだわり感じつつも、全然ベッドルーム感がないのが良いです。
eXtra Super Deluxe / Tomu DJ
アメリカのアーティストTomu DJが新曲「eXtra Super Deluxe」をリリース。速いし長い(8分越え)!こちらもエネルギッシュではあるんですが、むしろ音の隙間を感じさせる、違う言い方をすればエレクトロニカ感もある、バランスが面白いです。踊っても踊らなくても良いというか。
とはいえベッドルーム的というよりは、小箱で緩やかにorアンビエント的な聴かれ方もOK、くらいな感じな気がします。
on my own / Maya Randle
UKのアーティストMaya RandleがデビューEP『focus』を2023/9/8にリリース。エレクトロなビート使いつつも多分最大の特徴は声で、しっかりメロディを大切にしているのが良いです。もちろん歌物というバランスではないんですが。
性急なビートによって、湿度高めなメロディも軽やかで幻想的に聞こえるのが良いですね。エモさを消すためのドラムン?
COINCIDEMCE / TEI TOWA
TEI TOWAがAL『ZOUNDTRACKS』を2023/9/5にリリース。2023/9/6にAL『TOUCH』もリリースしているんですが、そちらは今のところ配信無し。
シンセやサンプリングの音はどちらかというと昔風なんですが、じゃあ悪いかというと全然そんなことなく、むしろ当時のレア盤の良い所だけを凝縮したようなモダンなセンス/編集感覚の素晴らしさが際立ってます。電子音に触れたてのエッジ感というか、リバーブで滲ませないからこそのハイファイな気持ち良さというか。総じてセンスがすさまじいです。
この曲は初期電子音楽風に聞こえます。かといって何かと似ているというよりは、こうだったら最高だな音楽なんですよね。昔の音色のまま、今の感覚で作曲している感じ。ハイファイさがクセになる作品で、聴き込んでいきたいです。
No Limit / Tirzah
TirzahがAL『trip9love...???』を2023/9/5にリリース。今回もMica Leviをプロデューサーに迎えています。全編一つのビートの上で作られた作品となっています。
「同じビートじゃん」と飽きてからが本番で、そこからの声の中心性→そこにも慣れてからのビートを静止画のように多方面で見ている不思議な感覚、あたりが作品の良さだと思います。是非AL通して聴いて、ちょっとした地獄感を味わってください。
ALフォーマットがより壊れつつある今だからこそ、同じビートで構成されているという作りが生きているようにも思います。
Let me in (feat. Ivan Ave) / GiddyGang & Vuyo
GiddyGang & Vuyoが今月にEP『Art Over Profit』とのこと&Ivan Aveを招いた先行曲をリリース。GiddyGang & Vuyoの詳細はあまりわからず。
ジャズ/フュージョンまでは行かない、かといってR&Bというには、みたいなバランスが良いです。とはいえIvan Aveが来るまでは結構普通の曲なんですが、そこから曲がふくよかになって良いですね。メロウな曲にぶっきらぼうな声が乗るかっこよさ。
Tell Me / James Blake
James BlakeがAL『Playing Robots Into Heaven』を2023/9/8にリリース。まだ全貌掴めず。聴きます。
ライブの評判良かったのが納得できつつ、果たしてそれはエレクトロとしてどう聞けば良いんだろうという、非常に僕の個人的な難しさを感じています。いやー、そういうこと言って聞く音楽ではないとも思うんですけどね。どうしたものか。
何回か聴いたら評価変わる気もする。
늦여름(late summer) / CHS
韓国のバンドCHSがダブルシングル『남향 南向(sailing south)』を2023/9/5にリリース。カップリング曲はVIDEOTAPEMUSICを招いた「KURA KURA」となっています。
ダサフュージョン感と心地よさの間というか、両方というか。ギリギリを攻めてくる感じが個人的に好みです。野外ライブ絶対良いと思う。来日してくれー!
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