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Diary (Playlist) 2023/9/2


Band Introductions/Outro / Codona, Jim Pepper

 Collin Walcott、Don Cherry、Nana Vasconcelosの頭2文字を組み合わせたバンドCodonaのライブ作『Avery Fisher Hall (Live New York '82)』が2023/8/19にリリース。Codonaって「3枚しかリリースしていない伝説のグループ」みたいな印象だったんですが、今になってライブ作が発掘したのか?サックス奏者Jim Pepperはジャケットのみ表記があるんですが、一応記載。
 なんだかよくわからない無国籍エスノという感じで良いです。当時はベタに聞かれていたのかもしれませんが、今だと「どこやねん」感含めて良いですね。よりはっきり言えば、怪しさや胡散臭さが魅力。今リリースされることが納得出来る、むしろ今だからこそ評価されそうな気がします。

08/05/4004 / Razen

 ブリュッセル拠点のBrecht Ameel、Kim Delcour、David Poltrock、GuemによるRazenがAL『Hier l'An 4000』を2023/9/29にリリース&先行曲公開。ドープでミニマルな時間感覚狂わせる系アンサンブルです。
 生楽器の良さとも、エフェクティブな良さとも、どちらにも行き過ぎない感じが良いですね。演奏かつ録音物としての気持ち良さがしっかりあって好きです。

Palmwine Riddim / Juls

 アフロビーツのプロデューサーJulsの新曲。夏に涼しいところで聴きたいやつです。ビートが弱いわけでは無いんですが、ラウンジ感ある軽やかさが良いですね。ぬけ感があるというか。

In Electric Time / Jeremiah Chiu

 モジュラー奏者Jeremiah ChiuがAL『In Electric Time』を2023/9/29にリリース&先行曲公開。2023/6/29, 30にロサンゼルスのヴィンテージ・シンセサイザー博物館で、MIDIを使用せずにTascam 388に即興録音したものとのこと。滅茶気持ち良い音の集合体ですね!モジュラー的なランダム感が心地よさに繋がっていて良い感じです。
 あとリバーブ。モジュラー系のリバーブの使い方って、いわゆるリバーブとはもうちょっと違うニュアンスに聞こえるんですよね。快楽ブースター的というか、薄くかけておくみたいな感覚はなく、わかりやすく&変化していくように使って気持ち良いみたいな。

FOREVER / ((( O  )))

 June Marieezyによるプロジェクト((( O )))がAL『((( 4 )))』を2023/8/27にリリース。今気がつきましたが、年一リリース予定のプロジェクトだっだんですが、今回は2021年以来のALリリースなんですね。パートナーであるFKJもプロデュースとして多くの曲に参加しています。
 Y2K的なリズムを取り入れつつ、モダンなチル感が一貫してある気がします。個人的にこの方向での昇華の仕方は好きなんですが、リバイバル的な観点だと少しピント悪いように思われたり?どうなんでしょう。
 エレクトロのトレンド押さえつつ、ポップとして着地させる姿勢も良かったです。FKJしかり、エクスペリメンタルやエッジーでは無いからこその良さというか。

Thank You All Great Spirits (Thank You For Your Love) by Tisziji Muñoz - recorded live at The World Stage, Los Angeles with Surya Botofasina, Carlos Niño and Will Logan / Nate Mercereau

 ギタリストNate Mercereauが『plays two versions of a melody by Tisziji Mu​ñ​oz』を2023/7/20にリリース&2023/9/1に配信開始。アメリカのジャズ・ギタリストTisziji Muñozの楽曲を演奏したライブ録音とのこと。アンビエントな曲調に対して、打楽器でCarlos NiñoにドラムにWill Loganとメンバーの半分はリズム系楽器なんですが、そういう方向になっていなくて素晴らしいですね。シンバルの音色ってこんなに良いんだと思いました。

Finallyalone / Mndsgn

 MndsgnがSnaxシリーズの3作目『Snaxxx』を2023/10/6にリリース&先行曲公開。デロデロ・ローファイ・ビートテープ。メロウなアーティストによるオラっとした曲調という感じで、個人的に大大大好き。来日公演行きたいな。

Talkin Bout / P-Lo

 The HBK Gangの創設者でもあるUSのラッパーP-Loの新曲。トラックの妙なエレクトロ感がカッコ良いです。浮遊感ありつつ軽くならないのは、P-Loのラップの力だと思います。

Poison Workz / Traxman

 UKのレーベルMoveltraxxがコンピ『MOVELT JUKE JAM』をリリース。シカゴよりTraxman、Waxmaster、DJ Rashad、DJ Manny、Dj Roc、Dj Earlなどが参加してます。速い!強い!うるさい!です。
 リズムももちろんすごいんですが、remix的というよりは、サンプリング素材そのままの良さが最大限出ている感じなのが面白いんですよね。炭火でシンプルに焼いたのが一番美味しい、いや、もういっそ切ったままでOK!みたいな力強さ。こねくり回さない良さと、そうは言ってもすべてを高速にする腕力のぶつかり合いが最高です。

NOSTALGIA DO MAGRINHO / MC Magrinho, Mini DJ

 今週のバイレファンキです。自然とガバに両足突っ込んでいます。こういう音でも全然成立するバイレファンキの懐の深さよ……。


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