見出し画像

Diary (Playlist) 2022/7/29

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。
最後にプレイリスト貼ってます。

Like Heaven / Diaspora Dreams

 LA拠点のプロデューサー/マルチ奏者Bei RuとSSWであるKrista MarinaがユニットDiaspora Dreamsを結成&AL『Diaspora Dreams』を2022/7/29にリリース。
 LAっぽいビートに現行ネオソウルなボーカルが加わった直球な感じではあるんですが、かつてのネオソウル→ビートミュージック期のエッジー&SF感はなく、むしろ徹底的にチルでスムースな雰囲気で良いです。往年のSP404的なローファイさありつつもボーカル処理の今っぽさで現行の風通しの良さを取り入れている気がします。聞けば聞くほど良い系のAL。

TWO SHRiMPS (feat. Mac DeMarco) / DOMi & JD BECK

 DOMi & JD BECKがついにAL『NOT TiGHT』を2022/7/29にリリース!feat.がThundercat、Herbie Hancock、Snoop Dogg、Busta Rhymes、Mac DeMarco、Kurt Rosenwinkel、Anderson .Paakと豪華ながら、全編通して二人の世界観になっているのが良いですね。
 この曲はMac DeMarcoが参加。シティポップの盛り上がりと共に若干存在感が薄れた(というか自ら存在感を消していった?)気がするMac DeMarcoですが、今までと違う形で、なおかつ今までと同じメランコリックな雰囲気残した曲になっていて嬉しいです。
 がっつりローファイだけど聞きやすいのは何故なんでしょうか?密度ある(近距離っぽい)音像というのが一番の理由の気がしつつ、この妙なポップさが面白いです。

Cross the Sea / Alex G

 Alex GがAL『God Save The Animals』を2022/9/23にリリース&先行曲公開。SSWでありながら(?)、自分の声を全然加工しちゃえる感覚が良いですね。
 サイケデリックなんですが、ぶっ飛び系というよりは白昼夢/悪夢っぽいまとまりなのも、宅録的な音像の広さと相性良くてカッコ良いです。

The Way We Remember(feat. Katie Ernst) / Jeremy Cunningham, Dustin Laurenzi, Paul Bryan

 ドラマーJeremy Cunninghamとサックス奏者Dustin Laurenzi、ベーシストPaul BryanによるAL『A Better Ghost』が2022/7/29にリリース。OP-1のシンセ音とジャズサウンドが混ざる浮遊感ジャズ。
 OP-1の音色ともシカゴ的な文脈とも言えそうなんですが、サイケになってもどことなくシリアスというか、モノトーンでクールな雰囲気があるのが良いですね。結果ジャズの真っ当な拡張に思えて、その自由さと軽やかさが素晴らしいです。ちょっと前だと「ポストロック的」と説明されそうな音ですが、今だとチル/メディテーションという解釈されそう。

All I Need / Kaidi Tatham

 最近星野源のremixもしていたロンドンのクロスオーバージャズシーンの中心人物、鍵盤奏者/プロデューサーKaidi TathamがAL『Don't Rush The Process』を2022/7/29にリリース。ブレイクビーツ/クラブジャズな作風が持ち味ではあるんですが、今回はヒップホップなこの曲など許長が若干幅広めになっています。とはいえ全体的にハイファイなバランス感が面白いです。

New To You (Official Audio) with Normani, Tinashe & Offset / Calvin Harris

 Calvin Harris新曲。クラブサウンドというか、このストリングスの入り方はむしろディスコですね。そう思うとDaft Punkの正統な後継者というか、いやDaft Punkいなかったんじゃない的な生音志向っぷりが好きです。
 バスドラ4つ打ちにしたいところですが、スネアのところでは打たない抜きのバランスがセンスの良さですね。滅茶苦茶メジャーなところで渋い音楽をやっていますね。

Cloudy Weather, Wear Boots / dreamcastmoe

 SSW/プロデューサーのdreamcastmoeがEP『Sound Is Like Water Part 1』を2022/7/29にリリース。今回は初のGhostlyからのリリースとなります。
 ダンスミュージックにも歌ものにもさせないというか、意地でも普通に着地させない意思を感じる曲が素晴らしいです。bcの説明で"dance-punk track"と書いてあったんですが、その尖り感こそpunkだし、ポップを超えていくとしたらこういう思いなのかなと勝手に思いました。

Us Alone - Time Cow Remix / Jabu

 ブリストルのアーティスト・コレクティブYoung Echo内のユニットJabu、2020年にリリースしたAL『Sweet Company』収録曲をEquiknoxxのTime Cowがremixしています。
 原曲知らなかったんですがそもそもが滅茶苦茶ドープなノンビート曲で、それにビートを入れつつどこまでそのドープさを保つか/超えていくかみたいなところが聴きどころです。後半3分くらいのアブストラクトな箇所こそTime Cowの良さですね。

Verbal Drift / Emeka Ogboh

 ナイジェリアはラゴス出身のサウンド&インタスタレーション・アーティストEmeka OgbohがAL『6°30’33​.​372”N 3°22’0​.​66”E』を2022/7/29にリリース。
 アーティストの説明的にはKMRUとかと近そうなんですが、こちらは結構ダンサブル。とはいえアフロビーツやamapiano系ではなく、フィールドレコーディングをエディットしたような(?)、かなりアブストラクトで実験的なダンスミュージックになっています。そういう意味ではやっぱりKMRUと近い?
 後半ビルドアップしていくと徐々に具体的になっていくんですが、とはいえ空中に浮かんでいる不思議な浮遊感のあるリバーブ感が気持ち良いです。

CODE / The Comet Is Coming

 Shabaka Hutchings率いるジャズ・ロック・トリオThe Comet Is Comingの新曲。AL『Hyper-Dimensional Extension Beam』が2022/9/23にリリース&先行曲とのこと。
 アッパー&エモーショナル&パンキッシュという感じで、一歩間違えるとEDM的な俗っぽさにまとまりそうなんですが、そのギリギリを守るShabaka Hutchingsのサックスの音色のシリアスさが良いです。でも本当にギリギリだな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?