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Diary (Playlist) 2023/6/23

Yûgen / Fabiano do Nascimento

 ブラジル出身LA拠点のギタリストFabiano do NascimentoがAL『Das Nuvens』を2023/7/21にリリース&先行曲第二弾。現代ブラジリアン・ジャズを代表するギタリストのDaniel Santiagoとの共同制作とのこと。
 ギターのハイファイな質感とリズムのローファイな音色の混ざり具合が面白いです。このハイファイとローファイのバランスことLEAVING RECORDSの(現在の)カラーなのかもしれません。あるいはディープに聞くクラブミュージック感とか。

Fuzzbuster #06 / Arthur Russell

 Arthur Russellの未発表音源集『Picture of Bunny Rabbit』が2023/6/23にリリース。作品の大部分は、世界貿易センターの真向かいに位置するニューヨークのバッテリー・サウンド・スタジオと、イーストビレッジにあるアーサーの自宅スタジオで収録されたとのこと。
 やっと良さがわかってきた最近です。アヴァン・ポップ的なイメージで聞いていたんですが、実験的な作風とポップが不可分になっているところが魅力なんだなと現在は思ってます。アレンジの妙というよりも、この道でしかいけない瑞々しく生々しいポップのあり方というか。

wave / Satomimagae + Duenn

 日本のエクスペリメンタル・フォーク・アーティストSatomimagaeと、福岡のアンビエント・プロデューサーduennとのコラボAL『境界 KYOKAI』が2023/6/21にリリース。コンセプトは「短歌(俳句)以上、音楽未満」で、音楽になる寸前の短い断片を集めたかのような作品とのこと。
 アンビエントのまま歌が自然に入っているのが面白いです。声の配置が結構遠目とも言えて、たまたまフィールドレコーディングで入っちゃったみたいな、作為性の無い印象がして良かったですね。

Sun Roof / Alex Burey & Laraaji

 ロンドン拠点のプロデューサー/マルチ奏者Alex BureyとレジェンドLaraajiのコラボ曲。

Blackbox Life Recorder 21f / Aphex Twin

 Aphex Twinが新作『Blackbox Life Recorder 21f / in a room7 F760』を2023/7/28にリリース&先行曲公開。(例えば)エッジーな音像がさまざま出てきている現在、Aphex Twinとどういうふうに向き合えば良いのかなと思ったんですが、ストレートに良かったです。ハイファイでもローファイでもないIDMの音の心地良さがありますね。
 とはいえ、もうちょっと聞き込んだら印象変わる気もする。新作りリース楽しみです。

Passa Passa ft. MRBIM,MC GW / DJ DANILINHO BEAT, DJ NEKINE

 今週のバイレファンキです。ボーカルのこもり方とトラックの前に出方のバランスが謎で滅茶苦茶良い。やばい音像でしか出せないかっこよさってあるんですよ。

Road Potholed / Saint Abdullah & Jason Nazary

 テヘランの兄弟デュオSaint Abdullahとブルックリン拠点のドラマー/作曲家Jason NazaryがコラボAL『Looking Through Us』を2023/6/22にリリース。カオスなエクスペリメンタル・エレクトロ。彩度が高い音がジャンク感たっぷりに並んでいます。

Action (feat. Louis Cole & Pera Krstajic) / David Binney

 KNOWERなどにも参加するサックス奏者David Binneyの新曲。feat.はLouis ColeとベーシストPera Krstajic。バキバキタイトな現代ジャズです。良い意味で抒情性が無いというか、モノトーンなわけじゃ無いんだけど、ある種の肉体性を拒否しているような感じがカッコ良いです。そしてそういう曲のLouis Coleのドラムが本領発揮で良いですね。ファンク感あるけど、踊らせるつもり無さそうな感じ。

Shake It Up / The Breathing Effect

 LAのデュオThe Breathing EffectがAL『Eli & Harry』を2023/8/4にリリース&先行曲第三弾。今回も最高なポップスです。

Anor / Catch92

 マンチェスターのローファイ・ヒップホップ系のプロデューサーCatch92の新曲。個人的に、ドラムが意外にシンプルなんですが、過不足の無さという感じで良いです。一つのネタでどこまで聞かせるか、みたいなうまさですよね。


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