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Diary (Playlist) 2023/4/8

Feel / The Shiny People

 EquiknoxxのGavsborgとShanique MarieによるユニットThe Shiny Peopleが2曲のEP『Sun Dazzle』を2023/4/7にリリース。The Shiny Peopleはジャマイカのソウル・ミュージックがテーマのユニットとのこと。
 からの超アブストラクトなこの曲です。ダンスホールからも自由になったGavsborgのバッキバキなトラックが最高!歌がしっかりソウルフルなのが不穏で良いですね。
 ちなみにもう一曲は(比べると)結構ちゃんとソウルです。

Microdosing / African Head Charge

 African Head Chargeが12年振りのAL『A Trip To Bolgatanga』を2023/7/7にリリース&先行曲公開。昔は聞くのが難しいユニットという印象だったのですが、バレアリックやデジタルな硬い音の気持ち良さがわかった今、やっと(自分に)良さが伝わりました。滅茶苦茶良いです。
 ダブかつサイケ文脈もあり、総じてライブ演奏というよりもクラブで爆音で音楽聴く、あのやばさの音楽なんだなと思いました。過去作も合わせて聞き直していきたいですね。
 そして来日公演もあるとのこと。どんな感じでやるのだろうか&どういうライブでもひたすらでかい音で浴びるように聴くという体験をしておくべきではないかと悩み中です(まだ公演の日程わからず)。

Long Ago / Nondi_

 USのプロデューサーNondi_がAL『Flood City Trax』を2023/4/7にリリース。ナチュラルに色々な文脈からずれ続ける、実験的で幻想的な(非)クラブ・ミュージック。説明によると、フットワーク、ブレイクコア、デトロイトテクノなどに影響受けつつ、基本インターネットで経験したものなので、そこを想像力で埋めたとのこと。
 ビートはダンサブルだけれどでかい場所というよりも、部屋で踊りまくり系でもあるし、まったり家聞きみたいな感じでもあるのがカッコ良いです。ただその背景にも関わらず、IDM的な部屋こもり感が無いのが特殊で良いですね。なぜかちょっと開放的に聞こえて面白いです。

The Boy With a Smile / Arthur Russell

 Arthur Russellの未発表音源集『Picture of Bunny Rabbit』が2023/6/23にリリース&先行曲公開。まとめきらない感じが素晴らしく、謎の音一つ一つが気持ち良くて最高です。よどみやノイズすら音楽になっていく瞬間の凄みというか。今だとTirzahを聞いた時のあの感じに近い感情に思いました。

Garden of Agony / Monde UFO

 LAのエクスペリメンタル・デュオMonde UFOがAL『Vandalized Statue To Be Replaced With Shrine』を2023/4/21にリリース&先行曲公開。この曲は思いっきりボサノバなんですが、所々に感じる不穏さがサイケデリックで良いです。後半にかけての不穏からの解放が染み渡りますね。
 ちなみにALの(現在公開されている)他の曲はインディ然としていたり、なかなか謎多いユニットです。

The Nighthawks Are Out / North Americans

 Patirick McDermottによるインスト・ギター・プロジェクトNorth AmericansがAL『Long Cool World』を2023/4/7にリリース。激チル・アンビエント・ギター作。
 弦のひっかかる感じや擦れる音にフェチズム感じているんだろうなという音が良かったです。

Running Game / Brandee Younger

 ハープ奏者Brandee YoungerがAL『Brand New Life』を2023/4/7にリリース。プロデュースはMakaya McCraven。スタンダードな作りでありながらどこか挑戦的でモダンという絶妙なバランスがカッコ良いです。ハイファイさと重心の低さが両立しているミックスがモダンに聞こえる要因なんでしょうか?ルーツに根差しながら、今だから聞ける音楽として聞こえるのが面白いですね。

When we were that what wept for the sea / Colin Stetson

 管楽器奏者Colin StetsonがAL『When we were that what wept for the sea』を2023/5/12にリリース&先行曲公開。全ての曲が一人&ライブ録音とのこと(ライブ録音=オーバーダビング無し、なんですがルーパー使う人だからわかりづらい話ですね)。
 吹きまくりの攻め攻めで音数も滅茶苦茶多い中で突き進むミニマルミュージック/アンビエントという感じで素晴らしいです。個人的にちょっとしたアッパーさが最大の特徴で、シリアスだし実験的だけれどちゃんと盛り上がれる良さがあるんですよね。AL期待!

Song Or People / Sarathy Korwar

 UK拠点のインド出身のドラマーSarathy KorwarがAL『KAL (Real World)』を2023/4/7にリリース。ジャズシーンの人なんですが、ALはエレクトロでトランシーな音楽で、ジャムバンドというかサイケやトランスフェスに出そうな感じです。ただそれにしてはドラムが繊細で、リズムでじわじわあげていく感じがカッコ良いですね。
 過去作ではインド・フューチャリズムをテーマにしていたこともあり、SF的な要素としてのトランシーでサイバーなシンセなのかもしれません。

2:30 / Asake

 ナイジェリアのアフロビーツのシンガーAsakeが新曲をリリース。ベースの概念変わる感じで最高です。こんな自由で良いんだ……!


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