Diary (Playlist) 2022/10/15
Aria 4 Arien / Charlotte Dos Santos
ノルウェー出身のシンガーCharlotte Dos SantosがAL『Morfo』を2022/10/14にリリース。生音中心のオルタナ/インディR&Bで、こういうのを最近ジャズに分類しがちだったんですが、ジャズ系のプレイヤーなどはそこまで参加していない模様?空間を感じさせるシンセの細かな音使いや、ストリングスなどを入れつつ甘くし過ぎないバランスなど、凄く良く出来ています。
音楽ファンから真っ当に評価されて欲しいけど、自分含め最近エッジーな方向のみを評価しがちなので、「ポップスとして上手く着地させる」ところがどう聞かれるんでしょうか。「10年後に評価されそう」ってそういうことの言い換えだったりします?
シンセと生音の混ぜ方が本当にうまいので、質感はメロウですが、だからこそ大きめ再生推奨作です。
4 AM / Space Ghost
2022/11/25リリースのTartelet Recordsのアンビエント、ダウンテンポなコンピ『Medusozoa Vol II』の先行配信曲。
エレクトロなブギーやファンクなど、結構ダンサブルなイメージだったSpace Ghostですが、その質感は残したままアンビエント系に。リズムが妙に残っている感じが90s〜00sのちょっと怪しげなニューエイジ/ヒーリングにも聞こえますが、もはやそこ含めて良いです。多分リズムマシンのちょっとしたローファイさでモダンに聞こえている気も?
Keep It Lo / Ojerime & Mura Masa
サウスロンドンのシンガーOjerimeの新曲。prod.にMura Masa。
Ojerime自体が渇いたな雰囲気のシンガーで、トラックがメロウになろうがバキバキだろうが、クールな世界観にする印象。に対し今回Mura Masaは、なんとなくいつもの(もはやどれが平常運転なのかわからなくなってますが)Mura Masaというよりは、Ojerimeの過去曲に合わせてきたのかなと勝手に思ってます。というわけで、もっと無茶振りして良かったんじゃないか感もありつつ、Ojerimeの歌が良かったです。
Ghost / Liv.e
ダラス出身のアーティストLiv.eの新曲。今知ったんですが、Cory Henry and the Funk ApostlesのドラマーTaRon Lockettが兄弟なんですね。
ドラムンベース曲です。歪んだボーカルといい、かなりエクスペリメンタル寄りなサウンドでカッコ良い!(多分)ベースレスで、それがリズムゴリ押しに聞こえさせない浮遊感を出しているように思います。カッコ良い。
Ab Links / Hainbach
ベルリン拠点のアーティストHainbachがAL『Tagwerk』を2022/10/13にリリース。Crumar DS-2というシンセで作られた作品とのことで、モジュラー系なサウンドです。
ダークな雰囲気とキラッとした電子音の不思議なバランスがカッコよく、アンビエントっぽいけどハード、アッパーだけどチルアウトという複雑な気持ちになります。後ろのシンセは色々丁寧なんですが、中心はバグってしまったような執拗さで、時間感覚がずれていくような感じが面白いです。
Commodore / Don Glori
メルボルン拠点のベーシスト/マルチ奏者Don GloriがAL『Welcome』を2022/10/14にリリース。クラブカルチャーの影響下にあるスイートな生音グルーヴという感じで、程よい落ち着き加減とフレッシュさなノリに、流れていたら思わず「これ何?」と聞きたくなるALです。
センス滅茶苦茶良いんだろうなという印象。ちょっと前のオーストラリアのジャズって、ハードなクラブ感というか小箱で楽しむ感じというか、結構アゲアゲだったんですが、こちらはゆったり聞いても楽しめる雰囲気。今後こういう感じのアーティスト増えるんでしょうか?USともUKとも違う音楽性のシーンになっていて面白いです。
Own Me - Live at Pikes Ibiza / Nightmares On Wax
Nightmares On Waxのバンド編成のライブ版。この曲も収録されたライブ作を10月末にリリースとのこと。
ブレイクビーツの質感が見事バンド化していて素晴らしいです。ヴィンテージソウル系とも違う、ローファイでRawな質感が滅茶良い!いつからNightmares On Waxのバンドこんな良くなったんでしょうか。ライブ観たいな。
Park Your Car on My Face / Louis Cole
Louis ColeがAL『Quality Over Opinion』を2022/10/14にリリース。ALには、Sam GendelやNate Wood、Kurt Rosenwinkelなどが参加しています。
相変わらず超ポップで超ローファイ。前作から4年、大きな方向は変わっていないんですが、あの時よりより(自分が)聞きやすくなって気もします。「アナログで聞いたら実は音良い」とかあるんだろうか。
Avalanche / Immanuel Wilkins
ブルーノートよりレナード・コーエンのトリビュートAL『Here It Is: A Tribute To Leonard Cohen』が2022/10/14にリリース。他にもNorah Jones、Bill Frisellなどが参加しています。
この曲はサックス奏者Immanuel Wilkinsによるもの。現代ジャズ×スピリチュアルみたいなサウンドでカッコ良いです。即興やスピリチュアル以外でサックスのこの音色こう使うんだ、みたいな楽しさありました。
Angel / SAULT
SAULTが新作『X』を2022/10/10にリリース。時間も10分10秒となっています。ボーカルでChoronixxが参加。
裏打ち入っていないしワンドロップでもないんですが、しっかりレゲエで素晴らしいです。質感とベクトルだけレゲエにばっちり合わせたという感じで、往年のサウンド感ありながら滅茶苦茶新しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?