Diary (Playlist) 2022/3/18
Commend, NYC Peace 4 / Carlos Niño & Friends
Carlos Niño & Friends名義でのAL『Live at Commend, NYC』が2022/4/1にリリース&先行曲公開。ライブ録音となっており、メンバーはCarlos NiñoにLaraaji, Surya Botofasina, Photay, Will Loganの5人。
即興のチル/メディテーション感を強調したような演奏が素晴らしいです。楽曲の方向がはっきり定まっていない≒抽象的な演奏が、そのまま穏やかなで音を聞き合うようなアンサンブルにつながっていく感じが良いですね。この即興性の使い方こそCarlos Niñoという印象です。
エレクトロと生音の混ざり方がうまく、その中心はCarlos Niñoの打楽器だと思う、結構ループ中心になりがちなエレクトロが有機的に動いているように聴こえます。
Treadmill Patterns / N KRAMER
ベルリン拠点のアンビエント作家N Kramer、Leaving Recordsから2022/5/3にALリリース&先行曲。こういうの聴くと、普段いかにスネアやバスドラに縛られているんだろうと思ったりもします。
リズムパートがほぼ入っていなく、ログドラムやマリンバなどでビートが刻まれているんですが、それゆえの軽やかかつ低音ほっこりな音が気持ち良いです。去年出たpino palladino & blake millsのALのリズムの雰囲気もこういう感じですよね。
ニューエイジ・リバイバルの一つともいえるようなリズム使いとも言えるかも?
QUAKENBRÜCK [Version] / Bitchin' Bajas
シカゴのサイケバンドCaveのギタリストCooper Crainが率いる実験的シンセ・トリオBitchin' Bajasの新曲。2020年のライブテイクとのこと。
優しげなメディテーション感と同時にサイケバンドらしい腕力も感じ演奏が良いです。宇宙までいきたいよねというサイケ感、あるいは過剰に神秘化させないバランス感というか。
Makeda / MIKE
ラッパーMIKEの新曲。ツアーへのシングルということで、そのツアーではFreddie Gibbsなどと共演するとのこと。ダウナー、気怠げ、チルアウト。
小洒落た感じにまとめない所にラッパーらしさを感じます。Earl Sweatshirt周辺のアーティストで、まずラップありきで考えられる音楽の芯の強さが共通項なのかなと。
ACID / yunis
ベルリンのビートメイカーyunisがAL『Catharsis』を2022/3/18にリリース。ビートミュージックなリズムありつつ、絶妙なハイファイさ、特に低音のちょっとしたクリアさがカッコよく、ヒップホップだしエレクトロ的な硬質さも感じます。
ウォブルベースを使用している曲などもあり、一歩ずれると派手になりそうで、今のこの感じを保ってほしい……!
そういえばサンプリングも(多分)使っていないのが硬質さの理由かもしれないですね。ヒップホップ経由だけど作り方はエレクトロという気がします。
Saxo Chop / Koma Saxo with Sofia Jernberg
滅茶良い!ベーシスト/マルチ奏者Petter Eldh率いる3管、ベース、ドラムのクインテットKoma SaxoとボーカリストのSofia JernbergによるAL『Koma West』が2022/3/18にリリース。Kit Downesなども参加しています。
ボーカルを招いたけれど歌物をやるわけでなく、Koma Saxoのアンサンブルの中に声が加わったというバランスなのが面白いです。管楽器の別バージョンみたいな使い方で、それにより音の幅が生まれたように思います。
そして何よりもPetter EldhとChristian Lillingerのリズム隊!ヨーロッパフリーの雰囲気のままビートミュージックを演奏しているような異物感が素晴らしく、ダンサブルだし踊るためじゃない変なバランスが大好きです。
ドラムの音色は基本軽めなんですが、だからこそ(?)細かなリズムを詰め込みまくる余白ができており、結果物凄くタフなリズムになっています。滅茶苦茶新しいリズムの感覚だと思いますね。
Home Maker / Sudan Archives
LA拠点のシンガー/ヴァイオリン奏者Sudan Archivesの新曲。強めの4つ打ちということで一見ポップな曲に聴こえるんですが、リズムの凝り方が面白く、細かなクラップの出入りなどその展開で楽曲の盛り上げ下げをコントロールしているように聴こえます。
通して聴くとリズム中心のなかなかストイックということがわかり、みたいな曲です。
Satanic Slumber Party Part 2 (Midnight In Sodom) / Tropical Fuck Storm + King Gizzard & The Lizard Wizard
オーストラリア・メルボルン出身のバンド Tropical Fuck Storm と King Gizzard & The Lizard Wizard がコラボEP『Satanic Slumber Party』を2022/3/14にリリース。ギターとシンセが炸裂する爆音サイケ。
おもちゃ箱を各所でひっくり返しておきました、みたいなガチャガチャキラキラ騒がしい音が面白いです。特にシンセの暴発一歩手前の音が印象的で、轟音の中ハイファイな音が響く変な感じが良いですね。
EP最後にデロデロ・エクスペリメンタルを入れちゃう→でも最後はイケイケになる振れ幅の広さと体力が魅力です。
B£E (aya Wavefold) / Space Afrika
Space Afrikamの昨年のAL『Honest Labour』の収録曲の、一応ayaによるremixということなのかな。高速再生させており、破壊的なまでの異様なアッパー感が最高です。
keisha / YaYa Bey
YaYa Beyが2022/6/17にAL『Remember Your North Star』をリリース&先行曲公開。個人的に、今ちょうど聴きたいR&Bとヒップホップの間という感じです。AL期待。
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